ちょっと前のニュースですが、イギリスの公正取引委員会(OFT: Office of Fair Trading)が、企業から金品の支援を受けているブログやツイートに対しての規制を強めているとのことイギリスのOFTは、ファッション、ビューティー、文化、食品、ライフスタイルなどの分野からのお薦めブログの紹介をしているHandpicked Mediaが、消費者保護法違反をしている理由で、検閲を行ったそうです
Handpicked Mediaに関与しているブロガーが、同社のクライアントを推奨する記事を消費者に十分な情報開示なく、有償で書いていたためです
(adage.comより抄訳)
このイギリスの動きは、アメリカのFTC(Federal Trade Commission)が強化している情報開示、透明性確保に対する規制を追従するもので、アメリカのクチコミマーケティング協会ことWOMMAでは以下のような開示のガイドラインを提示しています
例えばTwitterなら
Twitterのようなプラットフォームを活用する場合、マーティング担当者には次のようなハッシュタグの使用を推薦していますFor platforms such as Twitter, the new WOMMA guidelines recommend marketers employ the following hashtags:• #spon (sponsored)
• #paid (paid) and
• #samp (sample)
となります
なぜこうした情報開示が必要かというと、
1. (芸能人ブロガー等の)影響力のある情報発信者が書いている推奨記事を読む際に
2. 「これは金品が支給されて書いているからお薦めしているのかもね」という情報の差引を
3. ブログなどを読んだ消費者ができるように情報を開示することが
4. 消費者保護の観点から重要だからです
日本にはWOMJという組織がありますが、公正取引委員会を動かすまでにはまだ至っていないと思います
ちなみにイギリスでの規制強化を受けて、Estee Lauderの推奨をしてきたセレブリティ、Elizabeth Hurley氏がTwitterで、
私がEstee Lauderと関係があるのは明白でしょ
みなさんに彼らの製品をお伝えするのが好きなんです
彼らの製品は最高です xx
という表明を行ったそうです
日本では今後も「開示」と「ステルス」の2極化が進むのでしょうか
強権発動がないと変わらないのかな、と思ったりもします
イギリスのセレブがステルスマーケティングを告白:アメリカに続きイギリスでも情報開示の規制を強化 - the Public Returns - 続・広報の視点