戦略PR

戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 本田哲也 (2009)

1. 戦略PRでは、戦略的なテーマ設定を行う

step1 商品の便益に関連しそうな、世の中の「関心事」を調べる
step2 商品の便益を世の中や消費者の関心に合わせて翻訳する
step3 その二つを結びつけ、テーマを設定する
step4 テーマを「ニュース」にするための材料を用意する
step5 テーマを広げるための具体的なPRプランを策定する

2. 戦略PRでは、戦略的なチャネル設計を行う

1 「マスコミ」の活用 「おおやけ」感を生み出すために

��1) プレスリリース
��2) ファクトシート
��3) メディアセミナー
��4) パブリシティ調査・研究
��5) メディア・ツアー

2 「クチコミ」の活用 「ばったり」感を生み出すために

��1) 情報提供
��2) 商品提供
��3) ブロガー会議・ブロガーイベント
��4) SNSのコミュニティ活用
��5) 「リアルクチコミパネル」の活用

3 「インフルエンサー」の活用 「おすみつき」感を生み出すために

��1) 調査の監修
��2) コンテンツの監修・商品企画などの監修
��3) セミナーでの講演
��4) イベントへの出演
��5) マスコミ取材のアレンジ



■ 失敗するのはどんなときか

・ 商品に寄りすぎた戦略PRテーマを設定してしまった
・ 商品から離れすぎた戦略PRテーマを設定してしまった
・ マスコミ、クチコミ、インフルエンサーをコントロールしようとしてしまった
・ 誤ったマスコミ、クチコミ、インフルエンサーを巻き込んでしまった
・ マスコミ、クチコミ、インフルエンサーへの感謝の念を忘れてしまった
・ 広告やプロモーションとの連動を、誰も考えていなかった
・ 戦略づくりはよかったが、実行時にセクショナリズムが邪魔をした
・ 中長期的な視野を忘れ、ついつい短期的な売上への貢献だけを考えてしまった

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戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書 94)
本田 哲也
アスキー・メディアワークス
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4 戦略PRの先駆者
4 PR業界の人は気付くのか?
4 外堀からうめてくって方法。
5 刺激的なマーケティングPR本。
4 いわゆる広報・PR本とは一線を画す

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考える・まとめる・表現する

考える・まとめる・表現する 大庭コテイさち子(2009)

アメリカの特徴的な4つの教育理念
1. 学習者中心(Learner-Centered)
2. 批判的思考(Critical-Thinking)
3. 創造的思考(Creative-Thiking)
4. 問題解決(Problem-Solution)

立方体で考える(キュービング)
1. 描写せよ(Describe It)
2. 比較せよ(Compare It)
3. 連想せよ(Associate It)
4. 分析せよ(Analyze It)
5. 応用せよ(Apply It)
6. 支持/不支持せよ(Argue For or Against It)

ビジネスライティング: RGIピラミッド
Summary Statement
��
Supporting Information
├ Back Ground
├ Information Details
└ Outcome

ジャーナリストライティング: インバーテッドピラミッド
Lead / Headline
Who? What? Where? When? Why?
Detail1 Detil2 Detail3
Final Detail

エッセイトライアングル
Introduction
��
Body
├ Argument1
├ Argument2
└ Argument3
��
Conclusion

Thesis: 命題、論題、主題、主張
文書のロードマップ・・・読者が期待できるものを端的に表すもの
疑問を解明するもの・・・ティーシスはトピックに対して疑問を投げるもの
論議を呼ぶもの
ライティングの目的を明白にした1文またはまとめ(LEO Literacy Education Online)
├ 断言であって、事実や観察ではない
├ 問題を述べ、立場も述べる
├ タイトルではなく考えであって、要約の1文でなくてはならない
├ 幅広い意見ではなく、限定的
├ 具体的であり、曖昧さや一般化がない
└ メインポイントは、1つである
分別のある人なら、反対するような論題を選ぶもの

エッセイの3種類
分析型エッセイ: 論題を細く分類し、評価する
解説型エッセイ: 論題を説明する
議論型エッセイ: 証拠で証明し、読者を納得させる

ティーシス作成プロセス(WTS ライティングチュートリアルサービス)
1. トピック=興味
2. トピックを狭める
3. 立場を決める
4. 具体的で明確な言葉を使う
5. 立証に基づいた主張をする

何を書くか?
それをどうしたらよいのか?

興味深く書くためのSo What? TEST
So What? それがどうした?
Who Cares? 誰が気にするよ?

ティーシスとは
1. ユニークで具体的
2. 疑問、反対を誘う
3. 興味を引け、だから何?はダメ
4. 1文

マジックナンバー3
ほめる
指摘する
応用する

アメリカ式主張5つのポイント
1. 「私は」を使わない
2. 「思います」「なのかも」は使わない
3. 「ところで」「話は変わって」は使わない ⇒ 「一方で」「これに比べて」
4. 「やる」「する」「なる」は使わない ⇒ トクベツな1語
5. フォーマル/インフォーマルに配慮

フック+リキャップ(繰り返し効果)

見せて、語る(プレゼンテーションの初歩)
Show and Tell

プロス・アンド・コンズ(Pros and Cons 賛成/反対)

コントロバーシャル(Controversial 物議を醸し出す)な議題
広告の弊害
代理母
積極的差別是正措置
堕胎(人工中絶)
動物の権利
死刑の是非
体罰
安楽死・尊厳死
飲酒年齢
同性愛者の権利
移民諸問題
エイズテストの義務化
銃規制
福祉問題
≠ ホームレス
≠ 子供の安全
≠ 戦争放棄

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考える・まとめる・表現する―アメリカ式「主張の技術」
大庭 コテイさち子
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5 大学生や新入社員にぜひ!
5 応用自在!
5 こどもの学習に効果がありました!
5 ワールドスタンダードな話し方・書き方の基本;絶対おすすめ
5 アメリカ式「主張」の技術が分かった!

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小さなチーム、大きな仕事

小さなチーム、大きな仕事 ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(2010)

失敗から何を学べるのだろうか…
成功は次の手段を与えてくれる

進化はうまく行ったもののうえに築かれる

長期のビジネスプランは幻想…
占いの世界だ

あなたには永遠が与えられているわけではない…
待っていてはいけない

待っていてはいけない

どこにでもあるような製品をもう一つ作りたいのか…
革命を起こしたいのか

何かをするなら、重要なことをしよう

すごい製品やサービスを生み出す最も単純な方法は…
あなたが使いたいものを作ることだ

自分自身の問題を解決するアプローチでは、作り手は作るものと恋に落ちる

本当にしたいことがあれば…時間を作る…
言い訳してはいけない

言い訳してはいけない

信じると書くだけではダメだ…
本当にそれを信じ、その通りに人生を送ることだ

ビジネスに対して利益を上げる方法は将来みつけるなんて態度をとる人は話にならない…
ロケットを建造するのにとりあえず重力はないことにしましょうと言ってはじめるようなものだ

利益に至る方針のないものはビジネスとは言わない…
それは趣味だ

なんとかいい仕事をしているなら、やり続けるのだ…
チャンスは何度も巡ってはこない

身軽でいること

身軽でいればすばやく変えることができる…すぐに直せる…
最も重要なことは、自分の考えを変えることができる

一度にサービスに携わる人間は一人もしくは二人だけにしている…
サービスの機能は最小限にしている…
制約を課すことで、あいまいな形のサービスを生み出さないようにしている

あれがない、これがないと嘆く前に…
自分ができることは何なのかを考えてみよう

多くのすばらしいアイデアも、一度に実現しようとすると一気にくだらない製品になってしまう

より良いもののためには、愛着あるものをいくつか犠牲にしないといけない…
やりたいことを半分にするのだ

やりたいことは半分にするのだ

一度見通しを立てると、すばらしいアイデアのほとんどはそこまですばらしいものではなくなる

多くのものは小さくすればするほどよくなる

芯から始める

新しいことを始めるときは…
やらなければならないことからとりかかるべきだ

芯を見つけるには…
もしこれを手放しても、自分が売るものはまだ残っているか?と問いかけることだ

ディテールは忘れろ

ディテールは忘れろ…
初期の段階でディテールから得られるものはない

考えようではなく…決断を下そう

決断して前進するのだ

完璧な解決を待ってはいけない

今…できることは何だろうか

簡単に…できることは何だろうか

作品を置くだけでは、博物館とは言えない…それは、倉庫だ…
博物館をすばらしいものにするのは、壁に何がかかっていないかなのだ

料理人ゴードン・ラムゼイはいつもメニューの品を少なくすることから始める…
30以上のメニューを10まで減らすのだ

まずはメニューを減らす…
そして残ったものを磨いていく

やることを減らすのだ

ビジネスの核は変わらないものであるべきだ

人々が今日欲しいと思う、そして10年後も欲しいと思うものにこそ力を投入すべきだ

37シグナルズが焦点をあてているものは、早さ、シンプルさ、使いやすさ、わかりやすさだ

いま、始める

何を切り捨てて行くか?

締め切りが決まれば見えてくるものがある

締め切りを決めるのは…
自分たちに必要ないものはこれだという直感を得る最善の方法だ

レポートや書類の問題は、合意したという幻想を生み出すことだ…
何百人もの人が同じ言葉を読み何百もの異なった想像をしている

形にすることは大切

自分が本当に大事な仕事に取り組んでいるかどうか、問い直してみよう

その1. なぜ行うのか?

その2. どういった問題を解決するのか?

その3. これは本当に役立つのか?

その4. 何が価値を加えているか?

その5. それは行動を変えるのか?

その6. もっと簡単な方法はないのか?

その7. かわりに何をすることができるのか?

その8. 本当にその価値があるのか?

会議は会議を生む

政治キャンペーンの広告…派手なグラフィックではなく、平凡なテキスト…音はナレーションのみ…
洗練されているかどうかよりもタイムリーで

あることがより重要な状況なのだ

To Doリストは短くしよう…長いリストはゴミがたまる

最も重要なことを一番上に…次に重要なことはその下…最も重要なことは一度に一つだけだ

小さな決断をする

大きなことを達成する最善の道は、一度に一つの小さな決断をすることだ

真似てはいけない

模倣することによる問題は、理解を飛ばしてしまうことだ

理解しなくてはいけない

理解しなくてはいけない…表面だけを再利用してはいけない

けんかを売る

もし競合相手が最低だと思ったら…そう言おう

本当の友達は友達にスターバックスを飲ませたりはしない(ダンキン・ドーナツ http://dunkinbeatstarbucks.com/ )

これがバターじゃないなんて信じられない( http://www.icantbelieveitsnotbutter.com/ )

敵を持つことはストーリーをもたらしてくれる

人々は対立によってかき立てられる

対立で…どちらか一方の側につくと…
情熱に火がつく

態度を表明すること…目立て

競合相手以下でいく

競合相手よりも少なくしかしない

まず簡単な問題を解決し…
競合相手には危険で、難しくて、扱いにくい問題を残す

恥じてはいけない…強調しよう

ノーと言おう

自分のアイデアに対しても、ノーという習慣をつけよう

顧客は常に正しいなんて信じてはいけない

顧客は常に正しいなんて信じてはいけない…と言ってノーとばかり言う嫌な奴になってはいけない…
ただ正直でいるのだ

顧客の要求に譲歩したくないのであれば、礼儀正しくその理由を説明しよう…
あなたの立場を説明し時間をかけると、人々は驚くほど物わかりがいい

時間をかけると、人々は驚くほど物わかりがいい

あなたのゴールは製品があなたにとって正しいものであり続けることだ…
あなたが最もそれを信じなくてはいけない

僕はこれが気に入っているから、君もこれが気に入ると思うよと言うことができる…か

何人かを満足させるために上級者向け機能を加えることは、まだ慣れていない人たちを怖気付かせてしまう…
新規顧客を恐れさせて遠ざけてしまうことは、昔からの顧客を失うことより悪いと…考える

顧客の声を書き留めてはいけない…
顧客には耳を傾けるが言ったことは忘れてしまう方がいい

本当に気にしなければならない顧客の要求はあなたが繰り返し聞くことになる…しばらくすると…忘れられなくなる…
顧客が記憶となるのだ

一度人気が出てきたらリスクは小さくしなければならない…
もろもろのことは形が定まっていき、変化を起こすことが難しくなる

成功すれば一貫した行動を続けなければならなくなる…今以上に保守的になる…
リスクをとるのは難しくなる

どの会社も顧客を持っている…熱狂的なファンのいる会社もある…
一番幸運な会社には観客がいる

何かを言いたくなったら広告を振りまく…
このアプローチの欠点は金がかかり、当てにならないことだ

今日もっとよい方法は…
手を伸ばすのではなく…来てもらうようにすること

観客をつくるということは…
興味をもってもらうということであって…注意を買うことではない

観客をつくる…
話す、書く、ブログを書く、ツイッターでつぶやく、映像を作る

価値ある情報を共有し、ゆっくりと、だが確実に忠実な観客を獲得する…
そうすれば、何か言いたいときにも、しかるべき人たちはすでに聞いてくれている

競合相手に教える

競合を意識して…広告費やセールスマンを増やし多くのスポンサーになるのではなく…
多くを教えることにするといい

大きな企業は、スーパーボウルにCMを打つことができるが…
あなたは…教えることができる

舞台裏を公開する

人々を舞台裏に導くと新しい関係が生まれる…
彼らはつながりを感じ、顔の見えない企業ではなく人間として見てくれるようになる…
彼らは、製品やサービスに捧げられた汗と努力を見るだろう…
彼らはさらに深い理解や評価をしてくれるだろう

造花が好きな人はいない

欠点を見せることを恐れてはいけない…
不完全さはリアルであり、人はリアルなものに反応する

不完全の美しさ…
物事の中にあるひびや傷も否定されるべきものではないと考える…それはまたシンプルさでもある…
いろいろな物を取り除き、自分自身の持ち味を使うのだ

本質だけになるまで切り落とす…だが詩を忘れてはいけない…
余分なもののない、清潔な状態を保つが、不毛にしてはいけない(レナード・コーレン)

プレスリリースはスパム

プレスリリース…
そんなものでは、あなたのストーリーは伝わらない

プレスリリースは忘れて電話をかけよう…個人的に手紙を書こう

似たような記事を見つけたらそれを書いた記者に連絡を取り…情熱や興味を伝える

意味あることをし、自分を目立たせ、忘れられない存在になる

マーケティングは部署ではない

コミュニケーションの手段があるのなら、マーケティングはできる

電話に出るときも…メールを送るときも…あなたの製品が使われるときも…
ウェブサイトで使う言葉も…ソフトウェアを作ったら、エラーのメッセージも…レストランでは、ディナー後のミントも…
店では、レジのカウンターも…サービス業なら、請求書も…マーケティングだ

マーケティングは独立した出来事ではなく、日々やっているすべてのことの集まりなのだ

PR会社は高くつきすぎる

偉大なブランドはいつも、PRキャンペーンなしで立ち上げられた…
スターバックス、ナイキ、アマゾン、グーグル、スナップル

まずは顧客を得ることから始めよう…
あなた自身の言葉に興味を持ってくれる人たちを見つけ…それを続けよう

直感を信じよう…
もし文章の初めに違和感を感じれば、続きの文章から印象が変わることはないだろう

文章力のある人はそれ以上のものを持っている

文章がはっきりとしているということは…
考え方がはっきりとしているということである

文章力のある人は…
ものごとを他人に理解しやすいようにする

文章力のある人は…
何をしなくていいかもわかっている

文章というのは良いアイデアを導く通貨だ

悪いニュースは…必ず自分から知らせる

いまどき秘密なんてないのだ

間違いを自分の物にする

メッセージはトップから発する…
できるだけ広範囲に発信する

ノーコメントは選択に入れない…
あってはならない

謝罪するときは…
人間として謝罪し、事故の詳細を説明する

謝罪するときは…
誠実に顧客のことを考え…行動で示す

謝り方を知れ

正しい謝り方なんてないが、間違った謝り方は山ほどある

よい謝り方とは…
責任を認めるものだ

よい謝り方とは…
実際に起こった事態の詳細…これから改める方針…悪い事態を直そうという意図がはっきりしているものだ

行動で謝る

全員を最前線へ

シェフにウェイターの仕事をさせる

文句は放っておく

人は習慣の生き物だ…何かが変わるだけでネガティブな反応を示す

覚えておくべきことは、ポジティブな意見よりネガティブな意見の方がうるさく情熱的であることだ

人が文句を言うときはしばらく放っておくことだ…
聞いていることを示し、不満を理解していることも知らせよう…
だが、しばらく様子を見てみたいとはっきり言うことだ…
いずれ自分たちで変化に適応する…
慣れればその方が前よりよいと思うはずだ

文化はつくるものではない

即席の文化は絵の具で、本物の文化は緑青だ

従業員はガキではない

人を子供扱いすれば、子供のような仕事しかしない

大げさに反応しない

ただ一人の間違いから規則をつくらない…
忠告すればいいだけの話だ

あなたらしく話す

あなたらしくていけないことはない

正直であることも…
スマートなビジネスにつながる

言葉は第一印象だ

なぜ嘘から始める必要がある?

自分自身であることを恐れてはいけない

顧客と話す時には…
友人と話すようにしてみよう

顧客と話す時には…
隣に座っているかのように説明しよう

マネタイズする、透明性を保つではなく、
儲ける、正直でいる

メールの終りに「転送・回覧はご遠慮ください」なんて文言を付けてはいけない

「転送・回覧はご遠慮ください」なんて文言は
「あなたを信用していません、文句があるなら裁判所で会いましょう」とメッセージを入れるも同然だ

どうしたらもっと会話調にできるだろうか?

あなたの言葉を読むであろう人たち全員のことを考えながら書いてはならない…
一人のことを考え、その人のために書こう

一人のことを考え、その人のために書こう…
ターゲットを定めれば、言いたいことはまとまってくる

何かしたいことがあれば、今しなければいけない

もし金曜日にひらめいたら、
土日を返上してプロジェクトに専念するのだ

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小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)
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4 Small is Beautiful!
5 今後の仕事の仕方に大きく影響を与えるだろう本
4 自分の仕事を濃いものにするためのヒント

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愛と同じくらい孤独

愛と同じくらい孤独 フランソワーズ・サガン (1979)

それぞれが自分のイメージにあったイメージを求めている
弱い人は、守ってあげられる弱い相手を求め、弱い人同志で一組できる
幸せになれるかもしれないし、駄目かもしれない
みな、自分の幻想に対して支払いをしているのだ
・・・強い人は、高い支払いをしている

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no image
フランソワーズ サガン 朝吹 由起子 Francoise Sagan
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5 かっこいい
5 サガンとの対話ー誰もが満たされない時代にー

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私には、あなたに死なれて困る理由が見つからない

シングル・セル 増田みず子 (1986)

シングル化した細胞は・・・
しばらく生きるうちに細胞壁が異常に肥大して、やがて窒息死してしまう・・・
外から栄養分を取り入れることができなくなってしまうのだ

細胞壁が厚くなるのは、脆い中身を守るための過剰防衛である
それとともに細胞分裂の能力も失われる
カラが固すぎて孵化できない卵と同じ原理だ

シングル・セルは今のところ一代かぎりで死滅する
それも若いうちに

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シングル・セル (講談社文芸文庫)
増田 みず子
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4 植物的かどうかはわからないが…
5 理科系小説への誘い

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もうひとつのプレゼン―選ぶ側の論理

もうひとつのプレゼン―選ぶ側の論理 野口恭平(2010)

「あらかじめ定められた日程」は「節目」となって準備の効率化をうながす
「割りあてられた制限時間」は「端的」な情報伝達をうながす・・・
「提案者の説明」は「客観性」をもたらし、
「関係者の同席」は「オフィシャル」な位置づけをもたらす

プレゼンにおいてもっとも重要なのは・・・「課題に対する理解」を提案者に徹底することではないか
それをうながすのが、ブリーフィングだ・・・ブリーフ(brief)=要約する、短い指令を出す
・・・いわば行動指針にもなりうるものであるから・・・示される目的や意図は「明確なもの」でなくてはならない
・・・「明確」とは・・・「課題なり、問題なりが、しぼり込まれている状態」を意味する
・・・理由は2つある・・・「失敗しない確率を上げるため」・・・
もうひとつ・・・は、「案のアイデアをジャンプさせる」ことにある

「アドブリーフ」・・・ポイントとなる要素は・・・3つある
「コミュニケーションターゲット」と「広告メッセージ」、それに「コミュニケーショントーン」
・・・「だれに・・・なにを・・・どのように・・・伝えるか」を明確にすること・・・
アドブリーフの使命はこれにつきる

情緒の部分に踏み込んで整理する
人は重大な決断ほど機能やベネフィットを吟味する
「なにを」を導きだすために「だれに」をはっきりさせる

広告メッセージの必要条件
「そのメッセージに提案性があるかどうか」
「メッセージが商品の価値と合致しているかどうか」
「他社商品にもあてはまらないものかどうか」

「嫌悪感のあるものではないか」
「社会的に問題があるものではないか」

発注者の目
「的を射た案」は「的を射た理解」から
購入者の目
“買い上げる”条件を満たしているか
セールスマンの目
「説明の言葉」を探す・・・最大の障害は“身内”にある・・・社内への“セールス”においては「負けないこと」が大切だ
実行者の目
実現できない案はないも同じ
カスタマーの目
自分がカスタマーだったらどう感じるか

社長プレゼン
トップが見るのは「ロジックの流れ」

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もうひとつのプレゼン―選ぶ側の論理
野口恭平
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