私は、誰ですか。

教えてください、emo



あなたが入れば、サンゴが育つ。

gooIDは持っていた。

サンゴをつくる手間はあるけど、つくれば勝手にサンゴが育つ。
育て、サンゴ。


ブログスフィア

ブログスフィア
ロバート・スコーブル, シェル・イスラエル(2006)

始まりは会話からだった。それからブロードキャスト・メディアに進出し・・・当社はまた会話に戻っている。ぐるっと一周した格好だ(テリー・キャッチポール)

ツール欲:人は新しくて、簡単で、速くて、より良いものに対して、感情的なこだわりを持つ(ヨッシ・バーディ)

「パッション・チャンバー(情熱の部屋)」・・・会話型マーケティングにおける重要なテーマの典型・・・人は義務として何かに関わるより、何か新しいものに胸をときめかせて自発的に関わる方が熱心になるものだ。人々はそれを試し、好きになり、そして受け渡していく。・・・「心に住みつき、いつもはなれない」

「人々は、話を聞かれていると思うと、ずっと礼儀正しくなる」(マイクトーレス)

ラッツは企業経営の透明性の範を示している・・・人の意見を聞きたいとも考えている・・・多くの人は彼の言葉に誠実さと信頼性を感じ取っている・・・これはブログの2大要素だ・・・ラッツはさらに情熱と権威という・・・ふたつの要素もある

あなたの声を聞かせてください

語れ、売り込むな・・・ブログのユーザは他人の考えを求めている・・・話しかければ・・・聞いてくれる・・・強引に売り込めば・・・せいぜい黙って逃げていく

私の読者は全体として私よりも賢い(ダン・ギルモア)

アーネスト・スベンソンは…同情を禁じえないような状況でも、サービス精神を忘れていない…彼は常に透明性や正当性を失わない…ブログを読んでいるうちに…非常にスマートで、愉快で、信用できることがわかってくる

2000年…ベン・マッコネルとジャッキー・フーバは…マス広告から足を洗い、クチコミによるエバンジジェリズムに焦点を移した。押し付けがましいバイラル・マーケティングやバズ・マーケティングではなく、上得意を味方につける戦略的な考え方を追求しようと思った…「エバンジュリスト顧客を生み出す:ロイヤル・カスタマーはいかにして自発的営業チームになるのか」…6つの企業行動:
1.継続的に顧客からのフィードバックを求めよ
2.自由なナレッジ共有に努めよ
3.クチコミネットワークを専門的に構築せよ
4.顧客コミュニティに顔合わせや情報交換を促せ
5.専門性が高く、手軽に試せるものを提供せよ
6.世の中や自分の属する業界をより良くするものづくりに集中せよ

ブログは一過性の流行ではない。どんな会社にとっても、継続的かつ自発的に一般消費者と関係を保つことは重要だ。それによって、ブログならではの透明性が得られる。ブログは管理できないから信用があり、事実に基づいているから持続性があり、会社の製品やサービスについてのコメントに基づいているからパワフルだ。賢い会社ならオンライン上での批判に学ぶものだし、どんな情報源に基づいてでも製品やサービスを継続的に改善するものだ(リチャード・エデルマン)

危機に瀕したときは、反応のスピードが第一だ。その昔、ジョンソン・エンド・ジョンソンはタイレノールに毒を盛られて7人の死者が出たときに…目にも留まらない速さで、全タイレノールを回収した。責任をそっくり引き受け、犠牲者に深い哀悼の意を尽くし、犯人逮捕につながる情報提供に謝礼を出すとも発表した。そして開封済みパッケージがわかる仕組みを導入し、今日ではすべての薬や食品のパッケージはこれを使っている

敵にでも、競争相手にでも、リンクを張ろう

会話の時代

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ビジネスSNSブック

ビジネスSNSブック
村井亮, 木村菱治(2006)

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企業内SNSの先駆け
NTT東日本「Sati」

□概要:
Satiは社員同士の横のつながりを促進することを目的としたSNSである。登録は招待制による任意加入で…会員数は2500人…業務関連とレクリエーション関係あわせて約260のコミュニティ

□Satiサイト構成:
ホーム、新着日記、Q&A、コミュニティ、検索、ヘルプ、ログアウト、このサイトに招待する」
トップページ、メッセージ、日記、参加コミュニティ、アクセス履歴、プロフィール」
管理者からのお知らせ、プロフィール~設定&写真の設定、最新情報~知人の新着日記、参加コミュニティの新着情報、Q&Aの新着情報、知人リスト~一覧を表示する、知人を招待する、知人の設定変更、アクセス拒否リスト、参加コミュニティ

□プロフィール構成:
氏名、氏名(かな)、メールアドレス、会社名、部署名、電話番号、性別、出身地、自己紹介

□ルール:
会員はすべて実名。ファイル添付機能を強化
「何を書いてもよいが自分の名前で堂々と話すことが大切だと思いました」

□機能:
人の間に眠るナレッジを引き出すSNS
Q&A専用のシステムでは、そもそも用がなければ誰も見に行かない
「分散していた情報や人が集まる場になってくれればと思います」

1.全文検索
2.日記やコミュニティの書き込みには画像以外のファイルも添付できるようにした…メッセージにも最大10MBのファイルが添付できる
3.「Q&A」…書き方は日記と同じだが、日記の属性を「Q&A」と設定することで、全会員のトップページのQ&A欄に質問が表示される。質問を読んだ会員は、誰でもコメントを書き込むことができる…「質問をした人は地方で勤務している社員で、疑問に答えてくれる人が周りにいなかったそうです…SatiのQ&Aに質問したところ首都圏の会員から回答が寄せられ問題をすばやく解決することができました」

「従来の社内システムは作ってもなかなか人が来てくれません…Satiは友人の日記を見るために来てくれます。頻繁にアクセスしてもらえることが、困った時に質問すれば応えてくれるQ&Aや仕事の議論などのコミュニケーションにつながっています」

□連携・課題:
友人リスト+組織カテゴリー~部署、プロジェクト
��スケジュール
��wiki

□wiki
ヘッタ:
氏名、マイトーク、オブション、ウォッチリスト、自分の更新記録、ログアウト
本文、ノート、編集、履歴、保護、移動、削除
└ 目次~名前の由来、URL、Q&A、FAQ、関連項目、リダイレクト

フッタ:
最終更新、このページは○○回アクセスされました、プライバシーポリシー、wikiについて、免責事項

カラム:
メニュー
└ ホーム、ランキング、最近更新したページ、ニュース、組織、業務 Know Who?、リンク、ユーザ一覧
ソリューション
└ 一覧から探す、課題から探す、トレンドから探す、業種から探す、価格から探す
重要な施策
└ 4大重点Sati、ひかり電話、ヒアシンス作戦
ヘルプデスク
└ 問い合わせ、更新依頼、FAQ
wiki
└ wikiとは、wikiの使い方、編集練習
検索
ツールボックス
└ リンク先、リンク先の更新、アップロード、トクベツページ、印刷用バージョン、この版へのリンク

全体の網羅+必要機能のリンク
各担当がバラバラにホームページを作っていたりして、全体を網羅した情報がありません…他部門のソリューションについて知りたいときには顧客向けの情報サイトを見ているような常態…ホームページをデザイン会社に発注してしまうと簡単には更新できません…検索などの使い勝手も部門ごとに異なります…業務に必要な用語の辞書やマニュアルなどはwikiを使って作り、SNSからリンクや検索でアクセスできるようにする

SNSに業務に必要なすべての機能を求めるのは難しい…しかし誰もが日常的にアクセスするSNSを他の業務システムへの入り口として使うことでシステム全体の利用率をあげることができる

□Summary
SNSによって地域や部署を越えた人脈の形成が可能
Q&A機能やコミュニティは、人の間に埋もれている知識を引き出す
SNSに足りない機能は他のシステムとの連携でカバーする

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社内改革の象徴としてのSNS

NTTデータのSNSは大企業にありがちなセクショナリズムを排することを目指して作られた。招待制による任意加入ながら社員約8000人に対して、登録ユーザ数は4614人(060901)…3日に一度はアクセスするアクティブユーザ数は1600人(20%)、コミュニティ数573(7%)、一日に約150件の日記(2%)が書き込まれている

今後10年を乗り切る社風作りのためのSNS

セクショナリズムを生む原因は「知らないこと」
セクショナリズム…ことの本質は「他の社員のことについて知らない」という一点にある

電子電話帳+プロフィール

最も人気のあるコミュニティの1つが「ここが変だよNTTデータ」だ

運営…スタッフが自主的に行う…「作る人」と「使う人」というセクショナリズムを感じさせない
「目的は、制度改革ではなく行動改革ですから、みなが自律的に行動することが大切」

SNSの最終ゴールは、社員1人ひとりが組織や役割を肥えて主体的に協力し合う社風づくり…一過性のトレンドに終わらせず…情報インフラになるまで社内に根付かせたい

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カリスマ

本人マーク

モバイル連動

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クチコミュニティ・マーケティング2-実践編

クチコミュニティ・マーケティング2-実践編 あなたの会社がクチコミで伸びる!
日野佳恵子(2003)

一本立てる

手渡すもの

商品を売るのではなく、商品を語る

情報は…公開する

サイトという空間を…居心地のいい場所にする

繰り返し訪れたくなるサービス(コンテスト、キャンペーンなど)を提供する

人柄を売る

情報を出せば情報が集まり、人を出せば人が集まる

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ブランディング22の法則

ブランディング22の法則
アル・ライズ, ローラ・ライズ(1999) 片平秀貴(訳)

ブランディングはユーザーにプリセル(事前販売)している

もし金持ちになりたければお金持ちの人たちが金持ちになる前にしたことをしなくてはならない

パブリシティを生むベストな方法は一番手になることである、言い換えると新しいカテゴリーにおける一番手のブランドになることだ

ニュースメディアは新しいもの、初めてのもの、強烈なものを報じたがるのであって、必ずしも優れたものを報じるというわけではない

今日ではブランドはパブリシティによって構築され、広告によって維持されている

広告で「わが社の商品はナンバーワン(リーダー)です」と言ったら…見込み客はどう考えるだろうか…「きっとベターであるに違いない」となるはずだ

もしあなたがブランドを築きたいと思うなら、見込み客の頭の中に1つの言葉を所有することに努力を集中すべきである。他のだれも所有していない言葉をである

商品そのものはビジュアルな実体に過ぎない。そして消費者の頭の中でその商品に意味を与えるのはブランド名であり、ブランド名からの連想である…消費者の頭の奥深くに入り込んでゆくには…多くの特性に見切りをつけ、ただ1つのアイデアないしは特性に煮詰めてゆかなければならない

ブランドの成長を考えているのなら、ブランドの焦点を絞り消費者の頭の中に1つの言葉を所有することによってどれだけの市場を創造することができるだろうか、と問いかけるのが正解

リーディングブランドが存在しない場合のベストな戦略は、自分がリーダーだと宣言できる新しいカテゴリーを創造すること

カテゴリーが成熟するにつれて顧客は次第に浮気がちになり、一見ユニークそうな便益を提供する別のブランドを進んで試してみようとする。そのような時にはリーディングブランドは自分に忠実でなくなった難しい顧客を整理するよう心がけなければならない

品質を基礎にブランドを築くのは砂の上に家を建てるようなものだ…品質を商品の中に組み入れることはできるが、そのことは市場における成功とはほとんど関係がない

ブランド構築に当たって…重要な点はいい名前をつけることである

ブランディングの最も効果的で、実り多く、役に立つ側面とは新しいカテゴリーを創造することである

ブランドの立ち上げはそのブランドが一番手であり、リーダーであり、パイオニアであり、オリジナルなものであるとの認識の下で行わなくてはならない

新しいカテゴリー自体を売り込まなくてはならない

市場の一部分に焦点を絞る。その上で…ブランド名にそのカテゴリーを代表させ(総称的効果)、同時にブランドではなくカテゴリーの利点を売り込むことによってカテゴリーを拡張するのである

リーダーはカテゴリーの売込みを続け、パイの分け前ではなくパイ自体のサイズを大きくしていくべきである

リーダーは競合ブランドと戦うのではなく、競合カテゴリーと戦うべきである

ブランドは短期的には生き残るためにユニークなアイデアないしはコンセプトを必要とする。新しいカテゴリーの一番手でなくてはならない。人々の頭の中に1つの言葉を所有しなくてはならない…長期的にはそのユニークなアイデアないしコンセプトも姿を消してしまう。後に残るのはあなたのブランド名と競合ブランド名の違いである

支配的ブランドは競合ブランドを単に許容するだけでなく、進んで迎え入れるべきである…競争は市場のノイズ(騒音)を高め、カテゴリーの売上げを増やす

人々の頭の中で認識する対象は文字ではなく音声である…大文字を使ってすべてを固有名詞化することはできるが、どのように綴ろうと頭の中ではジェネリックはジェネリックのままである

ブランドとは何かを突き詰めて行くと、それは顧客の頭の中に刻まれたアイデアであり、特徴であり、典型的顧客である

市場が変わってきている、ブランドを変えろとメーカーはわめく…市場は変化するかもしれないが、ブランドは変えるべきではない。絶対にだ

ブランドの変化は社内で起こるのではない。それは消費者の頭の中で起こる

ブランドが社会で重要な機能を果たすのを助けるのは、その特異性である

ブランドとは何だろう。それは普通名詞に変わって使うことのできる固有名詞である…それは顧客の頭の中にあなたが所有するただ1つのアイデアないしはコンセプトである

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ゴンゾー・マーケティング

ゴンゾー・マーケティング
クリストファーロック(2002) / 山形浩生(訳)

人間の声で語るためには、企業はコミュニティの懸念を共有しなければならない。でもその前に、そのコミュニティに所属することだ。企業は、自分の企業文化がどこで終わるかを考える必要がある。もし自分の文化がコミュニティ以前の段階で終わってしまうなら、市場は手に入らない。人間のコミュニティは対話に基づいている‐対話とは人間の懸念についての人間の発言だ。発言のないコミュニティが市場だ。コミュニティに所属しない企業は死ぬ

品質がほしければ品質管理部門をなくせ…品質を全員の仕事にしろ(W・エドワーズ・デミング)

どこを見てもビジネスは社会的価値を発見しているし、社会目的の組織はビジネス原理を発見している。そしてどちらもお互いに手をさしのべることで、自分たちの利害関係者に新しいメリットを作り出せることを見いだしている(ローザベス・モス・カンター)

社会資本とはネットワークのことで、ネットはすべてのネットワークを終わらせるネットワークだ(ロバート・D・パットナム)

社会資本理論の中心的な発想は社会ネットワークには価値があるということだ…社会的接触は個人や集団の生産性に影響する(ロバート・D・パットナム)

社会資本=個人間の結びつき‐社会ネットワークとそこから生じる相互性と信頼性の規範(ロバート・D・パットナム)

一般化された相互性に基づいた社会は、不信感に満ちた社会よりも効率がよい。信頼性は社会生活の潤滑油となる(ロバート・D・パットナム)

ニュー・ジャーナリズムは、社会的スキャンダル暴露者よりさらに一歩進みたいという衝動を受け入れたものだ。

ジャーナリストは実は不満を抱いた小説家なのだ(トム・ウルフ)

マスマーケティングの隆盛は、何世紀にもわたって消費者が個人として扱われてきたという事実を見えにくくしてしまった

ウェブ上のジャーナリズムはこれまでのわれわれが知るジャーナリズムではない…「最新のもの」に注目しろという度合いが少なく、むしろおもしろいと思うことを見ろとうながす。「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうした」を理解するよりは、その先はどうなる?を見ろとうながす…マーシャル・マクルーハンが述べたように「内容はいつも別のメディアだ。マスコミの内容は文字の生命、本の内容は演説、映画の内容は小説…明らかになったことはウェブのコンテンツはニュースだということだ」(スティーブン・ジョーンズ)

マーケティングの根本メッセージは「あなたのお金をよこしなさい」から「あなたの関心を共有しています」に変わらなきゃいけない

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暇つぶしの時代-さよなら競争社会

暇つぶしの時代-さよなら競争社会
橘川幸夫(2003)

情報化社会とは、さまざまな情報が入手できるのと同時に、自分自身も情報化されていく社会である。インターネットとは、情報のギブアンドテイクのシステムであり、よい情報を流したものにはよい出会いが訪れる仕組みになっている

eラーニングのビジネスモデルが苦戦しているのは、日本人は勉強をしたいのではなく、勉強という建前で仲間と集まりたいのだという本質がシステムを企画開発する人には見えていないからだ

人間の最高の趣味は教えを受けることにあり、最高の道楽は他人に教えることである

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「ブランド」を解読する

現代社会のキー・ワード「ブランド」を解読する―日本人のライフスタイルと商品選好の構図
井原 哲夫(1992)

人は知名度が高くて評判の良いものと特別な関係をもちたいと考える。限られた人しかその可能性がないものほど、特別な関係をもったときの満足度は高い。知名度が高くて評判のよい会社や大学に帰属することがほめられ欲求を満たすことになるのはこうした理由による

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デジタルのおもちゃ箱―MITメディアラボから見た日本

デジタルのおもちゃ箱―MITメディアラボから見た日本
中村 伊知哉(2003)

メディアラボの中核は学習、認知、表現の三つ(ウォルター・ベンダー)

変化するという概念が変化した。ネグロポンティは言う。不変ですむものがなくなったということでもある

インターネットが普及して最も変わったことは、変化するという概念自体だろう(ニコラス・ネグロポンティ)

ネットの社会は大勢が訪れて権威ある話を聞く協会型から、自分で店を出すバザール型になる(ミッチェル・レズニック)

インターネットはかつて情報ハイウェイと呼ばれていた。誰かが作ったコンテンツを伝送するための道路と考えられてきた。だが、ネットの本質は広場である。情報を持ち寄って、交換して、共有する。そして新しい情報やアイデアを作りだす広場なのだ

コミュニティがタコツボのように孤立化していく問題を解決する必要がある(ドナス)

ものを買うとき本当に何をほしいと思っているのかを特定するのは難しい。優先度合いや好みが変化することもある(ヘンリー・リーバーマン)…記憶だけではない。私は今の自分でさえよくわかっていない

イマジンとリアライズ。頭の中で想像して、現実に創造すること。これがラボの精神だ(ウォルター・ベンダー)

デジタルネイションズ: 教育を改善する。貧困を減らす。健康を増進する。コミュニティ開発を支える。そういう社会の要求にデジタル技術が…チャレンジしようというものだ

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オンライン・コミュニティがビジネスを変える

オンライン・コミュニティがビジネスを変える―コラボレーティブ・マーケティングへの転換
村本 理恵子, 菊川 曉(2003)

コミュニティという概念が成立するには地域性とコミュニティ感情という2つの要件が必要である(マッキーヴァー)
3つのコミュニティ感情
1.われわれ意識:場に参加している自覚
2.役割意識:社会的役割分担
3.依存意識:不安感

オンラインコミュニティの公共空間化条件(ソフトインフラ)
1.安全保障:悪意の侵入者からメンバーを保護
2.社会秩序:ルールの確立
3.利用環境:コミュニケーション促進の手段・ツールの提供

成功と失敗
x軸:失敗⇔成功
y軸:オープン⇔クローズド
第1象限:交流型
第2象限:荒れる(人通り多すぎ、一見客多すぎ)
第3象限:廃れる(人通り少なすぎ、覗けない)
第4象限:情報交換型、議論型、ファンコミュニティ

コミュニティデザインの流れ:計画フェーズ
1.目的と対象の決定(コミュニティポジショニング)
2.サイトコンセプトの決定
3.コミュニティの主要機能の選定
4.サイトロケーションの選定(URL)
5.HP、EC等、他サービスとの連関・整合性の確認
6.プロモーション、集客方法の策定
7.運用体制の明文化(担当部署・者のポジショニング)

コミュニティの基本機能
1.アイデンテティ: 会員登録機能
2.コンタクト: 個人プロフィール参照機能(名刺交換機能)
3.コミュニケーション: 公式掲示板、個人掲示板、アンケート機能
4.パーソナライズ: 名刺ブック機能
5.セキュリティ: 管理者機能、サイバーコップス
6.+αサービス: オプトインメール、ワーズナビ

オンラインコミュニティの運営
1.ユーザを知る
2.使いやすさを提供していく
3.信頼する

3C
コミュニティ
コンテンツ
コマース

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ビジネス・ブログ・ブック

ビジネス・ブログ・ブック
小川 浩, 上田 一吉, 四家 正紀(2005)

企業のメインwebサイトが「正確性・客観性・網羅性・正統性・信頼性」を意識せざるを得ないのに対して、eメールは…「個人の声による親しみのある」トーンのコピーで構成することができます…「プッシュ、リピート、親しみ」が1つのポイント

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けなす技術

けなす技術
山本一郎(2005)

いいたいことが伝わらない。議論がなかなか成立しない、そういったもどかしさ・・・を解決する方法はシンプルだ。たくさん他人の意見を読み込むこと、それを踏まえて自分の意見を書いていくこと

何に価値がないのかを知ることができなければ、何が価値かを想定することはできない・・・自分のどこに価値があるのか、あるいはないのかということを知るプロセスそのものが、語る、論じるという行為の最大の収穫なのである

人間の記憶というものは関心と行動とに密接に結びついている

酷評もまた評価、悪名もまた名である・・・話題にならないことほど商品の寿命や売上にとって有害なものはない。ぜんぶ酷評というのは考えものだが、少なくとも賛否両論、悪いと良いの評価が両立している商品は決して売れないわけではないということ

読み手は動いているサイトを見たいのであり、読者を集めたいと考える書き手は、どのような内容であっても必ず毎日かそれに近い頻度で更新することが必須であると言える。逆に言えば、どんなに優れた内容であっ他としても、更新されないブログはなかなか訪問してもらえない

関心を持たない層に対するリーチというのが重要な役割を占める・・・いわゆる読者離れというのはブログに限らず顧客回転のことを意味し、顧客が流出しないサービスはない・・・それ以上に流入して初めて成長するわけであるから意見形成をするにあたって議論すべき裾野を広げるという作業が別途必要となってくる

人が持つ関心の受動性/能動性・・・その上でどの属性について「関心がないか」に注目・・・価値ある議論とは関心を持たないものについての判断によって成立する。私たち日本人の問題点とは関心を持たない誰かに関心を持ってもらうための議論を、どう成立させるかという方法論を持っていないことにほかならない

スキャンダル・・・読み手の強い負の感情に訴えかけることの有効さを示すもの・・・人間や社会が美徳とする愛情や謙譲、功績といったものよりも、嫉妬や軽蔑、嫌悪といったもののエネルギーを一時的に借り受けて・・・負の感情を正当化するためのロジックを組み立ててあげる作業にほかならない・・・一見破壊的に見えて、実は最も共通項のない人たちを糾合する手段を提供するものである。人を雇うより低コストで、何かを褒め上げるより刺激的で、何よりおよそ問題のない分野などなく話題に事欠かないという点で高機能なのである

あなたに対して何らかの批判的な言動をとる人間を大事にするべきである。それが精神的に、あるいは感情的に嫌悪するべきものであったとしても、さらにそれが嫉妬などの悪意によるものだったとしても、彼らは無料であなたに行動のマイナス面を教授してくれるからである。あなたが関心を払わない重要な問題や、本質に迫る負の側面について余すところなく論述してくれるこれらの批判者を門前払いする必要はどこにも存在しない

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オレなら、3秒で売るね!

オレなら、3秒で売るね!
マーク・ジョイナー(2007) / 林田レジリ浩文(訳)

WIIFM:What's In It For Me=それが私に何の得があるのか

人はまず感情で判断をくだし、その後・・・理屈で正当化する

興味は疑念を伴うことが多い

ビジネスの肝・・・提案をすること

圧倒的なウリ
1.高:費用対効果
2.売:売り文句
3.信:信頼性

信頼性を高める3つの証明
社会的証明:お客の声
技術的証明:テストの結果
事実の証明:調査の結果

ロスリーダーテクニック:Loss Leader Technique=最初は損をする・・・その後繰り返し売る

おまけ・・・は、売り物としても立派に通用するものにしろ・・・おまけでさえ価値のあるものでなければダメなんだ

一人を大切にする軍隊:All army of One

言葉はウィルスだ。それは、伝染する(ウィリアム・バロウズ)

笑いは伝染されやすい

クチコミのコツ
1.簡単にする
2.短くする
3.抜群にする

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mixiと第二世代ネット革命

mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流
早稲田大学IT戦略研究所, 根来 龍之(2006)

書いて伝えるクチコミ

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編集者という病い

編集者という病い
見城徹(2007)

残すところもう15年もない・・・夏休みもあと10数回、ゴールデンウィークもあと10数回、お正月も花見もそうだ

暗闇の中でのジャンプ

出版は、情報と表現の両方で成り立っています

願はくは 華の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ

これほどの努力を、人は運という

自分を刺激してくれる、成長させてくれると思わなければ、表現者は絶対についてきてくれません

感動を独り占めにしないで他人に分け与えたいと思う情熱がない編集者はだめですね

新しく出て行くものが無謀をやらなくていったい何が変わるだろうか

コンプレックスって何ですか・・・正直に答えるけど、容姿がみっともないこと。僕は、顔がみっともないと思いながらずっと生きている

唯一の無関心で俺を通り過ぎる者を、俺が許さずにおくものか

相手の心に染み入る手紙を書くことは血のにじむ作業だ・・・一日二通ずつ書いていた。書く対象(作家)が50人くらいいたから

編集者が葛藤をむき出しにしないで、書き手におまえさんだけ裸になれと言ったって土台無理な話で・・・僕は一人の作家を落とす時には、体重かけて徹底的にやる

ノーペイン・ノーゲイン・・・痛みのないところに前進はない

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百度(baidu)のうわさ

■ 「百度」CEOのLi氏が講演、同社をめぐる誤解に反論  ( 2007/03/12 18:35 )
└ internet.watch.impress.co.jp

中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)が2006年9月に実施した調査によれば、中国人が最も利用している検索サービスは、百度が62.1%と半数を超え、2位Googleの25.3%を大きく上回る

Li氏によれば、百度では約30億の中国語のWebページをインデックス化しており、Webサイトのトラフィック量では東半球で1位、世界では4位だという

検索分野別のシェア率では、Webページ検索が69.0%、ニュース検索が60.8%、イメージ検索が70.6%、音楽検索が84.2%と圧倒的なシェアを獲得。特に、「mp3捜索」として提供される音楽検索は、MP3などの音楽ファイルを検索し、検索結果のファイルをダウンロードしたり、Web上で再生することが可能

人気を集めるmp3捜索では、楽曲の著作権を無視していると批判されることがある。これについては、「我々はあくまで検索エンジンを提供しているだけ。楽曲を無断でホスティングしているわけではなく、これらのサイトの場所を教えているだけ」と主張する

百度は中国で最初に検索エンジン分野に参入したため、多くのユーザーを獲得できたとも言われる。しかし、GoogleやYahoo!が参入したのは 2000年で、百度が検索サービスを開始したのは2001年9月と指摘。中国では後発ながらも競合を追い抜いたことをアピールし、日本市場でもヤフーやグーグルなどに対して勝負を挑む

日本進出の理由としてLi氏は、「距離が近い」「漢字を利用している」「世界で2番目の経済大国」という点を挙げたほか、「検索エンジンの選択肢が限られている」と語り、新たな選択肢として百度を利用してほしい

□ 中国では大都市・高所得・高学歴の人にGoogleが人気の傾向 ( 2007/10/03 20:06 )

□ 百度とEMI、無料の音楽ストリーミング配信で業務提携 ( 2007/01/17 20:30 )

□ 百度とMicrosoft、有料リスティング広告で戦略的提携 ( 2006/12/15 11:44 )

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■ 高まる検索エンジン・ナショナリズム(後編)--なぜGoogleは「百度」に負けたのか? [ 2007/02/21 ]
└ itpro.nikkeibp.co.jp

最大の理由は,サービスの現地化にあると思います。中国市場を熟知している百度は,中国のユーザーが欲しがっているサービスを次々と提供しました。これに対し,Googleはユーザーが何を必要としているか理解できなかった。彼らはサービスの現地化という点で,百度に大きく水をあけられたのです(野村総研の肖氏)

Googleは2000年から・・・中国社会に楽々と浸透した・・・ところが2002年に異変が生じた・・・中国内におけるアクセス状況を計測してみた・・・結果,Google.comは平均で全稼動時間の10%が利用不能状態にあることが分かった・・・中国には国際データ通信網のゲートウエイとなる9つの大手ISPが存在する・・・Google.comのサーバーは全て中国の外にあるので・・・彼らのフィルタリングによって深刻なダメージを受けてしまう・・・このまま中国の外側からサービスを提供するか,あるいは中国政府の検閲を受け入れて,中国国内でのサービスを開始するか・・・我々は後者の道を選ぶと共に,中国国外からGoogle.comも引き続き提供することを決めた・・・中国のユーザーは,Google.cnによって広範囲に渡る情報を遅滞なく検索できると共に,Google.comによって検閲を受けない情報にもアクセスできる。これは『情報へのアクセスを最大化する』というGoogleの基本的な使命に合致する(Elliot Schrage)

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■ 中国検索市場で百度がグーグルに対するリードを拡大、大都市部でのシェアが前年比7.6%増の69.5%に  ( 2007年09月19日 )
└ www.computerworld.jp

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■ 日本進出が決まった中国最大の検索サービス「百度」の実態 ( 2006/12/06 )
└ japan.cnet.com

ナンバーワン・・・どこがユーザーに支持されたのですか・・・検索を専門に特化して展開していたということと、エンジニアのやりたいことを提供するのではなくてユーザーから求められているものを提供する姿勢を持っていた

検索サービスについて認知度を上げることと、ユーザーの検索に関する教育が必要で、どのように成熟させていくかがこれからの課題

コミュニティー的な方向に向かっている・・・Wikipediaのような百科事典の機能も持っていて、コミュニティーを構築することがユーザー離れを防ぐことにつながっています・・・コミュニティーがメディアとしての価値を高めれば、依存度が高まりますのでユーザー離れを防ぐことができます

携帯電話でも検索サービスを提供・・・これから伸びていく段階なので・・・調査しています。日本の豊富な携帯電話を通じた検索サービスからも学ぶことは多い

ウェブ検索を核に・・・画像やニュース検索などもサービスとして強化していきます・・・ユーザーが求めているサービスは提供していく・・・ソフトウェアのようなサービスに関してはそれなりにやると思いますが、検索に関連した企業に特化する

■ 日本語版サービスの開始が決まった百度、中国で成功した理由とは? ( 2006/12/07 16:30 )
└ japan.cnet.com

□ 北京ビジネス最前線改め中国ビジネス後方基地 ( 2006.12.06 )
└ plaza.rakuten.co.jp

□ 中国版 Google「百度」が日本進出 ( 2006年12月11日 )
└ gonyo.seesaa.net/

□ 中国では通用しても・・ ( 2006年12月08日 )
└ wadaihoufu.seesaa.net

□ 百度 日本進出 ( 2006.12.08 )
└ mies375.jugem.jp
Googleしか利用しないのは、Googleで満足しているからだと思う。

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■  百度
└  http://www.baidu.com/

■  百度貼バ
└  http://post.baidu.com/

■  百度網站
└  http://site.baidu.com/

■  百度MP3
└  http://mp3.baidu.com/

ゴクミ効果 vs ウタダ効果

ASIENCE 15sec : Kumiko Goto by jadbank2007
 071014現在 再生回数: 3,129
 コメント数: 1 お気に入りに登録済み: 7 回 栄誉: 0 リンク: 5


ASIENCE 30sec : Kumiko Goto by jadbank2007
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Utada Hikaru: Stay Gold Preview
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FRIDAY発売中止

長の仕事は決断すること。

FRIDAY発売中止のお詫び

小誌10月5日発売予定号(10月19日号)特集記事作成の過程で、重大なミスが発生したことが事前に判明しました。発売日までに訂正が間に合わず、やむなく発売を断念せざるを得なくなりました。

読者の方々、並びに関係者の方々に多大な迷惑をおかけすることを深くお詫びします。

今後かかることのないよう、細心の注意を払って誌面作りに取り組む所存です。

次号の発売は10月12日金曜日(首都圏基準)です。

2007年10月4日
講談社 FRIDAY編集部

発想する会社!

発想する会社!
トム・ケリー&ジョナサン・リットマン(2002)

よいアイデアを手に入れる最良の方法は、多くのアイデアを手に入れることだ(ライナス・ポーリング)

エジソンとは…「多くの人々による作品」を意味する…集合名詞だ(フランシス・ジェール)

PSF(プロのサービス企業)での生活と、わびしい村でつまらない仕事を嘆くのとでは天と地ほどの違いがある

何がチームを成功させるのだろうか…メンバーが口には出さずに問いかけてくるいつも変わらぬ質問が三つある。すなわち、私のことを気にかけているか? あなたを信用してもいいのか? このチームを成功させることに身を捧げているか?

私たちはすべての就職希望の問い合わせについて非常に綿密に検討しています。あなたの才能と弊社の求めるものが合えば、4週間以内に直接ご連絡します(履歴書を検討する必要のある者すべてが順次目を通すため、時間がかかる場合があります)…今回ふさわしい仕事がない場合でもあなたの履歴書は保管します‐本当です。弊社の貴重な社員の中には何度か志願した末に入社した者もいるのです! あなたの経験や資格に大きな変更があった場合は、どうぞお知らせください。

時間がないときは欠点をすぐに改めることが大切だ

大きく成長しつつ小さく行動する

与えて受け取る

デザインをシンプルにするのは、明確な指示を与えるのと同じだ…曲がる回数を少なくしてやれば…より確実に目的地にたどり着ける

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影響力の武器

影響力の武器
ロバート・B・チャルディーニ(1991)

返報性
コミットメントと一貫性
社会的証明
好意
権威
希少性

人に何か頼みごとをするときには理由を添えたほうが成功しやすくなる…人は…自分がすることに…理由を欲しがるもの

自動的反応: 状況の中にある一片の情報に機械的にしてしまう反応
コントロールされた反応: すべての情報を十分に分析したうえでする反応

機長症候群(captainitis): 専門化がそう言うなら正しいに違いない

コントラストの原理: 二番目に提示されるものが最初に提示されるものとかなり異なっている場合、実際以上に最初のものと異なっていると考えてしまう傾向

名誉ある恩義のネットワーク: 私たちを人間たらしめているのは返報性のシステムである(リチャード・リーキー)

報恩が織りなすネットワーク(ライオネル・タイガー&ロビン・フォックス)

返報性のルールは、人が何かを失う恐れを感じることなしに互いに助け合う人間関係を最初に始めることができるようにして、そうした関係の発展を促進するために確立されたもの…頼みもしないことでも最初に親切にされたらそれに対して相手が恩義を感じるようでなくてはならない

要求に驚いた人が承諾してしまうことがあるが、これは一時的に自分を見失う結果、容易に影響を受けてしまうから

自分に…譲歩してくれた相手に対しては、こちらも譲歩する義務がある…ように感じる

拒否したら譲歩法: 大きな要求を出してから小さな要求を出すというやり方

自分が既にしたことと一貫していたい(…一貫していると見てもらいたい)…私たちは…自分の行為や決定と一貫した思考や信念を持ち続けようとして自分自身をだますことがしばしばある

美化に関する請願書に署名することによって、自分自身をみる目が変わった

フット・イン・ザ・ドア…小さなコミットメント

自分自身の行動が自分がどんな人間であるかを教えてくれる

何かを得るために大変な困難や苦痛を経験した人は、同じものを最小の努力で得た人に比べて自分が得たものに対して価値を置くようになる

人は外部から強い圧力を受けずにある行為をすることを選択すると、その行為の責任は自分にあることを認めるようになる

自分の意思に反して賛同した者は、元の意見を持ち続ける(サミュエル・バトラー)

ローボール・テクニック…承諾先取り法: 一貫性を保とうとする圧力が、みんなやってくれる…自ら自分を支える脚をつくる

与えておいて取り上げる戦略

社会的証明の原理: 他人が何を正しいと考えているかに基づいて物事が正しいかどうかを判断する

不確かさ…どう振舞えばよいのか確信が持てないとき、人は他者の行動を参考にして自分の行動を決める傾向がある

メンバーたちが自分の信仰を宣伝する気持ちになったのは、以前の確信が堅固なものだったからではなく、不確実さが心の中に侵食してきたからだ…一般に、自分自身に確信が持てないとき、状況の意味が不明確あるいは曖昧なとき、そして不確かさが蔓延しているときに、私たちは他者の行動を正しいものと期待し、それを受容するようです

集合的無知

人が集団になると援助をしなくなるのは、彼らが不親切だからではなく確信が持てないからだ…緊急事態がほんとうに起こっているのか、行動する責任が自分にあるのかどうか、こうしたことに確信が持てないので援助をしないのです

一人を選んで、その人に仕事を割り当てる

好意…優しい泥棒

私たちには他者からの称賛を信じ、それを与えてくれる人を好む傾向があります。たとえその称賛が真実でないときでさえも

ある対象に対する態度は、過去にその対象を何回くらい見聞きしたかによって影響を受けます

広告主にとって重要なことは、とにかく結びつきを作り上げることです

ランチョン・テクニック: 食事中に関わりのあった人や物をより好きになる

物事の達成は自分の外部から得られる

ハロー効果: 好意に影響する…身体的魅力
類似性
称賛
親密性
連合

希少性…独占、特別、公開、終了、近し!

手に入れることが難しい物は、簡単に手に入れることができる物よりも、たいていは良い物だ

手に入れる機会が減少するにつれ、私たちは自由を失う

禁じられた情報に対して、以前よりも価値を置くようになる…情報が他では手に入れられないと思うだけで、私たちはその情報をより説得力あるものと考えるようになる

革命の担い手となりやすいのは、より良い生活の味を幾分かは経験した人々

ちょっとつついて腰を上げさせる…戦略

喜びは希少な品を体験してみることにあるのではなく、それを所有することにある

人や物について何か決定を下すとき、私たちは利用可能な関連情報をすべて利用するわけではなく、全体を代表するほんの一部の情報だけを使う

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人を動かす

人を動かす
D・カーネギー(1999)

人を裁くな‐人の裁きを受けるのがいやなら…悪意を捨てて愛をとれ(リンカーン)

偉人は、小人物の扱いからによってその偉大さを示す(カーライル)

神でさえ、人を裁くにはその死後までお待ちになる(ドクター・ジョンソン)

私には人の熱意を呼びおこす能力がある。これが私にとっては何物にも変えがたい宝だと思う。他人の長所を伸ばすには、ほめること。励ますことが何よりの方法だ。上役から叱られることほど向上心を害するものはない。私は決して人を非難しない。人を働かせるには奨励が必要だと信じている。だから人をほめることは大好きだがけなすことは大嫌いだ。気に入ったことがあれば心から賛成し、惜しみなく賛辞を与える(チャールズ・シュワッブ)

お世辞と感嘆は、どう違うか?…感嘆は心から出るが、お世辞は口から出る

敵は恐るるに足らず、甘言をろうする友を恐れよ(オプレゴン将軍)

相手の立場に身を置き、相手の立場から物ごとを考える

作者が人間を好きでないなら、世間の人もまたその人の作品を好まない…説教じみておそれいるが、私は牧師と同じことを言いたい。もし諸君が小説家として成功したいならば、他人に関心を持つ必要がある(アルフレッド・アドラー)

サーストンは舞台に立つとき必ず心の中で「私はお客さまを愛している」と何度も繰り返し唱えるという

「笑顔を見せる人は、見せない人よりも経営、販売、教育などの面で効果を挙げるように思う。笑顔の中には、渋面よりも豊富な情報がつまっている。子ども達を励ますほうが、罰を与えるよりも教育の方法として優れているゆえんである」(ジェームズ・マッコネル)

およそ人は、幸福になろうという決心の強さに応じて幸福になれるものだ(リンカーン)

笑顔を見せない人間は、商人になれない(中国のことわざ)

会社というものは大きくなればなるほど冷たくなる。冷たい会社を温かくするには…人の名前を覚えることだ。重役達の中には名前が覚えられないという人もいるが、つまりは重要な仕事が覚えられない…仕事の基礎ができていないことを告白しているのだ」(ベントン・ラヴ)

良い習慣はわずかな犠牲を積み重ねることによって作られる(エマーソン)

自分のことばかり話す人間は、自分のことだけしか考えない(ニコラス・バトラー)…興味を持たせるためには、まずこちらが興味を持たねばならない。相手が喜んでするような質問をすることだ。相手自信のことや得意にしていることを話させるよう仕向けるのだ。あなたの話し相手はあなたに対して持つ百倍もの興味を自分自身に対して持っているのである

人と話をするときはその人自身のことを話題にせよ。そうすれば相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる(ディズレーリ)

私達は…たいした抵抗を感じないで自分の意見を変える場合がよくある。ところが人から誤りを指摘されると腹を立てて、意地を張る…私達が重視しているのは明らかに、信念そのものではなく危機に瀕した自尊心なのである(ジェームズ・ロビンソン)

どんなばかでも過ちの言い逃れぐらいはできる。事実ばかはたいていこれをやる。

人と話をするとき、意見の異なる問題を始めに取り上げてはならない。まず意見が一致している問題からはじめ…互いに同一の問題に向かって努力しているのだということを相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調する…「いったんノーと言わせるとそれを引っ込めさせるのは容易なことではない」(オーヴァストリート)

議論をすれば損をする。相手の立場で物ごとを考えることは、議論をするより…興味があり比較にならないほどの利益がある(ジョセフ・アリソン)

人からおしつけられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうをわれわれははるかに大切にするものである…人に自分の意見を押しつけようとするのはそもそも間違いだと意いえる。暗示を与えて結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ

相手をやっつけるよりも、相手に好かれるほうがよほど愉快だ

人間は同情をほしがる。子供は傷口を見せたがる。同情を求めたいばかりに自分から傷をつけることさえある。大人も同様だ。傷口を見せ、災難や病気の話をする…不幸な自分に対して自己憐憫を感じたい気持ちは程度の差こそあれ、誰にでもある(アーサー・ゲイツ)

相手の信用状態が不明の時は彼を立派な紳士とみなし、そのつもりで取引を進めると間違いない…人をごまかすような人間でも、相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものだ(ジェームズ・トマス)

仕事には競争心が大切である…金儲けの競争ではなく、他人よりも優れたいという競争心を利用すべきである(チャールズ・シュワッブ)

「しかし」という言葉を「そして」に変えると、成功に転じる

命令を質問のかたちに変えると気持ちよく受けいれられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。命令が出される過程に何らかのかたちで参画すれば、誰でもその命令を守る気になる

批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く

ある点について矯正したいと思えば、その点について彼はすでに人よりも長じていると言ってやることだ…よい評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らない

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巨大人脈SNSのチカラ

巨大人脈SNSのチカラ
原田和秀(2007)

BBCはもはやテレビやラジオ、それに付随する新しいメディアの放送局だと考えるべきではない。私たちは公共サービスのコンテンツを考えうるあらゆるメディア、あらゆる装置で視聴者に届けることを目指すべきだ(マーク・トンプソン)

ソーシャルソフトウェアには、7つの要素が必要だ(マット・ウェブ Incentives for online software: the 7 pieces social software must have ... http://drupal.org/node/7615 )
1.Identy: SNSにおいては、一貫した個人の同一性が必要だ
2.Presence: 利用者がSNSに…存在していることがわかるSNSの温かみ
└ 存在には「コストが存在する」(ロス・メイフィールド)
3.Relationship: 誰が友人で誰が友人でないか。あるいはどのような関係性を持っているか。
└ Ex.)時間軸による関係性の変化、緊密性による濃度の変化
4.Conversation: 会話。メッセージ(返す義務のないテキスト)の交換とは違う
5.Groups: 共通の何かを持った集まり、仕組み
6.Reputation: 評判、名声。個性を表す仕組み
7.Sharing: 共有。情報、レビュー、オススメ、気になること、考え等

3つのF(Mark Pesce http://informitv.com/opinion/2006/02/findingfilteringand/)
1.Finding: 人と出会う、情報を知る
2.Filtering: 情報や人を選別する
3.Forwarding: 情報を受け取って、他人に流すことができる

SNSの5つの要素(デビッド・テテン&スコット・アレン Crossing the Social Networking Chasm http://www.fastcompany.com/resources/networking/teten-allen/092704.html)
1.Searchable directory: 人のディレクトリ検索。名前だけでなく属性や所属から簡単に個人を検索することができる
2.High visibility at low cost: ローコストで自分をPRできる。「オンラインで人を見つけるもっとも基本的な方法は彼らにあなたを見つけてもらう努力をすることだ」(フィル・アグレ)
3.Receptive audience: 適切なコミュニケーション方法の提示。範囲を制限した上での多様なコミュニケーションが準備されている
4.Easy group-forming: 簡単にグループがつくれる。オフラインでの団体、コミュニティは一筋縄ではいかない
5.Get visibility into the networks of your connections: ネットワークの可視化

6次の隔たり(six degrees of separations): フリジェシュ・カリンティ(鎖 ハンガリー)~スタンレー・ミルグラム

弱い紐帯理論: マーク・グラノベター

メトカルフェの法則: ネットワーク…は、参加している人が多くなれば、その価値も上がる

人脈ネットワークづくり6つの要素(ジョン・デーリー)
1.常にネットワークを広げる機会を探せ
2.常にネットワークを築け
3.恥ずかしがるな
4.近くの人々のことについて覚えておけ
5.弱い紐帯の重要性を知っておけ
6.ネットワークを動かすために、ネットワークの人々にいいことをしろ

あなたは店でモノを買うときに人が言っていたことを信用するだろう。あるいは友人の推薦に影響を受けるだろう。このような関係性の次元が詰まったものがソーシャルネットワーキングなのだ(ハワード・レインゴールド)

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Myspace: 音楽SNS
└ http://jp.myspace.com/

LinkedIn: ビジネスSNS
└ http://www.linkedin.com/

thefacebook: 学生SNS
└ http://www.facebook.com/

Cyworld: 韓国SNS
└ http://cyworld.com/common/main.asp

Flicker: 写真SNS
└ http://www.flickr.com/

tribe.net: 3行広告SNS
└ http://japan.tribe.net/welcome

Tickle: クイズ型SNS
└ http://web.tickle.com/

funhi: セレブを演じるクローズド型SNS
└ http://www.funhi.com/

diet.com: ダイエットをしたい人のためのSNS
└ http://diet.com/

meettheneighbors.com: 隣人さんはだれサイト
└ http://meettheneighbors.com/

fotochatter: ケータイデンワの写真共有SNS
└ http://www.fotochatter.com/

Jambo: ラガーディア空港専門のSNS
└ http://www.jambo.com/

XING: ドイツ発のSNS
└ http://www.xing.com/

Yahoo!360: Yahoo!の機能をつなぐSNS。日本版はYahoo!DAYS
└ http://360.yahoo.com / http://days.yahoo.co.jp/login.html

Friendster
└ http://www.friendster.com/

orkut
└ http://www.orkut.com

gree
└ http://gree.jp

mixi
└ http://mixi.jp/

minii
└ http://minii.nikki.ne.jp/

echoo!
└ http://echoo.yubitoma.or.jp/

キヌガサ
└ http://kinugasa.cc

ANAフレンドパーク
└ anafriendpark.ana.co.jp

プレイヤーズ王国
└ http://players.music-eclub.com/

recommuni
└ http://recommuni.jp/home/

Dachinco!
└ http://www.dachinco.com/

ひこうき.net
└ http://www.hikouki.net/top.html

livedoorフレンドパーク(livedoor frepa)
└ http://member.livedoor.com

ここまる
└ http://www.cocomaru.com/top.php

nixi
└ http://e-nixi.jp/login.html

フォト蔵
└ フォト蔵

Zorg
└ http://www.zorg.com/

fotologue.jp
└ http://fotologue.jp/

amamママ
└ http://mama.amam.jp/

Studentn Network Style(サイブリッジ キャンパスシティ http://www.campuscity.jp/)
└ http://www.studentns.net/

Any
└ http://www.myany.jp/

リアルキャンパスパーク
└ http://real.campuspark.net/

楽天リンクス
└ http://my.plaza.rakuten.co.jp/sns/

コトノハ
└ http://kotonoha.cc/

only1.be
└ http://www.only1.be/

vox
└ http://www.sixapart.jp/vox/

Windows Live Spaces
└ http://promotion.live.jp/spaces/

閉鎖/撤退: トモトモ、UUME、Friendmap、meetme、ktst.JP、テレパ、HotPlace、u23.jp、biji、Socialtune

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ネット広告がテレビCMを超える日

ネット広告がテレビCMを超える日
山崎秀夫・兼元謙任(2007)

2006年春・・・BBCは・・・次世代戦略「クリエイティブ・フューチャー(創造的な未来)」を発表しました・・・新戦略のキーワードは検索(Find)、再生(Play)、共有(Share)です

BBCはもはやテレビやラジオ、それに付随する新しいメディアの放送局だと考えるべきではない。私たちは公共サービスのコンテンツを考えうるあらゆるメディア、あらゆる装置で視聴者に届けることを目指すべきだ(マーク・トンプソン)

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アマゾンのロングテールは、二度笑う

アマゾンのロングテールは、二度笑う
鈴木貴博(2006)

泥舟に乗っている会社にとって一番いい戦略は「陸に上がること」です

自分たちがこれまで得意だった土俵では、優良企業であることの意味が小さくなっている…沈み行く業界の中ではめちゃくちゃ優秀であっても意味はないのです

情報データに頼って自動発注をするようになると…多様な事象と売れ行きとの関係を考える力がおろそかになってしまいます。徐々に「現場力」が落ちていくのです

小売業を見るときに「在庫」に注目します

ランチェスター戦略の基本: 双方が同じような戦い方で消耗戦を選ぶと、必ず勢力の大きい方が勝つ

原理: 戦力差があるもの同士が同じ戦い方で正面衝突した場合、成果の差は必ず戦力の差よりも大きく広がる

「商品開発力」と「販売力」…この二つの能力が秀でているで、トップ企業は同質化のメリットをフルに享受している

1990年代の半ば頃から…ダイエーの中内功氏が目指した「消費者の代弁者たる流通が価格を決定する時代」が本格的に到来したのです

「デジタル」という言葉が本質的に何を意味するか…「究極的には誰が作っても同じ品質のものができる世界」

ビジネスの世界では「自分が何者なのかを定義すること」がその後のビジネスモデルに大いに影響を与えます

戦略の理想とは「競争がないこと」です

「障害回避の工夫」…その第一のポイントは「素人で始める」ことです

家電業界には「ハードの定価はメーカー出荷額の50%乗せに設定する」という業界常識があります

「有望そうな市場に、まずは経営資源を投入する」というのは、経営戦略論のとく特徴的な考え方の一つです…まず「ヒト・モノ・カネという経営資源を投入すること」を先に決めて…次に「どうやればいいかを考える」という流れ

機能性サービスとは…いかに早く帰ってもらうか

BOP(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド)層の特徴
1.モノやサービスを買う際に割高な買い物をしている
2.多くの場合、買い物をしようにも情報がなく、買うチャネルもない
3.買うための貯えがなく、毎日、日払いで手に入る給料を使って買い物をするしかない

「成長市場を発見したら、そこで勝てるビジネスモデルを組んでいち早くビジネスを展開すること」

「トレード・オフ」…何かを得ようとすれば、まず何かを捨ててみる

サーバント・リーダーシップ:「管理職はむしろ部下のために働く必要がある」…サーバントとはもともと召し使いのことです。部下が職務を達成するに当たって、なんらかの障害に直面したときに強力なサポーターとなって部下を助ける。そんな管理職が近代組織には必要とされています。同時に管理職は組織を動かして結果を出す必要があります…目標を定め…理解させ…一人ひとりの…目標に落とし込み…モティベーションを与え…助け…全体の目標が達成できるように仕向けなければならない

戦略とは相対的なものです。相手に比べて自分が有利な土俵を選ぶ。自分が戦いにくくなっても、相手がもっと戦いにくくなれば、最終的に有利になるのは自分です

利益率
粗利率: 商品を売ったときに、仕入れ値を差し引いてどれくらい儲けがあるのか
売上高純利益率(ROS): 売上高に対する経費、税引き後の利益の割合
総資産純利益率(ROA): 資産に占める純利益の割合

粗利はどこまで下げることができるのか…運営に関わるオペレーションコストが値下げ(粗利の下げ)の限界

web1.0モデルの売り上げ: アマゾンが便利だから
web2.0モデルの売り上げ: 在庫のない商品が生み出している全体の3分の1にあたる売上

疎結合: 緊密でも頻繁でもない状態で結合していること…大きすぎる仕組みは機能しにくい…大きすぎる仕組みが持つ範囲の広すぎる問題というのは解けないもの…「問題をより小さく区切っていったほうが、解決の糸口はみつかる」

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クチコミのチカラ

クチコミのチカラ
ベクトルグループ(2007)

relevancy
関連性、適切性

ニュースバリュー: 今のところ知っているのは私だけ
ディスカバリー: ここまで知っているのは私だけ
ティップバリュー: 話、画像、音声、映像が新鮮、面白い
イージートゥトーク: 人に伝えたい、わかりやすい

Share in naked conversation
ストレートフォワード: 正直でいる。間違えたら率直に謝り、すぐ訂正する
ダイアローグ: 打ち明ける=対話する。パートナーとして接触する
オープンマインデッド: 自分の正体を明らかにして、相談する
イージートゥシェア: 人に渡しやすい、そのままコピー&ペーストできる

WOM
├ オーガニックWOM
└ ペイドWOM

WOMマーケティングの失敗例のほとんどが透明性をなくしたところで起きています。ブロガーたちが最も嫌うのは、だまされることなのです。

クチコミを発生させる情報価値
1.新規性: ニュース性。新発売、新製品、新カテゴリー開拓等、今まで…体験したことがないベネフィット(利便性)を提供する
2.不完全性: 情報を…限定的に与えることで不完全な…状況をつくり、意図的に情報の枯渇感を創出、クチコミを誘発する
3.ファッション、ジュエリー、化粧品など: 高価な商品群
4.発信源の信憑性: 信頼できる情報…信頼できる人

リアルビューティキャンペーン( http://www.campaignforrealbeauty.com/flat4.asp?id=7133 )
> replay the commercial
> hear the reaction to the commercial
> tell-a-friend
> join the debate

市民はある…財・サービスに興味が喚起され、広義の購買行動モードに入ったときだけ消費者になる

新しいマーケティングの使命
ブランドをいかに…時代や社会といった世論レベルのコンテクストに位置づけるか、信憑性をもって…参入機会を大きく捉えることができる

検索できなければ、ないのと同じ

売りたいではなく理解してほしい、忌憚のない意見を聞かせてほしい

WOMMAの倫理規約
1.関係を正直に明かす
2.自分の意見に正直であること
3.アイデンティティを偽らない

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似て非なるもの:掲出と配信

配信と掲出

掲出の配信化
├ toB
└ withC

あるいは
記者記事と市民記者記事



必然

0.大前提
1.はじめ方 分担
2.ひろげ方 目標
3.かわし方 必然
4.おわり方 展望

内.人、本、スタッフ
外.ニュース、バズ

サイバージャーナリズム論

サイバージャーナリズム論
歌川令三、湯川鶴章、佐々木俊尚、森健、スポンタ中村(2007)

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��歌川令三)

もともと大新聞社が提供する「編集された社会の縮図」の報道に飽き足らなかった人々が、自分の好みの習慣だけ、ネットでつまみ食いを始めた。情報がパックになっている「紙」新聞を購読しないで、必要なものだけネットの「電子新聞」をタダで拾い読みする習慣が定着した

「ニューヨーク・タイムズ」などは、95%が広告で、毎日「紙」を配達して得られる販売収入はわずか5%だ。だからもし「紙」が駄目になって販売収入が激減しても、「電子」で従来どおりの広告が稼げるならOKという皮算用が成り立つ

コンテナーではなく、コンテンツに注目せよ…問題はコンテナー(container)にあるのではなく、コンテンツ(contents)をいかに活用するかだ(トム・カーリー)…コンテンツとは情報の中味、コンテナーとは情報の容れ物

新聞社の電子版の広告は爆発的に伸びる…電子新聞に掲出する情報は出し惜しみするな。サイトに壁を作るな。そんなことをすると検索エンジン経由でせっかくアクセスして来た読者に悪い印象を与え、広告集めにマイナスの材料を自ら作ることになる。タダで閲読しているからといって「電子版」の読者を馬鹿にしてはいけない。「紙」「電子」にかかわらず読者は本来利口で熱心で協力的なのだ。コミュニティーのニュースや写真を提供してもらい、電子新聞の内容をもっとコミュニティー密着型にして新規の閲読者を獲得せよ(PRESSTIME)

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��佐々木俊尚)

「パジャマのままでパソコンの前に座っているだけの人間に、ジャーナリズムが実現できるわけがない」米テレビネットワーク大手のCBS放送の幹部がある会合で、ブロガーをこう揶揄したといわれる何のためにジャーナリズムがあるのだろうか?…それはやはり「社会をよくするため」だと思う。「社会をよくしたい」という気持ちがベースにある言論活動は、すべてジャーナリズムと呼んでもいいのではなかろうか

総務省によれば、ブロードバンドの接続数は2006年9月末現在で約2500万世帯。うち超高速の光ファイバー(FTTH)は715万

ほんとうの通信と放送の融合というのは、メディアを「コンテナー本位制」から「コンテンツ本位制」へと移行させること

コンテンツさえ維持できれば、広告モデルも維持できてしまう。コンテナーが別の乗り物(媒体)になったってかまわない

サーバー型放送
Type1(ストリーム型) ストリーミング+メタデータ配信
Type2(ファイル型) VOD
双方とも番組にはそれぞれCRID(Content Reference ID)と呼ばれるユニークなIDが振られている…著作権保護にはDRMの一種といえるRMPI(Rights Management & Potection Information)という仕組みが使われ、暗号化されて創出された番組コンテンツはそのままハードディスク受信機に保存され、再生時に復号される

HDRが電子番組表(EPG)によって番組ごとの管理しか行えないのに対し、サーバー型放送では場面ごとに細かなデータを付与できる

ネットには「知性は中央ではなく、末端にある」という考え方がベースにある

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��森健)

初めてウェブ2.0という言葉で会議を開催した、米国の技術系出版社オライリー社のティム・オライリー氏は、その定義を次の7つとしている。
1. パッケージソフトではなく、費用効果と拡張性の高いサービスを提供する
2. 独自性があり、同じものを作ることが難しいデータソースをコントロールする
  このデータソースは利用者が増えるほど、充実するものでなければならない
3. ユーザを信頼し、共同開発者として扱う
4. 集合知を利用する
5. カスタマーセルフサービスを通じて、ロングテールを取り組む
6. 単一デバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する
7. 軽量なユーザインターフェイス、軽量な開発モデル、そして軽量なビジネスモデルを採用する
…ユーザがコンテンツの提供者になるよう、ユーザを積極的に取り組む参加型のウェブサイトこそがウェブ2.0的なサイトだとしている

グーグルのような全文検索型の検索サイトでは、主に4つのステップからシステムが構築されている。クローラ、インデクサ、検索エンジン、ドキュメントサーバだ検索連動広告というビジネスは‐あらゆる言葉(文字列)を総合的に索引化している‐けs買うエンジンだからこそ可能だった

グーグルが展開する…サービスは…直接的にそのサービス自体が利益を生み出すものではない…ユーザが…グーグルのサービスを利用することは、付随的にユーザが提供するデータとしてグーグルに残る。そしてそれをグーグルは広告事業に生かすことができる。その意味で、グーグルが行っている事業は、ユーザ参加型というよりも、半強制的な参加型と表現することができそうだ

Googleの使命は、Google独自の検索エンジンにより、世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること

「ヘッド」と「ロングテール」(クリス・アンダーソン)

複雑系ネットワーク…あるネットワークが規模を拡大しながら自律的に成長する過程では、無数の小さい結節点が連なっていき、いくつかの大きなハブが形成されていく
├ スケールフリー・ネットワーク…アルバート=ラズロ・バラバシ(物理学) 「ランダムネットワークにおける大規模な結節点の発生」ネットワークにおいて巨大なハブが発生する様子
└ スモール・ワールド…ダンカン・ワッツ(社会学)&スティーブン・ストロガッツ(応用数学) ネットワークにお

いていくつかの大きなハブがあるときネットワーク内の結節点は少なくなり小さな世界(集合体)を形成する

「80:20」 パレートの法則(ヴィルフレード・パレート)
「収穫逓増(increasing returns)」 べき法則
「マタイ効果」 およそ持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまで取り上げられるであろう

出現の条件
1.ネットワークに成長がある
2.優先的選択が起きる
3.適応度が影響を与える

「先行者利益」 新しい結節点は古い結節点と接続する必要がある。そこで時間の経過そのものが、古い結節点に数を増幅させる要因となる

「集団分極化」 自分の考えと対立したり、異なるものを排除する…現象

「社会的証明」行動 空を見上げている人が多いのであれば、何か空に変わったもの、あるいは危険なものなどがあるかもしれないという想定が成り立つ

「意思決定の外部性」 集団の圧力による意思決定の変化…誰も指示しないものを個人が主張するのは難しい。周囲の人たちの明白な主張によって形成された集団の圧力は、人が見ているものさえ歪めたり、改変させることがある(ソロモン・アッシュ)

「沈黙の螺旋」 あるふたつの対立概念があるとき、自分を主流と認識する発言者は少数派よりも強く主張する。すると、少数派と認識する者は意見を述べにくい状況へと追い込まれる。そこで、強く主張するものはより多くの同調者を獲得し、少数派と認識する者はますます少数派となる(エリザベス・ノエル=ノイマン)

「集団心理における意思決定の外部性」 ここの意思決定を行った個人は自分の選択が強大なパターンに収まっていることに気づいていない。それでもパターンは存在している(ダンカン・ワッツ)

集団が正しい解を出す際に…必要な条件(スロウィッキー)
意見の多様性(各人が持つ独自の私的情報)
独立性(他者の考えに左右されない)
分散性(身近な情報に特化し、それを利用できる)
集約性(個々人の判断を集計して集団としてひとつの判断に集約するメカニズムの存在)

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��湯川鶴章)

ソーシャルメディア 意見、洞察、経験、見解を互いに交換するためのツールやプラットホームのこと(wikipedia)

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��スポンタ中村)

市民記者とは「あなたも記者になれる」とおだてられ、ネットで身辺情報を送稿している作文好きの大衆のことだ。彼らは「客観、中立、公正、正義」などという陳腐で無内容なお題目を既存のマスコミ人に教えられ、記者ごっこをやっているに過ぎない。マスコミ出身のお偉いさんが運営している限り、市民参加型ジャーナリズムの成功はありえない

ジャーナリストの要件は、アナログであろうとデジタルであろうと、よき世論の形成者であることだ

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��森健)

「ブログはジャーナリズムなのか?」
「journal」とは「日々起きていることや経験、観察の記録」(米ランダムハウス)

報じることの「コスト」と「責任」…報道というものは、ある取材意図のもとに事実や証言、意見を探し、精査し、それを編集したうえで報じる作業である…大枠として「公共の利益」が目的で…私利ではなく、記者やライターは活動する…経費を自らの財布から投じても取材活動をする者=ブロガーがいるか…さらに… 既存のマスメディアはその報道に関する綱領や取材方針などに従って責任を明確にすることで取材をし、報道をする。だから間違いがあれば叩かれる…それと同じ責任をブロガーが負うことは、あまりに負担が大きい

何かを報じるときには、そこに一定の責任が発生する…しばしば名誉毀損の裁判で言及される「公共性」「公益性」「真実性」「相当性」といった責任だ

「journalism」としたときの意味は…「ビジネスとして、取材、執筆、編集、撮影をしたり、ニュースを放送するなど、あらゆるニュースを指揮する職業」(米ランダムハウス)

私の定義するジャーナリストの条件とは、まず取材すること、そして多くの人が理解できるだろうと思われる内容と表現で情報を形成し…マス・ディストリビューターと…するマス・メディアで発信すること…個人にはそれぞれの価値観があるでしょう? それを充分に承知したうえで、多くの人から信頼を得るための根拠やデータを探したり、統計を取ったりしてひとつの見解を構築する

マスメディアと…は、メディアが特権的に強大という意味ではなく、マスの人を想定し、情報の最大公約数を伝達するメディアのこと…そこに職業人として登場するのがジャーナリスト

デジタルであろうとアナログであろうと…情報を整理し、重要度に濃淡をつける役割をになう言論人をジャーナリストというのでは(歌川令三)

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��歌川令三)

世界は産業化の時代から、情報化時代に移行した。情報社会においては「ネットは、commons(共有地)で仲間達が協働して生産した冨を分け合う非市場主義経済システムの出現を促した。社会はEnhanced Autonomy(高度に洗練された自治組織)に移ってゆくだろう」(ヨーチャイ・ベンクラー)

ネット社会の先行きに対する米国の情報社会学本流の学者達の持つイメージ…
1.ネットという共有地で仲間が協働する
2.その生産物をみんなで分け合う
3.より自律的な自治組織を形成する
4.自らを律する共同体の新しい倫理の確立

監視社会
「パノプチコン」 徹底した社会の監視装置(ジェレミー・ベンサム)

著作権
「著作権者および発明者に、一定期間それぞれの著作、および発明に対し独占的権利を保障することによって、学術および技芸の進歩を促進すること」(米国憲法第一条、第八節)

「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」はネット社会を共有地に見立て、出版物の創造、流通、検索の便宜を図るための社会運動グループの人々のアイデアだ。著作権法の障害をできるだけ回避し、All Rights Reserved(著作権をすべて留保する)でなくSome Rights Reserved(著作権のある部分は留保する)の領域に持っていくのが狙いだ

たくさん情報を持っているノード(node=ネットワークを構成する一ネット上のつひとつの要素)にはさらにたくさんの情報が集まり、情報の貧弱なノードは新たな情報が付加されにくいという「べき法則」が常に作用している…「富める者ますます富み、貧しき者ますます貧す」と聖書の「マタイ伝」にある…まさにそれだ

ウェブの特性が、人間の持つ付和雷同性を助長し、多数意見をもって自分の意見とする「長いものには巻かれろ」の風潮が高まるという好ましくない事態に発展しやすい。そうなると…ウェブはきわめて少数の情報リッチのノードに握られてしまう

信頼の派生の連鎖
知人が知識を持っていないときは、知人は自分の信頼する知人の名を上げる。AがBを信頼し、BがCを信頼しているとき、AはCを直接的に信頼していなくても、Cに信頼が派生することになる

ウェブ以前のメディア世界では、情報の仲介はマスコミの仕事で、もっぱら専業のジャーナリストが当たっていた。ネット社会においては、検索エンジンもインターネットの接続サービスを行うプロバイダもネットの中のハブも、すべてが情報の仲介者である…逆は真ならず。すべての仲介者がジャーナリストというわけではない

ネット時代のジャーナリストの条件は、1.自らの考えを発信し、そのことによって他者の共感を得ること、2.共感の積み重ねによって自分の記事以外のさまざまな情報の鑑定人として信頼を得ること、この二つを満たす人物であること

「知」そのものからはたいしたお金は発生しないということ(公文俊平)

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ソーシャル・ウェブ入門

ソーシャル・ウェブ入門
滑川海彦(2007)

Webの世界で起きているトレンドとは?…今後も永続的に進展していくトレンドとは、ユーザーの優位化、ソフトウェアのWeb化、テクノロジー企業の優位化(ポール・グレアム)

他の人間とのつながりを求めることこそ人間の生まれながらの性質(アリストテレス)

固くて重いツリーから、ゆるくて軽いタグへ

「Small Pieces Loosely Joined=小さな多数の断片がゆるく結合する」(デビッド・ワインバーガー)…Web社会は「自由な、ゆるい結合」をもたらす

集団が失敗する場合…「集団の愚行・狂気」を分類すると
・仲良しクラブ メンバーの多様性の喪失。同じ意見、背景の人材が集まって本質的に異なる観点を失っている
・不合理な圧力 メンバーの間に利害、名誉、地衣の上下などによる圧力が働いて合理的な結論を得ることを妨げる
・情報の隘路 メンバー間の情報のやり取りを効率的に処理するプロセスが存在せず、肝心な情報が肝心な場所に届かない

Web上のコミュニティには従来の組織にはなかった大きなメリットがある。
・多様性 誰でも特別な資格なしに参加できる…
・圧力の排除 匿名でも参加できる
・Webの情報配信・検索能力 必要な情報が必要な相手に速やかに届く

「集団の英知」が実現するか…必要なのは、どのようなコミュニティを実現させたいのかについての明瞭なビジョンを持ち、それをWeb上の「みんな」に伝え、引き込んでいくカリスマ性のあるリーダーである。Amazonのジェフ・ベゾス、Wikipediaのジンボ・ウェールズ、2ちゃんねるの西村博之、Linuxのリナス・トーヴァルズ、オープンソフトウェア財団のリチャード・ストールマン…など成功したコミュニティには(毀誉褒貶はあるものの)強烈な個性とビジョンを持ったリーダーが必ず存在する

わが国の個人情報保護法は「個人情報」を
…生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む)をいう。
と、かなり網羅的に定義しており、これを同意を得ずに公表すること、目的外に使用することを禁じている

Diggには2005年10月現在、月間1500万~2000万の訪問者があり、買収価値は1億5000万ドル(180億円)以上と推定されている( http://jp.techcrunch.com/archives/digg-does-the-acquisition-dance-with-news-corp )

旧共産圏で無数に生まれた小話(アネクドート)

伝染率を上げるためには2つの要因が必要となる。ひとつは宿主である人間同士の接触密度を高めること、もうひとつは人間から人間への感染力を高めること

YouTubeでは意図的にアップロードされる動画の画質を落とし、音声もモノラル、最長10分または100MBという制限を設けている

MySpaceは、2005年7月、メディア王ルパート・マードックのニューズ・コーポレーション(FOXテレビの親会社)に5億8千万ドルで買収される。以後躍進を続け、2007年には登録ユーザー1億3千万人、トラフィックでも世界でトップ10に入る巨大サイトに成長した。マードックは記者会見で現在のMySpaceの市場価値は60億ドル(7千億円)以上と主張している

アメリカではPayPerPostなど、企業がブロガーに料金を払って記事を書かせることを仲介するサイトがいくつか開設され、ブロガーから懸念の声が上がっている。

Web2.0は群集の英知だけでなく群集のバカさ加減も増幅する。YouTubeに寄せられるコメントのめちゃくちゃな綴りを見ていると、人類の将来が心配になるくらいだ。Web2.0は巨大な実験だ。実験であるからには失敗もありうる…Wikipedia、YouTube、MySpace…は過去に例を見ない規模のコミュニティであり、コラボレーションだ…これらの革命を起こしているのはいったい誰だろう?…誰がこのような時間と情熱を傾けているのだろう?その答えは、You、あなただ。

十年後にネットはあらゆるものの中心になっているだろう。だがわれわれはそれを「Web3.0」とは呼ばない。なぜなら…インターネットは今以上にビジネスと社会の中心になるが、それはすでにWebに収まりきれないものになっていく(ティム・オライリー)

世界は電子村になる(マーシャル・マクルーハン)

メディアはメッセージである(マーシャル・マクルーハン)

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Webキャンペーンのしかけ方。

Webキャンペーンのしかけ方。
渡辺英輝、阿部晶人、螺澤裕次郎、伊藤直樹(2007)

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��阿部晶人)

アイデアを考えるとは、体験をかんがえること

webキャンペーンは、イベントのようなものだ・・・一定の期間、大勢の人間が一斉に、同じ「何か」を体験することだと思うのだ・・・webサイトを訪れる人たちは、あくまでもサイトへの滞在という「体験」を通じて、キャンペーンに参加するのだから

ツッコミの要素を持たせること・・・そこで、なるほどと思わせることができれば、ターゲットは自分の頭で考えようとしてくれる。より能動的な態度になってくれる

webキャンペーンはホテルや旅館に近いのかもしれない。お客さまは風評を聞きつけたり、自分で調べたりして訪れ、そこでひとときを過ごす・・・最終的に、来てよかった・・・また来たいと思ってもらえれば成功である

グッドアイデアのないキャンペーンは、闇の中を航行する船と同じだ。誰にも気づかれる事なく、ただ通り過ぎるのみである(David Ogilvy)

変化を恐れず、積極的に自分を変えていける対応力が求められる・・・自分だったらこうやってもっとうまくやるという建設的な批判精神・・・ケチをつけるような批判精神ではない・・・人の心の動きを見つめ続ける・・・ネットの動向を追い続ける

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��渡辺英輝)

全員が参加できる企画・・・企画への参加メリットを明確にして、企業と消費者がWin-Winの関係に

インターネット上で注目を集めようとするなら・・・個人では到底真似ができないようなレベルの高いコンテンツをつくり、差別化をはかっていくしかない

イノベーション(技術革新あるいは新技術)普及についての学説「イノベーター理論」(Everett M. Rogers)
イノベーター(Innovators=革新者)・・・2.5%
アーリーアダプター(Early Adopters=初期採用者)・・・13.5%
アーリーマジョリティ(Early Majority=初期追随者)・・・34%
レイトマジョリティ(Late Majority=後期追随者)・・・34%
ラガード(Laggards=遅滞者)・・・16%

「普及率16%の理論」・・・アーリーマジョリティ、レイトマジョリティまで広がるか否かの分岐点は、イノベーターとアーリーアダプターを合わせた16%に普及するかどうかにある(Everett M. Rogers)

「キャズム理論」・・・アーリーアダプターとアーリーマジョリティのあいだには容易に超えられない大きな溝(キャズム)があり、これを超えなければいくら優れた商品でもブレイクすることができない(Geoffrey A. Moore)

2チャンネルで実際にあった「電車男」の話・・・まとめサイト・・・ブロガー・・・雑誌・・・書籍・・・店頭・・・映画、テレビドラマ、漫画・・・ひとつの社会現象にまでなった

WOMMA(Word Of Mouth Marketing Association)が定めている倫理規定
1.消費者に報酬を渡しながら、企業との関係を明らかにすることなく、商品推奨を依頼する行為をしない
2.消費者同士のクチコミにおいて、サクラを起用したり、覆面マーケティングを行わない
3.クチコミで何を言うべきかを、消費者に指示しない
4.クチコミ唱道者のほんとうの正体について、消費者を混乱させたり誤らせたりするような開示は行わない
5.クチコミマーケティングプログラムに子どもは関与させない
6.競合企業のネガティブな情報流布を目的とした活動などを行わない
7.既存ビジネスの慣習を理解し、既存ビジネスで認められている手法は、その領域では継続して活用する
8.クチコミマーケティングを提案、受注する際には、広告主にこれらのリスクの説明を行う

SMO実現のための5つのルール(Rohit Bhargava)
1.リンクされやすいコンテンツをつくる
2.ブックマークやタグをつけやすくする
3.相手に、なんらかのメリットがあるようにする ⇒ リンク元リスト、トラックバックリスト
4.コンテンツにポータビリティ(移植性の高さ)を与える ⇒ YouTube
5.マッシュアップを奨励する ⇒ サイトの情報をRSSフィードとして提供する

今日の消費者にとって、機能、ブランドに加え、・・・体験も非常に大切な要素である。それはコンテクストによって規定されるものといってよい(Joseph Jaffe)

Web2.0時代の広告はリーチとフリークエンシーという過去の概念から飛び出してCGMの対話の中から生まれるコンテクストへ進化するべきである(Pete Blackshaw)

DRIPメソッド
1.Deep 一歩踏み込んだ深い関係
2.Interactive 対話から成り立つ関係
3.Participation 参加して実感
4.Repeat 誰かに紹介したくなること

「また利用したい」ではなく、「誰かを連れてきたくなる」こと(高塚猛)

感動は人に言いたくなる(茂木健一郎)

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��螺澤裕次郎)

「どんな目的を達成したいのか」「閲覧するユーザーとの間に、どのような関係性を築きあげたいのか」

広告的なWebコミュニケーションで必要なのは「ユーザーとの短期的な接触」を通じて「インパクトある情報提供を行う」こと

ユーザーとの接触は1回めこそが大切であり、その機会を逃さずに確実に情報を伝えるように意図すべきである

「EIGHT THE PROJECT」4scandals~西田幸司、タロアウト、高木久之、梅津岳城、9zaku~ジュン、松村慎、CBC-NET~栗田洋介、Pickles~タナカミノル

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��伊藤直樹)

exonemo~千房けん輔

身体がうずくような感覚

一方的に話す人は嫌われる

広告をしたい企業はどうすればいいのか。シェアの輪の中に加わることだ。もしくは・・・シェアをサポートしたり、お膳立てしたりする・・・一方的ではなく、シェアする関係になる

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ブログ、どうしよう?ガイド

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続けやすい
見つかりやすい

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1.名詞
├ 冷え性 & 冷え性さん
└ カレー & カレー姉妹

2.改行
├ ほぼ日
└ 広告深夜族

3.ケータイ
├ 谷口キヨコさん
  └ wiki
└ カメラマン谷口の渋谷blog

新聞各社のデジタル展開(0708)

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■ YOMIURI ONLINE
└ ユニークユーザー数 9,499,000人(2007年07月)
  ├ ホームユーザー数 6,379,000人
  └ ワークユーザー数 3,120,000人
□ >地域
□ >本よみうり堂

■ ブログ
□ うたた寝帳
  日曜版編集長のアヤシイ日常
□ ポップスタイル
  水曜夕刊の新感覚カルチャー面
□ 読売ニュースポッドキャスト
  社説も聞ける朝のニュース
□ 読売ビデオポッドキャスト
  テレビニュースを夕方配信
□ 鈴木美潮のdonna
  政治から特撮モノまで縦横無尽
□ プラド日記
  屈指の名画を動画で配信

■ yorimo

�� 日テレG+(ジータス)
  CSデジタル放送/CATV(ケーブルテレビ)経由、スポーツ&ニュースが2本柱のチャンネル
└ 視聴可能世帯数(計) 5,507,928
  ├ 直接受信 871,685 (2007年4月30日現在)
  └ CATV配信世帯(全国251局) 4,636,243 (2007年4月1日現在)

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■ アサヒコム
└ asahi.com 月間ユニークユーザー約900万人
□ >マイタウン
□ >BOOK

■ どらく
└ こだわり創造サイト

■ asPara
└ 役立つ無料会員サービス

■ asahi.ポッドキャスト

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■ 毎日新聞
■ MSN毎日インタラクティブ
├ PV数 453,751,971 PV/月
└ 推定接触者数(UU数) 1,421万人/月(2006年8月)
�� mainichi.jp
□ 今週の本棚
└ 日曜朝刊掲載、著名人による書評、新刊紹介、著者インタビュー
□ booksまいにち
└ 毎日新聞社の書評サイト

■ 市民記者塾
□ まいまいクラブ
└ 毎日新聞の愛読者双方向コミュニティサイト
□ 大盛りほっかいどうブログ

■ 毎日新聞ポッドキャスト
□ 毎日検定バンク
□ まんたんウェブ
└ 毎日新聞のアニメ・マンガ・ゲームサイト
□ プレモ
└ 毎日プレミアムモール

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■ 産経Web
└ 正論路線で知られる「産経新聞」のニュースサイト
□ >地方
□ >ブックス

□ イザ!
└ ニュースとブログで作る新機軸の情報サイト
□ 女子部
└ 男子禁制! 女子極めサイト

□ ZAKZAK
└ 芸能・アイドル、スポーツ、社会B級ニュース。夕刊フジ公式サイト
□ HOTdinos
└ キレイと元気

□ SANSPO.COM
└ サッカー、野球、競馬、芸能。サンスポ公式サイト
□ Gallop Online
└ 競馬エイト、サンスポ競馬記者らによるレース予想、調教情報、競馬コラムなど。有料
□ FujiSankei Business i
└ フジサンケイビジネスアイのWeb版。金融・証券、ビジネス、暮らし、エンタメ
□ 産経Web-S
└ 最終版のほぼ全記事配信、検索データベースあり。有料
□ SANKEI-EXPRESS
└ 若き新聞

�� 47CLUB
└ 地方新聞社47(52新聞社)社が協力、47都道府県の名産・特産お取り寄せ

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AFP
CNN

AP
Reuters
ABCニュース
CBSニュース
NBCニュース
FOXニュース

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「人々を繋げ、問題を解き、みなを1つの方向へ動かす仕事」

「 わたくしの甥がわたくしの仕事は何かと尋ねたことがあります。
わたくしは電子メールを書いていると答えました。

 これは、人々を繋げ、問題を解き、みなを1つの方向へ動かす仕事をしているという意味です。
また、計画を立てたり提案を作ったり、新しいものを発明しようとしたり、いいアイデアを探したりしています。

 わたくしの一日の大半は電子メールとインスタントメッセージングとミーティングで、「現実世界のもの」を作る生活を懐かしく思っています。
昔はピクセルを扱っており、これは今よりももう少し現実に近いものでした。
それでもまだ現実から離れたものですけれど。」

「平日はどのうようにお過ごしですか」という質問に答えて。

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「プロセスのイノベーション」

「ものを作る障害になるのは、ほとんどの場合そのプロセスなのです。」
「官僚主義には目的があって、それは電車を時間通りに動かすことです。」

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「挨拶をし、助け合い、・・・ゴミを排除し続けていれば・・・その場所に文化が芽生えます」

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フリッカーの創業者フェイク氏、コミュニティ精神を語る」2007/04/04 08:00 より

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)
トーマス・フリードマン(2006)

□「オープンソーシングとは、要するにピアレビュー(科学者同士の相互技術評価)による科学なんだ」(マーク・アンドリーセン)

□在庫を情報に換えること

□仕入れ引き延ばし・・・ぎりぎりの瞬間まで製品に付加価値を加えるのを引き延ばす・・・デルは、客がいないのにコンピュータを製造するということをしない

□世界の知識のすべてを・・・誰でも、いつ、どこでも手に入れられるという概念ほどフラット化の大きな要因はほかにはない

□「コンピュータが使えないか、使う機会がなければ、グーグルは使えない。でもそれさえあれば、文字を打ち込むだけで誰でも使える、というところまで差別をなくした」(エリック・シュミット)

□インフォーミングは、アップローディング、アウトソーシング、インソーシング、サプライチェーン、オフショアリングの個人版といえる。インフォーミングは、個人に・・・情報、知識、エンターテインメントのサプライチェーンを創りあげて展開する能力をあたえる。インフォーミングは自分との共同作業でもある

□インフォーミングは友人、仲間、共同作業者を探すことでもある。国や文化の境界を越えたグローバルなコミュニティの形成を促進する

□「グーグルがある世界では、評判がつねについてきて、自分が立ち寄るところに先回りする。評判が自分に先行する。・・・『つねに真実を語りなさい』とマーク・トウェインはいった。『そうすれば、自分のいったことを思い出そうとする必要もない』」(ドブ・シードマン)

□第一の集束

□「互いを補うという性質の品物がある・・・紙があれば鉛筆が役立つのと同じだ。一方が増えれば、もう一方も増え、一方の質が高まれば、もう一方の質も高まり、生産性が上がる。互いを補う品物の同時改善の原則として知られる」(ポール・ローマー)

□富と権力は、三つの基本的な物事を押さえている国、企業、個人のもとで自然に生じるようになる。・・・フラットな世界のプラットホームに接続するインフラ、このプラットホームを徹底的に活用するイノベーションを推進するような教育、そしてこのプラットホームの利点を最大に引き出しつつ欠点を最小限に抑えるような統治体制

□多様な形態の共同作業

□共同作業インターフェイス

□第二の集束

□瞬時に接続する水平な新サプライチェーン・マネジメント

□水平化

□10のフラット化要因の集束は、フラット化した世界を最大限に利用するビジネス手法とスキルを組み合わせた集束を生み出す。そしてその二つが互いを強化する

□指揮・統制ではなく水平の接続と共同作業が重要

□「クライアントのためにバリューを創出するようなソリューションは、一企業どころか、従来の企業統合内にも存在しない。差別化した特性のものでなければならないからだ。そこでわれわれはグループ全体を見渡し、特定のクライアントに最適のメディア担当、最適のブランド戦略担当、最適の広告担当の人間のを拾い集める」(アレン・アダムソン)

□第三の集束

□開放

□フリー・マーケットゲーム

□世界が、付加価値を生み出すための垂直な-指揮・統制(コマンド&コントロール)-システムから、バリューが自然と生まれる水平な-接続・共同作業(コネクト&コラボレート)-システムのモデルに移行

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フラット化する世界(下)

フラット化する世界(下)
トーマス・フリードマン(2006)

□「グローバリゼーションは産業のグローバル化から個人のグローバル化に移った」(ビベク・ポール)

□無敵の民とは、「自分の仕事が、アウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人」を意味する

□フラットな世界には「代替可能な仕事と代替不可能な仕事の二つしかない」(ナンダン・ニレカニ)

□アウトソーシングされにくいのは、どんな仕事なのだろう?
…第一は、「かけがえのない、もしくは特化した」人々だ
…第二は、「地元に密着」して、「錨を下ろしている」人々だ

□「一緒に成長しないと、ばらばらになってしまう」(ジーン・スパーリング)

□新ミドルクラスでは、誰もが臨時雇いなのだ

□「〔デルの〕付加価値は、誰にも負けない合成能力にある。消費者の需要を中心に合成するのが、成功の秘訣だ」(S・クリス・ゴパラクリシュナン)

□「CIOという言葉は残るだろうが、そのIは情報(インフォメーション)ではなく統合(インテグレーション)を意味する略語になる。ITはビジネスのあらゆる領域に浸透しているはずだから、もはやテクノロジーの分野ではなくビジネスプロセス統合の分野に移行する」

□異種のものをまとめる優秀な合成役が増えると、管理者、ライター、教師、プロデューサー、エディターが必要になる

□複雑なものを見て、わかりやすく説明する

□座って自分の仕事をするよりも、人に何かを説明するほうがはるかに重要なのだ、とマーシアは「説明」した

□複雑なことをうまく説明できたら、ビジネスチャンスは確実に広がる

□コンピュータが精一杯やれることと、人間が精一杯やれることを組み合わせる

□IT産業には特化した社員よりも、適応能力が高い多芸多才な社員を求める傾向が強くなっている

□なんでも屋(バーサタイリスト)

□「未来はつねに新しいことが待ち受けているから、たえず勉強するしかないというのが結論だった。そのとき、自分は<マーシア個人商店>だということを悟った。〔学びつづける〕責任は自分一人が負っている。資源は手に入る。あとは自分がそっせんしてやるかどうかだと。でもその前に信用を打ち立てる必要があると思った」

□「グローバルのローカル化」…「グローバルな能力を身につけることを学んで、現地のコミュニティのニーズに適合させる中小企業向けのビジネスは今後、膨大に増えるだろう……これがグローバルのローカル化で、われわれはまだその入口にいるにすぎない。今後、大量の仕事を創出する可能性を秘めている」(ジョエル・コーリー)

□「いい質問をすることで、私は科学者になった」(イシドル・I・ラビ)

□理想の才能(ライト・スタッフ)とは何か?

□フラットな世界でのばすことができる最初の、そして最も重要な能力は「学ぶ方法を学ぶ」という能力だ

□フラットな世界では、IQ(知能指数)も重要だが、CQ(好奇心指数)とPQ(熱意指数)がもっと大きな意味を持つ

□教師を雇う目安はしごく単純だと語った。「子供が好きかどうかです」(ヒラリー・ルーニー)

□人を好きにならなければならない…仕事の世界では、人あしらいが上手なのは大事な資質だが、フラットな世界ではなおさらそれが需要になる

□データが氾濫し、選択肢が山ほどある世界では、芸術的手腕、感情移入、大局的なものの見方、学識を超えたものの追求といった、右脳の特性に近い、精神的なものが最も重要な能力になる

□「コンピュータやロボットがもっと速くやることができない仕事や、優秀な外国人が安い賃金でやることができないような仕事」を身につけることだ(ダニエル・ピンク)

□「たとえば、取引をするよりも人間関係を強め、ありきたりの問題を解決するよりは、新規な難問に取り組み、たった一つのことを分析するのではなく全体像をまとめあげる」(ダニエル・ピンク)

□「外国人が左脳の仕事を安くできるというなら、われわれアメリカ人は右脳の仕事をもっとたくみにやろう」(ダニエル・ピンク)

□右脳のスキルをどうやって磨けばよいのか? 右脳を育てるには自分が好きなことをやるといい‐せめてやりたいことを

□「いま最も重要な能力のたぐいは、たまたまその人間が初めからやりたいと思っている事柄である場合が多い」(ダニエル・ピンク)

□「信念の堅さを示さないといけない‐そうなると心から信じなければだめだ」(ナンダン・ニレカニ)

□「信頼がなかったらリスクを負うことができない、リスクを負えないと、イノベーションはない…イノベーションを行うのに必要なリスクを負う人間を増やそうと思ったら、その場にもっと信頼を持ち込めばいい」(ドブ・シードマン)信頼の低い社会では、持続的なイノベーションは生まれない

□接続し、共同作業を行う相手によって、付加価値がどんどん生まれ、複雑な問題が次々と解決されるフラットな世界では、高度な信頼のある社会がいっそう有利になる。「共同作業の世界では、信頼があり余るほどなければならない」シードマンはなおもいう。「なぜなら、お互いか、もしくは指導者を信頼する人間が増えれば増えるほど、一緒に働こうとするようになるから」

□フラット化時代の富は、次の基本的な三つの事柄を手に入れる国に転がり込む傾向が強くなっている。一つ目は、フラットな世界のプラットホームにできるだけ効果的に、そして迅速に接続できるインフラ。二つ目は、国民がそのプラットホームでイノベーションを行って付加価値の高い労働ができるような理想の教育プログラムと知識スキル。そして最後の三つ目は、適切なガバナンス-具体的にいえば、適切な税制、投資・商取引に関する適切な法律、研究に対する適切な支援、知的財産権にまつわる法律の整備、そして何よりも国民にいい意味の刺激をあたえるリーダーシップ-によって、フラットな世界の流れを勢いづけ、なおかつ管理すること

□自国がフラットであるほど‐つまり天然資源が少ないほど、その国の人はフラットな世界で成功するという

□フラットな世界における理想の国は天然資源をまったく持なのだ。なぜなら、そうした国はたいがい内面を掘り起こそうとする。エネルギー資源ではなく、国民‐男も女も‐のエネルギー、企業家精神、想像力、知能を掘り起こそうとする

□「掛け算ができなくてソフトウエアが作れるなどという人間にあったことはない…秩序立てて物事を理解していないと、それより進んだ物事を作ることはできない」(ビル・ゲイツ)

□「アメリカの経済の未来を確実なものにする」

□「女房がよく言うんだが…歴史を勉強すると、あらゆる文明は勃興しては滅びる。残る記念物はたった一つ‐首都のどまんなかの大きな競技場だ」(クレイグ・バレット)

□「危機は逃すことこそ恐ろしい」(ポール・ローマー)

□「企業の変革は危機感と切迫感から始まる」(ルー・ガースナー)

□「状況がひどくなり、生き残るためにはこれまでと違ったことをやらなければならないと思い知るまで、組織というものは根本的に変わろうとはしない」(ルー・ガースナー)

□「雇用される能力(エンプロイアビリティ)…IBMが雇用を保証するのではなく、社員自身が“自分には雇用されるだけの能力がある”ことを証明しなければならなくなった」(ルー・ガースナー)

□終身雇用はフラットな世界にとってもはや維持することができない脂肪組織だ

□労働者に一番必要な筋肉は、職場などを変わっても持ち運び(移動継続)できる社会保障制度と、生涯学習の機会だ

□すべての労働者は賃金の対象となる「一般スキルと特定スキル」を有している

□敗者や遅れている者の面倒をみてやらなければいけない。フラット主義者になる方法はただ一つ、思いやりのあるフラット主義者になることだ

□汚い言葉をしゃべっていたら、医者にはなれない

□「まともな戦いをしよう…競技場を均そう…酔っ払いにそれはできないし、無学な者にもできない」(ジャクソン)

□「われわれは今も自転車競走の銭湯を走っていて、あとをついてくる選手の空気抵抗を減らしてやっている」(サミュエルソン)

□インドと中国にしてみれば、未来ははっきり見えている。未来に何をしなければならないかを、明確に知っている。「アメリカがいまやっていることをやる…アメリカの任務は、未来を創ることだ」(ジェリー・ラオ)

□いまの生活水準の向上を続けるには、未来を創りつづける人間を生み出すような社会を築くほかに手はない。…知識はぐんぐん進歩しているから、未来を創るのはいよいよもって難しくなる…教育、インフラ、成功願望、リーダーシップ、子育てといったすべてを理想に近づけなければならない

□「黒い猫でも白い猫でも、ネズミをとる猫はいい猫だ」(鄧小平)

□混乱から簡潔を見つける
不調和から調和を見つける
困難のさなかに好機がある(アインシュタイン)

□「頭を使う人間を多く雇い、テクノロジーが必要なことはアウトソーシングしている」(ケン・グリーア)

□「文句なしの一番に、最も独創的な考え方ができる人間にならないといけない」(ケン・グリーア)

□インターネットをはじめとするフラットな世界の全ツールが、すべての消費者に値段、エクスペリエンス(従来はなかった新奇な体験や訴求力の強いプロセス)、サービスを望みどおりにカスタマイズする手段をもたらした結果、「自分で決める消費者」が目の前で誕生している

□じつは企業はデジタル・ビュッフェをつくっただけで、消費者はそこで自分にサービスしているに過ぎない

□「われわれはいま、非常に高度な専門技術の交流がからむ、次の階層のイノベーションを目の当たりにしている…価値ある新しい飛躍的進歩をもたらすには、ますます細分化するそういう専門分野を、もっと結びつけないといけない。そのためには共同作業がきわめて重要になる」(ジョエル・コーリー)

□「現在の事業で中核となる競争力は、協力関係だ」(サー・ジョン・ローズ)

□<世界の医療水準向上を目指すグランドチャレンジ>…「このプロジェクトの狙いは二つ…一つは、科学的思考に倫理を加味するように訴えることだ…二つ目は、財団の資源で実際に何ができるかを試すことだ」(リック・クラウスナー)

□「村人たちが共有テレビで石鹸やシャンプーのCFを見るとき、目に留まるのは、石鹸やシャンプーではなく、それを使っている人々の暮らし、つまり乗っているバイクや着ている服や住んでいる家です」(ナヤン・チャンダ)

□テロリズムは金銭的欠乏から生まれるのではない…テロリズムは自尊心の欠乏からうまれる

□環境を破壊しない資源の利用の継続を考えるうえで重要なのは、地球に住んでいる人間の数ではなく、その生活様式が環境に与える影響である(「文明崩壊」ジャレド・ダイアモンド)

□「頭のいい修繕の鉄則は、破片をすべてとっておくことだ」(アルド・レオポルド)

□「ローカルのグローバル化」

□「アジアでのグローバリゼーションは英語化が進むかと思いきや、まったく逆です。国外移住者の市場とは、移住者の国の言語の国際新聞、国際テレビ・ラジオ局なのです。これをローカルのグローバリゼーションと呼ぶことにしています。グローバルがやってきてわれわれを包み込むのではなく、ローカルのほうがグローバルに広がります」(インドラジト・バネルジー)

□ローカルな文化、芸術形式、様式、料理、文学、映像、主張のグローバル化が促進され、ローカルなコンテンツがグローバル化する

□ごくわずかな量のダイナマイトで、はるかに多くの不安を伝えることができる

□「ビン・ラディンは顔を見せることはできないが、インターネットのおかげで世界中のどの家にも入り込める」(マイケル・マンデルバーム)

□ビンラディンは、地域を支配することはできないが、多くの人々の想像力をつかむことができる

□「イマジネーションは知識よりも大事である」(アインシュタイン)

□「インターネットなら、犬だっていうのがばれないよ」(ピーター・スタイナー)

□人間のイマジネーションが大切ではなかった時代など、これまで一度もなかった…いまほどイマジネーションが大切である時代も一度もなかった…フラットな世界では、共同作業のさまざまなツールが、誰にでも手に入る日用品(コモデティ)になっているからだ…けっしてコモデティ化されないものが、たった一つある。イマジネーション‐どういうコンテンツをつくろうかと創造することだ

□事件を頭の中で再生するのがイマジネーションであってはならない。新しい脚本を書くことがイマジネーションでなければならない

□「過去の業績がよかったことばかり話すようだと、その企業は苦境に陥っているとわかる。国でも同じだ、自分のアイデンティティを大切にするのはいい。14世紀には世界を制していたというのは結構なことだ。しかし、それは昔のことで大切なのは現在だ。思い出が夢をしのぐようでは、終わりは近い。ほんとうに栄えている組織の特質は、それを栄えさせたものを捨てて、新たに始める意欲があることだ」(マイケル・ハマー)

□夢よりも思い出の多い社会では…人々が日々過去ばかりに目を向けている。尊厳や自己肯定や自尊心を現在から探すのではなく、過去にこだわって得ようとする。それもたいがい真実の過去ではなく、想像と憧れから派生した過去である場合が多い

□「何が変わったかではなく、何が変わらなかったかを認識することが、われわれに答えを与えてくれる。なぜなら、これを認識して初めて、本当に重要な問題に集中できるからだ」(デビット・ラスコフ)

□これまでずっと大切に思ってきたもの-恐怖ではなく希望を輸出するアメリカ-を奪われたと、人々は感じているのだ

□「正体を明かしたくないのであれば、意見を言うべきではない」(メグ・ホイットマン)

□「ルールは最小限にして、きちんと守らせる。人々が自分の可能性を実現できる環境を創る。品物を打ったり買ったりするよりも大事なものが、そこにあります」(メグ・ホイットマン)

□大人になる道しるべがあるときには、その道しるべをたどって夢を実現しようと努力するようになる。道しるべがないと、怒りばかりに目が向き、思い出をはぐくむようになる

□「もっといい方法がありますよといわれても、人間は変わらない。ほかに方法がないという結論に行き着いたときに初めて変わる」(マイケル・マンデルバーム)

□「人間は人に教えられるのではなく、自分の目で確かめた結果として変わる」(マイケル・マンデルバーム)

□「一つの好事例は1000の理論に匹敵する」(スタンレー・フィッシャー)

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通信技術が進化(インターネット、光ファイバー通信網、パソコン、携帯電話)した

標準化ソフトウエアが普及(マイクロソフトワード、エクセル、パワーポイント)した

地球上のあらゆる人間(アメリカがインド)との共同作業が可能になった

海外へのアウトソーシングが始まった=先進国から後進国へ仕事が流出し始めた
��アメリカのコールセンター業務や会計業務がインドへ、
 マイクロソフトの次世代OS基幹部分設計が中国へ)

アウトソーシングは、製造業での単純労働に限らず、税務処理、医療サービス、
ソフトウェア開発、さらにはジャーナリズムといった知識労働にまで、及ぶ

仕事が低コストの後進国(中国やインド)へ移りつつある現在、先進国の課題は
アウトソーシングされない「新ミドルクラス」を創出すること
新ミドルクラスの仕事ができるよう、国民の能力を強化すること

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鍵となるのは教育である
短期には今あるツールの習得と活用、長期には科学教育の充実や人材の育成である

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「みんなの意見」は案外正しい

「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウイッキー(2004~2006)

□経済学者のハーバート・サイモンの言葉を借りれば、私たちは有限の可能性しか持ち得ない存在である…あらゆる可能性から最適な選択をしようと粘るより、そこそこよさそうなもので手を打つことのほうが多い…
制約がどんなに多くても、一つひとつの不完全な判断が正しい方向に積み重ねられると、集団として優れた知力が発揮されることも多い。

□集団の知恵(集合知)

□「認知」…どこかの時点で必ず明快な答えが存在するタイプの問題…販売数、許認可、最適地…正しい答えが一つ以上考えられても、優劣の判断がつきやすい

□「調整」…集団のメンバー全員が同じような行動をとる中、ほかの人と調整する方法を考え出さなければならない…問題…売り手と買い手、事業のオペレーション、渋滞中の運転

□「強調」…利己的で、不信感いっぱいの赤の他人同士が一丸となって何かに取り組むようにするという…課題…税金負担、公害対策、報酬

□集団が賢くあるために必要な条件…多様性、独立性、分散性

□スコーピオン号

□情報のかけら

□グループダイナミクス=複数の個人が集まって集団として作業を行うときに生まれる力学の法則

□理論的にいえば株式市場は、企業が将来獲得するすべてのフリーキャッシュフローの現在価値を計算するメカニズムであるとされている(フリーキャッシュフローとは、企業が経費や税金を支払い、減価償却や投資をした後に残る金)

□意見の多様性…突拍子もない解釈だとしても…独自の私的情報を持っている

□独立性…他者に左右されない

□分散性…身近な情報に特化する

□集約性…個々人の判断を集計して一つの判断に集約するメカニズムの存在

□個人の回答には情報と間違いという二つの要素がある

□たいていの場合、平均的とは凡庸であることを意味する。だが、意思決定の際には優秀であることにつながる

□まず考えられる限りの選択肢を列挙し、次にそこから選択する…二段階のプロセス

□成功の鍵を握るのは、絶対成功しそうにもないような大胆なアイデアを後押しし、積極的に投資するシステムが存在するか否か

□基本コンセプトを少しずつ変えただけのアイデアよりも、発想が根本から違う多様なアイデアが…必要だ

□システムの成功…どれが敗者かはっきりさせて速やかに淘汰する能力

□多様性…多様であることで新たな視点が加わり、集団の意思決定が持つネガティブな側面をなくしたり、弱めたりできる

□才能を求める戦争(war for talent)

□専門知識は「驚くべきほど狭隘」(W・G・チェイス)

□「専門知識がもたらす決定的な優位性を示す研究は存在しない。専門性と正確性に相関は見られない」(J・スコット・アームストロング)

□自信過剰の問題…医師、看護師、弁護士、エンジニア、企業家、投資家などは、全員自分が知っている以上のことを知っていると信じていた…彼らはただ間違っているだけではなくて、自分がどれだけ間違っているかすらまったくわかっていない

□過去の実績は、将来の結果の保証にはならない

□優れた意思決定に認知的多様性が不可欠な理由…個人の判断が正確でもなければ一貫性もない…集団が考えつくソリューションの選択肢を増やし、問題をまったく新しい視点から検証できるようになる…マイナスの側面としては…事実に基づいて判断しがち

□集団思考で重要な点は、異なる意見を封じ込めるのではなく、何らかの形で異なる意見が合理的に考えてありえないと思わせるところにある

□集団の論理に従うようプレッシャーがかけられると、人は意見を変えることがあるが、それはその人が考え方を根本的に改めたからではなく、集団に従ったほうが自分の意見を貫き通すより簡単だからである

□「私的情報」…具体的な情報だけでなく、解釈、分析、直感なども含まれる

□独立性は二つの意味で懸命な意思決定に不可欠だ…人々が犯した間違いが相互にかかわりを持たないようにできる…独立した個人はみんながすでに知っている古い情報と派違う新しい情報を手に入れている可能性が高い

□人間は自律的であると同時に社会的な存在である。人間はつねに学びたいと思っているが、学びは社会化のプロセスでもある。人々が社会的な存在だと気づいていながら、経済学者は人々の好みや意見に周りの人が与える影響を過少評価しがちで、個人の自立性ばかり強調する。
集団のメンバー…お互いの影響が強くなると、同じことを信じ、同じ間違いを犯しやすくなる。学びを通して個人が賢くなる一方で、集団としておろかになる可能性が生まれる

□社会的証明…たくさんの人が何かをしたり、信じたりするのはそれなりの根拠があるからだ、と思い込む人間の性向が生み出す現象

□状況が曖昧で不透明なときには、周りと同じことを自分もすればよいというのが支配的な考え方のようだ

□「世俗的な知恵が教えるところによれば、世間の評判を得るためには、慣行に従わないで成功するよりも慣行に従って失敗したほうがよいのである」(ジョン・メイナード・ケインズ)

□みんなの意見は案外正しいという厳然たる事実があるので、他人の行動に注意を払ったほうが、他人の行動に無関心であるよりも賢くなれるかもしれないと考えられる

□自分が持っている私的情報だけに基づいて判断を下すことは、不完全な情報に基づいて判断を下すのと同じだ

□情報カスケード…市場や投票制度のように、みんなが持っている私的情報を集約するのではなく、情報不足の状態で次から次へと判断が積み重なる状況

□インターネットは世界でもっともよく知られている、目に見える分散化されたシステムである

□集団の知恵という発想は、分散性が所与のものであり、本質的に全であると前提している。利己的で、独立した人々が同じ課題に対し分散したアプローチを採ると、トップダウン式のアプローチよりも集合的なソリューションが優れている確率が高い

□分散性は…暗黙知に不可欠だ(フリードリッヒ・ハイエク)

□暗黙知は、特定の場所、職種、経験に固有の知識なので、他の人に説明したり伝達したりするのは容易ではない…問題に近い場所にいる人ほど優れたソリューションを知っているはずだという考えが核心にある

□分散性は…独立性と専門性を奨励する一方で、人々が自らの活動を調整し…課題を解決する余地も与えてくれる…問題は、システムの一部が発見した貴重な情報が必ずしもシステム全体に伝わらない点

□「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」(エリック・レイモンド)

□セントラルプランナー…旧ソビエト連邦下の一元管理

□人々は…分散性は「自然」だとか、「自発的」な状態だという考えにとりつかれている…分散性の多くが、生物の世界に見られるせいかもしれない

□「シェリングポイント(暗黙の調整)」…シェリングは人々の予測が収斂する、ランドマークのような目立つ焦点が存在していると考えている

□行動を規制する規範や慣習をつくりだすことで、文化も調整をする

□いちばん浸透している規範は内面化されている

□自由市場は正しいところに正しい価格で資源を配分するという、もっとも難しいとされる調整の問題を解決する目的でつくられたメカニズムである

□協調の問題は…調整の問題に似ている…いい判断をくだすには周りの人の行動を考慮に入れなければならない

□調整の問題…は、メカニズムが正常に機能していれば、個人が私利私欲を一途に追い求めても問題を解決できる

□協調の問題…は、集団や社会のメンバーには私利私欲の追求以上のものが求められる…信頼がない状況下では近視眼的な私利私欲の追求だけが合理的な選択に思えてしまうので…こういう場合には、自分の周りの人を信じる姿勢が肝要になる

□相互応報原理…自分にとってまったくメリットはないのに、悪い行いには制裁を加えたい、よい行いには報いたいという気持ち…合理的であるかどうかは別として…向社会行動である…人々に狭い意味での自己利益を超えさせ…共通善のためになるような行動をとらせる

□「協力の基礎にあるのは信頼ではなく、関係の永続性である…長期的にはプレーヤがお互いに信頼しているかどうかは、安定した協力のパターンを構築できる条件が整っているかどうかという要素に比べれば重要ではない」(ロバート・アクセルロッド)

□協力の鍵を握るのは「将来の重み」(ロバート・アクセルロッド)である。やりとりが続くという約束が人々に慣行を守らせる

□協力関係が成功するためのベストなアプローチは、親切、慣用、報復からなる(ロバート・アクセルロッド)

□クエーカー教徒は清廉潔白で、ビジネスマンとしては厳格かつ綿密二記録を残すことでも知られていた

□企業の成功は信頼に基づく

□「信頼せよ、しかし検証もせよ」

□ロードプライシング(混雑料金)…通行料で渋滞を悪化させたツケを払ってもらう

□「自由流」…周りのクルマと安全な車間距離を保ちながら、好きなだけ早く走行できる

□巨人たちの肩の上に立つ…情報を少数の手に留めておくことなく、できるだけ多くの人に広めると社会全体の知識が増える…科学者はほかの科学者の業績に依存している

□科学的知識は累積的だ…科学的知識は集合的でもある

□知識は…ほかの資源と違って、消費されて枯渇してしまうような類のものではなく、価値を失うことなく広く行き渡らせることができる。むしろ知識は広まれば広まるほど、その価値が増す可能性は高くなる。知識の使い方の幅が広がるから(ヘンリー・オルデンバーグ)

□公に認められ、影響力を得られるようになるから、科学者は自分の知見をこぞって発表したがる…科学者は人々の関心で報酬を支払われている…「科学の世界では、個人の私的財産はその実質を他社に与えることで確立できる」(ロバート・K・マートン)

□科学的な証明は再現可能でなければならない

□「マタイ効果」…「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」

□「集団極性化」…天邪鬼がいないところでは、話し合いが行われた結果、集団の判断が前よりもひどい内容になることもある

□なぜ極性化が起きるのか…「社会的比較」…集団内の自分の相対的な立場が維持できるように、人は自分と周りの人をいつも比較している…ある種の自己達成的な予言…真実だと思われることがやがて真実になる

□ザラは顧客をコントロールできないが、顧客の行動に自分の行動をあわせられる

□取引コスト…「まるごとアウトソーシングする」モデルの問題は…取引や契約の条件を決めて履行状況をモニターする時間や手間が膨大になってしまうことにある(ロナルド・コース)

□インハウスで何かを行うということは、ビジネスがもっと改善されるかも知れないほかの選択肢が使えなくなる

□二十世紀の…企業のあるべき姿…第一に、企業は垂直統合されていて、できるだけ自社で何でも賄う…第二に、企業はマネジメント層がいくつも重なった階層状の組織であって、それぞれ一つ下の階層を監督する責任を負っている…第三に、企業は中央集権化されている

□集合的な意思決定は合意形成といっしょくたに考えられることが多いが、集団の知恵を活用する上で合意は本来的には必要ない

□何か問題が起きた場合、できるだけ現場に近い人たちが意思決定を行うべきだ

□暗黙知(経験からしか生まれない知識)が市場の効率性に必要不可欠だ(フリードリッヒ・ハイエク)

□分散化のメリットは二つある。まず、責任が多く与えられれば人々の関与度も高くなる…第二は、調整のしやすさ…命令したり脅したりする代わりに、従業員自身がもっと効率的に業務を行う新しい方法を発見してくれる可能性が高い。監督の必要性や取引のコストを減らし、管理職はほかのことに関心を振り分けられる

□企業の大失敗を研究した結果、二つの…発見「一つは新しい事業に着手しようとするCEOをはじめとする経営陣が、自分たちの正しさを圧倒的に信じている傾向、も一つは現在の事業の状況とはまったく違う状況下で達成されたかこの業績に基づいて経営陣の才能を過大評価する傾向」(シドニー・フィンケルシュタイン)

□GMでの意思決定は「グループ・マネジメント」(アルフレッド・スローン)

□「賢明なCEOは必ず自分の周りにマネジメントチームをつくる」(ピーター・ドラッガー)

□「道徳問題…農民は人工的なルールに惑わされることがない」(トーマス・ジェファーソン)

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広告会社は変われるか

広告会社は変われるか―マスメディア依存体質からの脱却シナリオ
藤原治(2007)

□スペースブローカーの限界・・・中身はテナント任せであったから、肝心の売るノウハウが蓄積されていないという現実

□電通の商売のドメインは、単なるスペースではなく、「味付けられたスペース」であったが、スペースを売るというDNAは変わらなかった

□広告は販売促進の手法であって、企業目的である利益極大化をはかる手段である。その広告の定義は・・・「利益極大化を目指す販売促進の一手段で、企業が消費者に届けたい情報を、マスメディアを通じて流す方策」・・・その定義から、広告の構成要素・・・は、(1)広告の送り手/広告主、(2)広告の受け手/消費者、(3)広告媒体/マスメディア、(4)広告/物/クリエイティブ表現も含む、である

□「大衆の反逆」の中でオルティガ・イ・ガセットは、大衆を次のように定義している。「大衆とは、善い意味でも悪い意味でも、自分自身に特殊な価値を認めようとはせず、自分は「すべての人」と同じであると感じ、そのことに苦痛を覚えるどころか、他の人々と同一であることに喜びを見出しているすべての人のことである」

□広告を支えている大衆は、無知・貧乏・付和雷同、であるのが一番都合がいい。手に届かぬと思えた新商品を、「キミの買いたいモノはこれです」と告知し、「周りの人ももっているのだから君も買わなくちゃあ」と誘引する。しかもマスメディアを使って一方的に情報を流すだけでよいので効率的だ。そこに広告の妙味がある。

□Fragile(脆弱性)‐それが最近の個へのメッセージだ

□1993年にノースカロライナ大学のローターボーン教授は従来の4P理論を批判し、4C理論を打ち出した・・・
●Product(製品)からConsumer(顧客)へ・・・売れるか売れないかわからない見込み生産から消費者ニーズ・ウォンツを把握した生産へ
●Price(プライス)からCost(コスト)へ・・・生産コストだけではなく、消費者の購入コストや時間コストも勘案する
●Place(場所)からConvenience(便利さ)へ・・・販促の要点は売る場所の重視から、消費者の購買利便性に移る
●Promotion(販売促進)からCommunication(対話)へ・・・「売りつける」から「買いたい」へ

□これまで、媒体にボトルネックがあるという前提の下に、どの産業よりも消費者に近いと豪語していた広告代理店は正念場を迎える。媒体のボトルネックが解消したいま、媒体社との友好関係を武器に戦術展開することは時代遅れとなり、消費者を知り尽くせるかという課題が、広告会社のレゾンデートルとして新たに突きつけられるだろう。そして、これまで広告会社の独断場であった消費者情報をグーグルは、検索という手法の見返りとして獲得しようとしている。広告会社は・・・どうすればいいのだろうか。その解を握るキーワードはCRMである

□CRM(Cstomer Relationship Management)とは、顧客との関係を確立し、そこで得られる顧客の属性を企業経営に活用する手法である。この意味のCRM概念はそんなに新しいものではない・・・しかし本来のCRMはインターネットの申し子である・・・この意味で従来から行われているCRMに対して「eCRM」という概念が強調されることがある

□CRMの成否は次の二つの要因によって左右される。一つ目の要因は量である。まず顧客情報が量的に蓄積されていなければ、マネジメントに役立つだけの有意な情報は得られない・・・二つ目の要因は質。・・・その質につなげる作業が・・・情報の因果関係から新たな顧客の属性を見つけることができる・・・データマイニングである

□現場での・・・優秀な人材を確保するにはどうしたらいいのか。それはまず採用であろう。既存のビジネス・スキームに固執することから離れて自由な発想で環境の変化に対応できる新しい人材の維持である。これが最も重要である・・・次に重要なのが、既存のビジネス・スキームに浸かりながらも自由な発想で環境の変化に対応できる新しい人材の確保である。それは・・・教育である

□グーグルに勝てるか・・・グーグルは決してしないこととして「コンテンツを創り出すことと、それを保存すること」(iNTERNET magazine)としている・・・管理者は、eプラットフォームと消費者の間に介在するが、スペースを押さえるのではなく、そこを通過しなければならないような仕組みをつくれるかによって規定される。つまりR&D(研究開発)戦略の結果が管理者になれるか否かの分かれ道となる

□広告会社は製造会社ではない。しかも、受注型産業である。従って、通常の会社に比べれば、R&Dの位置づけが低いのもむべなるかなとも言える。しかし今後はこのスタンスでは生き残れまい・・・グーグルの研究開発費は以下の通り急速に伸びている
2003年・・・9123万ドル
2004年・・・2億2563万ドル
2005年・・・4億8398万ドル

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ウェブが創る新しい郷土/地域情報化のすすめ

ウェブが創る新しい郷土 ~地域情報化のすすめ
丸太一(2007)

□各地に地域情報化という地域活動が湧き上がり、人々のアクティビズム(能動性)を喚起している

□「地域情報化」とは「情報による地域づくり」のことである

□「リードの法則」・・・米国の数学者デービット・リードは、「放送型(N)」「電話型(N2)」「集団形成型(2N)」という三種類の典型的なコミュニケーション・ネットワークについて、その経済的価値を定式化した

□「パブリック・アクセス・チャンネル」・・・PACとは、米国生まれの一般市民による自主放送番組である

□日本に初めてPACを導入したのは一九九二年、中海テレビ放送(鳥取県米子市)である。中海テレビ放送は「メディアを市民の手に!」を経営理念に掲げ、PACの他にもニュース専門チャンネルや、テレビ伝言板など市民向けチャンネルを用意するCATV会社である。また最近では、制作の意思決定を行う番組審議会を開放し、市民の意見を反映した番組づくりを進めている。中海テレビ放送がPACとして放映した番組をみると「日野川源流の碑」(個人)、「かがやけ日吉津の子」(小学校)、「四季彩音楽館」(財団)など、個人、学校、青年会議所、医師会といった地域を構成する多様な主体が、肩肘張らず楽しみながら自分なりの表現を持ち込んでいる

□「開かれたテレビ局づくりが、市民個人の社会的な関心を高めて、地域コミュニティを育て、ひいては地域づくりにつながる」と中海テレビの高橋孝之専務取締役が語るように、日本版PACは、言論の権利を確保するために生まれた米国のPACとは異なる道を歩み、地域づくりの道具として根づき始めている

□自分の表現は自分で作ってもらうしかない、という簡単な原則

□岸本は、・・・一見すると遠回りのようだが、住民自身がテレビ番組の制作プロセスを身につけることが、地域づくりに求められる企画力や取材力、構成力、広報力などに直結することを体験的に悟るようになる

□一九九六年、岸本は任意団体「まち創り応援団プリズム」を立ち上げた。まず、熊本県人吉球磨地域で「住民ディレクター要請講座」を開催し、域内十四市町村(当時)の職員を対象に、三ヶ月間、映像制作の講義と実践を行った。基本的な技術や心構えを教えることで、カメラに触れたことのない受講者が、講座終了時には地元の魅力を伝える三分番組を発表するまでになった。住民ディレクター(地域リーダー)の誕生である

□「テレビは見るものではなく、使う(出る)もの」という山江村「マロンてれび」の合言葉にみられるように、プロに占有されてきた放送技術を誰にでも扱えるよう開放したことで、テレビは見るメディアから、作るメディアへ、そして参加して共に創るグループメディアへと大きく変化しつつある。地域にテレビを適用して、地域に人が育ち、自前のソリューションが生まれ、地域は内から元気になる

□最初に登場した地域SNSは、熊本県八代市の「ごろっとやっちろ」である。このユニークな名前は、熊本弁で「八代のすべて」という意味である。八代市は二〇〇三年から行政ポータルサイトを運営しており、地域情報や生活情報の外向けの発信の他、掲示板や地図情報利用などのサービスを、登録した会員向けに提供していた

□ごろっとやっちろのSNSシステムはオープンソースソフトウエア「open-gorotto」として公開されているが、これをベースに総務省は住民参加システムを開発した。この際、総務省が注目したのもSNSがもつ信頼性である。総務省はSNSを地方行政への参加の道具として活用するとの方針のもと、二〇〇五年十二月から東京都千代田区と新潟県長岡市で実証実験を行っている

□ごろっとやっちろで特徴的なのは地図機能である。会員のブログや掲示板に書き込まれた日常的で何気ない会話に現れる位置情報を、地図上に集約できる。この地図機能は、多くの地域SNSで採り入れられている。ドコイコ(香川県)、ショコベ(兵庫県)、カスタメディア(兵庫県)、VARRY(福岡県)など多くの地域SNSでは、グーグルAPIを利用した地図サービスを提供している。ユーザーは地図上に店名やイベント名などを書き込むことが可能で防災や防犯などの目的にも地図機能は利用され始めている。地図機能はミクシィなど一般型SNSでは導入されておらず、地域SNSならではの機能といえる

□地域SNSは、全国各地に林立している。二〇〇六年一月には十三サイトしかなかった地域SNSが、同年八月には一二〇を超えるまでに急増している。その大半は手嶋屋(手嶋守代表取締役)が供給するオープンソースソフトウエアOpenPNEか、同じくASPサービス@PNEを利用しており、個人がブログを開設するのと同じくらいの手軽さでSNSを開設できることがその背景にある

□地域情報化の活動と都市計画系の活動には、可笑しくなるほど接点がない。地域情報化の先進地域でも、まちづくりNPOやまちづくり協議会と地域情報化の団体が協働するケースはほとんどみられない

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