GREEの釣りゲームではある程度ゲームが進行するとプレイヤー同士でチームを結成することができる
そしてチーム単位で大会に出場し、釣果ランキングで上位を取ることができればGREEで利用できるプレミアムなアバターを入手することができるのだこれこそが課金を成立させる上で最大の肝だと思われるチームには絆レベルなどの要素があり、釣果を上げるほどチームに経験値を貢献することができる
またチームごとに釣果ポイントのランキングがあり常に競い合う状況にある無料で暇な時間に遊ぶだけのプレイヤーでも貢献できないわけではないが、課金アイテムを惜しまず高い釣果を上げるプレイヤーはチームコミュニティの中で重宝され、必要とされる存在になる
課金することが正しい、素晴らしいという価値観が作られる仲間、絆と言えば聞こえがいいが連帯責任という捉え方をすることもできる真偽は不明だが、FF11ではLS(チーム)を強化するために社会人プレイヤーに仕事をやめてくれと迫ったユーザーがいたらしい
つまり従来のオンラインゲーム、特にMMORPGにおいては「プレイ時間の長いユーザー」がコミュニティの中で重宝されてきた
そもそもFF11は効率のために途中抜けが許されにくく、1日に3~5時間確保できないならば迷惑なプレイヤーだというレッテルすら貼られるほどだった
それが基本無料ゲームへ移行することで「どれだけ運営にお金を貢げるか」へとシフトしていったのだろうそれを加速させるのが大会の存在である
従来オンラインゲームを理解できるならば、いわゆるハイレベルノートリアスモンスター、攻城戦に相当するものだと考えていいプレイヤー同士が競い合う大会では無料アイテムを使うだけでは道具が不足し、到底勝ち抜くことはできない
より釣果を得られる(普通ならば必要のない)高額な課金アイテムにも手を出さなくてはならないだろう
チームメンバーが高額なアイテムに手を出す中、自分もチームに貢献しようと高額なアイテムに手を出す連鎖が生まれるこうして一部の高い客単価のプレイヤーがその数倍のプレイヤーを支える構図が作られるのだこの商法がやり口として正しいのかは分からないが、少なくとも「無知な子供が騙して利益を上げているのだ」「無料ユーザを蹴散らすのが課金アイテム購入の理由なのだ」というよりもこちらの方が納得いくのではないだろうか?
なぜGREEの無料ゲームで3000円の釣竿が売れるのか?