3. センセーショナルなだけではなく、柔らかい性格をもつメディアであることを示す
ある代理店の取締役によると、Gawkerの弱点は、Gawkerがいわゆる「ゴシップ・メディア」としてみられていることだそうです
それは、他のメディアがあまり取り上げない話題を発信する、ゴシップでセンセーショナルなネタを抱える代償だったりします
米国で毎月2000万人の読者を集めるだけあって、そうしたネガティブな側面もあります
トレードオフと言ってしまえばそれまでですが、はたしてそんなに高い代償を支払う必要はあるのでしょうか?GawkerやDeadspinといった名前は、「ゴシップ・メディア」と聞くと、ピンとくる人は多いかもしれません
しかし、運営するそれぞれのサイトには「ゴシップ・メディア」以上の意味が内在するのです
スマートな議論展開、io9やGizmodoでの充実した写真や動画、Lifehackerのような役に立つハウツー紹介サイトなど、単なるゴシップにとどまりません記事を差別化できないブログフォーマットのカラムでは、我々の持っている強みを生かすことができません
ランダムなコンテンツの寄せ集めや1ページに言いたいことを盛りだくさんに満載したブログ形式は、もう流行らないと考えますトップページ上の2/3を占める「スプラッシュ」は、最も魅力的なゴシップやスキャンダルをアピールできますが、それだけでなく我々の編集全体のスペクトルを見せつけるのに一役買っています
トップページは、我々のブランドを印象付ける絶好の場でもあります
インテリジェンスな性格や、テイスト、そして美学を指し示すのに適した、言ってみれば、「リブランディング」ができる場所です時には綺麗なアイスランドの動画記事とかも息抜きに入れてみたりしますが、そうしたアイテムは実は重要だったりします
何故なら世間からの我々に対する「ゴシップ」や「スナーク」といったイメージを薄めて洗い流してくれるからです
それは読者だけでなく、サイトの読者プロファイルに好感を持っているのに、我々のスキャンダラスなアテンション獲得の方法によって、広告出稿の二の足を踏んでしまいがちな広告主へのアピールにもつながります
【1/4追記】以上の点を鑑みて構築されたGawkerのbeta版サイトは、現在http://beta.gawker.com/より見ることができます
また文章を何点か修正しました
Nick Denton(原文/mayumine)
米GIZMODOの運営会社「Gawker」が来年完全リニューアル。これからの時代におけるオンラインメディアの在り方とは何か? : ギズモード・ジャパン