交流サイト(SNS)の市場拡大に伴い、関連ビジネスで稼ぐ企業の裾野が広がってきた
従来、ミクシィやグリーなど、サイト運営会社の収益拡大が目立っていたが、サイバーエージェントなど他のIT(情報技術)企業でも、ゲーム提供などのSNS事業が業績を底上げし始めた
システム検査やサーバー提供、掲示板への投稿監視などで利益を上げる企業もある
交流サイト(SNS)ビジネスが関連IT企業の業績を底上げ 社名
主な商品など
今期の営業利益 ゲームサイバーエージェントバーの運営を体験「星空バータウン」110
(18%増)
ケイブ城下町づくりの「しろつく」6
(15倍) サーバーニフティゲーム会社と連携しサーバー提供35
(25%増)
さくらインターネット北海道にサーバーを増設10.5
(40%増) その他イー・ガーディアングリー向けの投稿監視4.3
(2倍)
デジタルハーツゲームの不具合検査6.2
(19%増)
ウェブマネー決済用電子マネー9.2
(22%増)
(注)今期の営業利益の単位は億円、カッコ内は前期比
ネット広告が主力のサイバーエージェントは、バーの運営を疑似体験する「星空バータウン」などが人気となり、1年前にほぼゼロだったSNS向けゲームの売上高が月5億円を上回るようになった
「ブラウザ三国志」がヒットしたAQインタラクティブなど、家庭用ゲームの企業でも、SNS向けのビジネスで業績を立て直す企業が出てきたSNS上での大量のデータのやり取りは、データセンターの運営会社にも特需をもたらしている
ビットアイルは昨年後半から、関連の売り上げが全体の4割になる月もあり、今期(2011年7月期)の連結営業利益は前期比34%増えるアドウェイズはグリー向けの成果報酬広告の扱いが増えており、今期の連結営業利益が24%増える原動力になる
デジタルハーツはゲームの不具合検査、イー・ガーディアンはゲームの掲示板などの書き込みや投稿の監視などの取り扱いが増え、それぞれ業績拡大をけん引する
via nikkei.com
ゲーム・サーバー・広告… SNS関連ビジネス拡大 :日本経済新聞