影響力の武器

影響力の武器
ロバート・B・チャルディーニ(1991)

返報性
コミットメントと一貫性
社会的証明
好意
権威
希少性

人に何か頼みごとをするときには理由を添えたほうが成功しやすくなる…人は…自分がすることに…理由を欲しがるもの

自動的反応: 状況の中にある一片の情報に機械的にしてしまう反応
コントロールされた反応: すべての情報を十分に分析したうえでする反応

機長症候群(captainitis): 専門化がそう言うなら正しいに違いない

コントラストの原理: 二番目に提示されるものが最初に提示されるものとかなり異なっている場合、実際以上に最初のものと異なっていると考えてしまう傾向

名誉ある恩義のネットワーク: 私たちを人間たらしめているのは返報性のシステムである(リチャード・リーキー)

報恩が織りなすネットワーク(ライオネル・タイガー&ロビン・フォックス)

返報性のルールは、人が何かを失う恐れを感じることなしに互いに助け合う人間関係を最初に始めることができるようにして、そうした関係の発展を促進するために確立されたもの…頼みもしないことでも最初に親切にされたらそれに対して相手が恩義を感じるようでなくてはならない

要求に驚いた人が承諾してしまうことがあるが、これは一時的に自分を見失う結果、容易に影響を受けてしまうから

自分に…譲歩してくれた相手に対しては、こちらも譲歩する義務がある…ように感じる

拒否したら譲歩法: 大きな要求を出してから小さな要求を出すというやり方

自分が既にしたことと一貫していたい(…一貫していると見てもらいたい)…私たちは…自分の行為や決定と一貫した思考や信念を持ち続けようとして自分自身をだますことがしばしばある

美化に関する請願書に署名することによって、自分自身をみる目が変わった

フット・イン・ザ・ドア…小さなコミットメント

自分自身の行動が自分がどんな人間であるかを教えてくれる

何かを得るために大変な困難や苦痛を経験した人は、同じものを最小の努力で得た人に比べて自分が得たものに対して価値を置くようになる

人は外部から強い圧力を受けずにある行為をすることを選択すると、その行為の責任は自分にあることを認めるようになる

自分の意思に反して賛同した者は、元の意見を持ち続ける(サミュエル・バトラー)

ローボール・テクニック…承諾先取り法: 一貫性を保とうとする圧力が、みんなやってくれる…自ら自分を支える脚をつくる

与えておいて取り上げる戦略

社会的証明の原理: 他人が何を正しいと考えているかに基づいて物事が正しいかどうかを判断する

不確かさ…どう振舞えばよいのか確信が持てないとき、人は他者の行動を参考にして自分の行動を決める傾向がある

メンバーたちが自分の信仰を宣伝する気持ちになったのは、以前の確信が堅固なものだったからではなく、不確実さが心の中に侵食してきたからだ…一般に、自分自身に確信が持てないとき、状況の意味が不明確あるいは曖昧なとき、そして不確かさが蔓延しているときに、私たちは他者の行動を正しいものと期待し、それを受容するようです

集合的無知

人が集団になると援助をしなくなるのは、彼らが不親切だからではなく確信が持てないからだ…緊急事態がほんとうに起こっているのか、行動する責任が自分にあるのかどうか、こうしたことに確信が持てないので援助をしないのです

一人を選んで、その人に仕事を割り当てる

好意…優しい泥棒

私たちには他者からの称賛を信じ、それを与えてくれる人を好む傾向があります。たとえその称賛が真実でないときでさえも

ある対象に対する態度は、過去にその対象を何回くらい見聞きしたかによって影響を受けます

広告主にとって重要なことは、とにかく結びつきを作り上げることです

ランチョン・テクニック: 食事中に関わりのあった人や物をより好きになる

物事の達成は自分の外部から得られる

ハロー効果: 好意に影響する…身体的魅力
類似性
称賛
親密性
連合

希少性…独占、特別、公開、終了、近し!

手に入れることが難しい物は、簡単に手に入れることができる物よりも、たいていは良い物だ

手に入れる機会が減少するにつれ、私たちは自由を失う

禁じられた情報に対して、以前よりも価値を置くようになる…情報が他では手に入れられないと思うだけで、私たちはその情報をより説得力あるものと考えるようになる

革命の担い手となりやすいのは、より良い生活の味を幾分かは経験した人々

ちょっとつついて腰を上げさせる…戦略

喜びは希少な品を体験してみることにあるのではなく、それを所有することにある

人や物について何か決定を下すとき、私たちは利用可能な関連情報をすべて利用するわけではなく、全体を代表するほんの一部の情報だけを使う

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人を動かす

人を動かす
D・カーネギー(1999)

人を裁くな‐人の裁きを受けるのがいやなら…悪意を捨てて愛をとれ(リンカーン)

偉人は、小人物の扱いからによってその偉大さを示す(カーライル)

神でさえ、人を裁くにはその死後までお待ちになる(ドクター・ジョンソン)

私には人の熱意を呼びおこす能力がある。これが私にとっては何物にも変えがたい宝だと思う。他人の長所を伸ばすには、ほめること。励ますことが何よりの方法だ。上役から叱られることほど向上心を害するものはない。私は決して人を非難しない。人を働かせるには奨励が必要だと信じている。だから人をほめることは大好きだがけなすことは大嫌いだ。気に入ったことがあれば心から賛成し、惜しみなく賛辞を与える(チャールズ・シュワッブ)

お世辞と感嘆は、どう違うか?…感嘆は心から出るが、お世辞は口から出る

敵は恐るるに足らず、甘言をろうする友を恐れよ(オプレゴン将軍)

相手の立場に身を置き、相手の立場から物ごとを考える

作者が人間を好きでないなら、世間の人もまたその人の作品を好まない…説教じみておそれいるが、私は牧師と同じことを言いたい。もし諸君が小説家として成功したいならば、他人に関心を持つ必要がある(アルフレッド・アドラー)

サーストンは舞台に立つとき必ず心の中で「私はお客さまを愛している」と何度も繰り返し唱えるという

「笑顔を見せる人は、見せない人よりも経営、販売、教育などの面で効果を挙げるように思う。笑顔の中には、渋面よりも豊富な情報がつまっている。子ども達を励ますほうが、罰を与えるよりも教育の方法として優れているゆえんである」(ジェームズ・マッコネル)

およそ人は、幸福になろうという決心の強さに応じて幸福になれるものだ(リンカーン)

笑顔を見せない人間は、商人になれない(中国のことわざ)

会社というものは大きくなればなるほど冷たくなる。冷たい会社を温かくするには…人の名前を覚えることだ。重役達の中には名前が覚えられないという人もいるが、つまりは重要な仕事が覚えられない…仕事の基礎ができていないことを告白しているのだ」(ベントン・ラヴ)

良い習慣はわずかな犠牲を積み重ねることによって作られる(エマーソン)

自分のことばかり話す人間は、自分のことだけしか考えない(ニコラス・バトラー)…興味を持たせるためには、まずこちらが興味を持たねばならない。相手が喜んでするような質問をすることだ。相手自信のことや得意にしていることを話させるよう仕向けるのだ。あなたの話し相手はあなたに対して持つ百倍もの興味を自分自身に対して持っているのである

人と話をするときはその人自身のことを話題にせよ。そうすれば相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる(ディズレーリ)

私達は…たいした抵抗を感じないで自分の意見を変える場合がよくある。ところが人から誤りを指摘されると腹を立てて、意地を張る…私達が重視しているのは明らかに、信念そのものではなく危機に瀕した自尊心なのである(ジェームズ・ロビンソン)

どんなばかでも過ちの言い逃れぐらいはできる。事実ばかはたいていこれをやる。

人と話をするとき、意見の異なる問題を始めに取り上げてはならない。まず意見が一致している問題からはじめ…互いに同一の問題に向かって努力しているのだということを相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調する…「いったんノーと言わせるとそれを引っ込めさせるのは容易なことではない」(オーヴァストリート)

議論をすれば損をする。相手の立場で物ごとを考えることは、議論をするより…興味があり比較にならないほどの利益がある(ジョセフ・アリソン)

人からおしつけられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうをわれわれははるかに大切にするものである…人に自分の意見を押しつけようとするのはそもそも間違いだと意いえる。暗示を与えて結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ

相手をやっつけるよりも、相手に好かれるほうがよほど愉快だ

人間は同情をほしがる。子供は傷口を見せたがる。同情を求めたいばかりに自分から傷をつけることさえある。大人も同様だ。傷口を見せ、災難や病気の話をする…不幸な自分に対して自己憐憫を感じたい気持ちは程度の差こそあれ、誰にでもある(アーサー・ゲイツ)

相手の信用状態が不明の時は彼を立派な紳士とみなし、そのつもりで取引を進めると間違いない…人をごまかすような人間でも、相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものだ(ジェームズ・トマス)

仕事には競争心が大切である…金儲けの競争ではなく、他人よりも優れたいという競争心を利用すべきである(チャールズ・シュワッブ)

「しかし」という言葉を「そして」に変えると、成功に転じる

命令を質問のかたちに変えると気持ちよく受けいれられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。命令が出される過程に何らかのかたちで参画すれば、誰でもその命令を守る気になる

批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く

ある点について矯正したいと思えば、その点について彼はすでに人よりも長じていると言ってやることだ…よい評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らない

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巨大人脈SNSのチカラ

巨大人脈SNSのチカラ
原田和秀(2007)

BBCはもはやテレビやラジオ、それに付随する新しいメディアの放送局だと考えるべきではない。私たちは公共サービスのコンテンツを考えうるあらゆるメディア、あらゆる装置で視聴者に届けることを目指すべきだ(マーク・トンプソン)

ソーシャルソフトウェアには、7つの要素が必要だ(マット・ウェブ Incentives for online software: the 7 pieces social software must have ... http://drupal.org/node/7615 )
1.Identy: SNSにおいては、一貫した個人の同一性が必要だ
2.Presence: 利用者がSNSに…存在していることがわかるSNSの温かみ
└ 存在には「コストが存在する」(ロス・メイフィールド)
3.Relationship: 誰が友人で誰が友人でないか。あるいはどのような関係性を持っているか。
└ Ex.)時間軸による関係性の変化、緊密性による濃度の変化
4.Conversation: 会話。メッセージ(返す義務のないテキスト)の交換とは違う
5.Groups: 共通の何かを持った集まり、仕組み
6.Reputation: 評判、名声。個性を表す仕組み
7.Sharing: 共有。情報、レビュー、オススメ、気になること、考え等

3つのF(Mark Pesce http://informitv.com/opinion/2006/02/findingfilteringand/)
1.Finding: 人と出会う、情報を知る
2.Filtering: 情報や人を選別する
3.Forwarding: 情報を受け取って、他人に流すことができる

SNSの5つの要素(デビッド・テテン&スコット・アレン Crossing the Social Networking Chasm http://www.fastcompany.com/resources/networking/teten-allen/092704.html)
1.Searchable directory: 人のディレクトリ検索。名前だけでなく属性や所属から簡単に個人を検索することができる
2.High visibility at low cost: ローコストで自分をPRできる。「オンラインで人を見つけるもっとも基本的な方法は彼らにあなたを見つけてもらう努力をすることだ」(フィル・アグレ)
3.Receptive audience: 適切なコミュニケーション方法の提示。範囲を制限した上での多様なコミュニケーションが準備されている
4.Easy group-forming: 簡単にグループがつくれる。オフラインでの団体、コミュニティは一筋縄ではいかない
5.Get visibility into the networks of your connections: ネットワークの可視化

6次の隔たり(six degrees of separations): フリジェシュ・カリンティ(鎖 ハンガリー)~スタンレー・ミルグラム

弱い紐帯理論: マーク・グラノベター

メトカルフェの法則: ネットワーク…は、参加している人が多くなれば、その価値も上がる

人脈ネットワークづくり6つの要素(ジョン・デーリー)
1.常にネットワークを広げる機会を探せ
2.常にネットワークを築け
3.恥ずかしがるな
4.近くの人々のことについて覚えておけ
5.弱い紐帯の重要性を知っておけ
6.ネットワークを動かすために、ネットワークの人々にいいことをしろ

あなたは店でモノを買うときに人が言っていたことを信用するだろう。あるいは友人の推薦に影響を受けるだろう。このような関係性の次元が詰まったものがソーシャルネットワーキングなのだ(ハワード・レインゴールド)

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Myspace: 音楽SNS
└ http://jp.myspace.com/

LinkedIn: ビジネスSNS
└ http://www.linkedin.com/

thefacebook: 学生SNS
└ http://www.facebook.com/

Cyworld: 韓国SNS
└ http://cyworld.com/common/main.asp

Flicker: 写真SNS
└ http://www.flickr.com/

tribe.net: 3行広告SNS
└ http://japan.tribe.net/welcome

Tickle: クイズ型SNS
└ http://web.tickle.com/

funhi: セレブを演じるクローズド型SNS
└ http://www.funhi.com/

diet.com: ダイエットをしたい人のためのSNS
└ http://diet.com/

meettheneighbors.com: 隣人さんはだれサイト
└ http://meettheneighbors.com/

fotochatter: ケータイデンワの写真共有SNS
└ http://www.fotochatter.com/

Jambo: ラガーディア空港専門のSNS
└ http://www.jambo.com/

XING: ドイツ発のSNS
└ http://www.xing.com/

Yahoo!360: Yahoo!の機能をつなぐSNS。日本版はYahoo!DAYS
└ http://360.yahoo.com / http://days.yahoo.co.jp/login.html

Friendster
└ http://www.friendster.com/

orkut
└ http://www.orkut.com

gree
└ http://gree.jp

mixi
└ http://mixi.jp/

minii
└ http://minii.nikki.ne.jp/

echoo!
└ http://echoo.yubitoma.or.jp/

キヌガサ
└ http://kinugasa.cc

ANAフレンドパーク
└ anafriendpark.ana.co.jp

プレイヤーズ王国
└ http://players.music-eclub.com/

recommuni
└ http://recommuni.jp/home/

Dachinco!
└ http://www.dachinco.com/

ひこうき.net
└ http://www.hikouki.net/top.html

livedoorフレンドパーク(livedoor frepa)
└ http://member.livedoor.com

ここまる
└ http://www.cocomaru.com/top.php

nixi
└ http://e-nixi.jp/login.html

フォト蔵
└ フォト蔵

Zorg
└ http://www.zorg.com/

fotologue.jp
└ http://fotologue.jp/

amamママ
└ http://mama.amam.jp/

Studentn Network Style(サイブリッジ キャンパスシティ http://www.campuscity.jp/)
└ http://www.studentns.net/

Any
└ http://www.myany.jp/

リアルキャンパスパーク
└ http://real.campuspark.net/

楽天リンクス
└ http://my.plaza.rakuten.co.jp/sns/

コトノハ
└ http://kotonoha.cc/

only1.be
└ http://www.only1.be/

vox
└ http://www.sixapart.jp/vox/

Windows Live Spaces
└ http://promotion.live.jp/spaces/

閉鎖/撤退: トモトモ、UUME、Friendmap、meetme、ktst.JP、テレパ、HotPlace、u23.jp、biji、Socialtune

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ネット広告がテレビCMを超える日

ネット広告がテレビCMを超える日
山崎秀夫・兼元謙任(2007)

2006年春・・・BBCは・・・次世代戦略「クリエイティブ・フューチャー(創造的な未来)」を発表しました・・・新戦略のキーワードは検索(Find)、再生(Play)、共有(Share)です

BBCはもはやテレビやラジオ、それに付随する新しいメディアの放送局だと考えるべきではない。私たちは公共サービスのコンテンツを考えうるあらゆるメディア、あらゆる装置で視聴者に届けることを目指すべきだ(マーク・トンプソン)

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アマゾンのロングテールは、二度笑う

アマゾンのロングテールは、二度笑う
鈴木貴博(2006)

泥舟に乗っている会社にとって一番いい戦略は「陸に上がること」です

自分たちがこれまで得意だった土俵では、優良企業であることの意味が小さくなっている…沈み行く業界の中ではめちゃくちゃ優秀であっても意味はないのです

情報データに頼って自動発注をするようになると…多様な事象と売れ行きとの関係を考える力がおろそかになってしまいます。徐々に「現場力」が落ちていくのです

小売業を見るときに「在庫」に注目します

ランチェスター戦略の基本: 双方が同じような戦い方で消耗戦を選ぶと、必ず勢力の大きい方が勝つ

原理: 戦力差があるもの同士が同じ戦い方で正面衝突した場合、成果の差は必ず戦力の差よりも大きく広がる

「商品開発力」と「販売力」…この二つの能力が秀でているで、トップ企業は同質化のメリットをフルに享受している

1990年代の半ば頃から…ダイエーの中内功氏が目指した「消費者の代弁者たる流通が価格を決定する時代」が本格的に到来したのです

「デジタル」という言葉が本質的に何を意味するか…「究極的には誰が作っても同じ品質のものができる世界」

ビジネスの世界では「自分が何者なのかを定義すること」がその後のビジネスモデルに大いに影響を与えます

戦略の理想とは「競争がないこと」です

「障害回避の工夫」…その第一のポイントは「素人で始める」ことです

家電業界には「ハードの定価はメーカー出荷額の50%乗せに設定する」という業界常識があります

「有望そうな市場に、まずは経営資源を投入する」というのは、経営戦略論のとく特徴的な考え方の一つです…まず「ヒト・モノ・カネという経営資源を投入すること」を先に決めて…次に「どうやればいいかを考える」という流れ

機能性サービスとは…いかに早く帰ってもらうか

BOP(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド)層の特徴
1.モノやサービスを買う際に割高な買い物をしている
2.多くの場合、買い物をしようにも情報がなく、買うチャネルもない
3.買うための貯えがなく、毎日、日払いで手に入る給料を使って買い物をするしかない

「成長市場を発見したら、そこで勝てるビジネスモデルを組んでいち早くビジネスを展開すること」

「トレード・オフ」…何かを得ようとすれば、まず何かを捨ててみる

サーバント・リーダーシップ:「管理職はむしろ部下のために働く必要がある」…サーバントとはもともと召し使いのことです。部下が職務を達成するに当たって、なんらかの障害に直面したときに強力なサポーターとなって部下を助ける。そんな管理職が近代組織には必要とされています。同時に管理職は組織を動かして結果を出す必要があります…目標を定め…理解させ…一人ひとりの…目標に落とし込み…モティベーションを与え…助け…全体の目標が達成できるように仕向けなければならない

戦略とは相対的なものです。相手に比べて自分が有利な土俵を選ぶ。自分が戦いにくくなっても、相手がもっと戦いにくくなれば、最終的に有利になるのは自分です

利益率
粗利率: 商品を売ったときに、仕入れ値を差し引いてどれくらい儲けがあるのか
売上高純利益率(ROS): 売上高に対する経費、税引き後の利益の割合
総資産純利益率(ROA): 資産に占める純利益の割合

粗利はどこまで下げることができるのか…運営に関わるオペレーションコストが値下げ(粗利の下げ)の限界

web1.0モデルの売り上げ: アマゾンが便利だから
web2.0モデルの売り上げ: 在庫のない商品が生み出している全体の3分の1にあたる売上

疎結合: 緊密でも頻繁でもない状態で結合していること…大きすぎる仕組みは機能しにくい…大きすぎる仕組みが持つ範囲の広すぎる問題というのは解けないもの…「問題をより小さく区切っていったほうが、解決の糸口はみつかる」

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クチコミのチカラ

クチコミのチカラ
ベクトルグループ(2007)

relevancy
関連性、適切性

ニュースバリュー: 今のところ知っているのは私だけ
ディスカバリー: ここまで知っているのは私だけ
ティップバリュー: 話、画像、音声、映像が新鮮、面白い
イージートゥトーク: 人に伝えたい、わかりやすい

Share in naked conversation
ストレートフォワード: 正直でいる。間違えたら率直に謝り、すぐ訂正する
ダイアローグ: 打ち明ける=対話する。パートナーとして接触する
オープンマインデッド: 自分の正体を明らかにして、相談する
イージートゥシェア: 人に渡しやすい、そのままコピー&ペーストできる

WOM
├ オーガニックWOM
└ ペイドWOM

WOMマーケティングの失敗例のほとんどが透明性をなくしたところで起きています。ブロガーたちが最も嫌うのは、だまされることなのです。

クチコミを発生させる情報価値
1.新規性: ニュース性。新発売、新製品、新カテゴリー開拓等、今まで…体験したことがないベネフィット(利便性)を提供する
2.不完全性: 情報を…限定的に与えることで不完全な…状況をつくり、意図的に情報の枯渇感を創出、クチコミを誘発する
3.ファッション、ジュエリー、化粧品など: 高価な商品群
4.発信源の信憑性: 信頼できる情報…信頼できる人

リアルビューティキャンペーン( http://www.campaignforrealbeauty.com/flat4.asp?id=7133 )
> replay the commercial
> hear the reaction to the commercial
> tell-a-friend
> join the debate

市民はある…財・サービスに興味が喚起され、広義の購買行動モードに入ったときだけ消費者になる

新しいマーケティングの使命
ブランドをいかに…時代や社会といった世論レベルのコンテクストに位置づけるか、信憑性をもって…参入機会を大きく捉えることができる

検索できなければ、ないのと同じ

売りたいではなく理解してほしい、忌憚のない意見を聞かせてほしい

WOMMAの倫理規約
1.関係を正直に明かす
2.自分の意見に正直であること
3.アイデンティティを偽らない

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似て非なるもの:掲出と配信

配信と掲出

掲出の配信化
├ toB
└ withC

あるいは
記者記事と市民記者記事



必然

0.大前提
1.はじめ方 分担
2.ひろげ方 目標
3.かわし方 必然
4.おわり方 展望

内.人、本、スタッフ
外.ニュース、バズ

サイバージャーナリズム論

サイバージャーナリズム論
歌川令三、湯川鶴章、佐々木俊尚、森健、スポンタ中村(2007)

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��歌川令三)

もともと大新聞社が提供する「編集された社会の縮図」の報道に飽き足らなかった人々が、自分の好みの習慣だけ、ネットでつまみ食いを始めた。情報がパックになっている「紙」新聞を購読しないで、必要なものだけネットの「電子新聞」をタダで拾い読みする習慣が定着した

「ニューヨーク・タイムズ」などは、95%が広告で、毎日「紙」を配達して得られる販売収入はわずか5%だ。だからもし「紙」が駄目になって販売収入が激減しても、「電子」で従来どおりの広告が稼げるならOKという皮算用が成り立つ

コンテナーではなく、コンテンツに注目せよ…問題はコンテナー(container)にあるのではなく、コンテンツ(contents)をいかに活用するかだ(トム・カーリー)…コンテンツとは情報の中味、コンテナーとは情報の容れ物

新聞社の電子版の広告は爆発的に伸びる…電子新聞に掲出する情報は出し惜しみするな。サイトに壁を作るな。そんなことをすると検索エンジン経由でせっかくアクセスして来た読者に悪い印象を与え、広告集めにマイナスの材料を自ら作ることになる。タダで閲読しているからといって「電子版」の読者を馬鹿にしてはいけない。「紙」「電子」にかかわらず読者は本来利口で熱心で協力的なのだ。コミュニティーのニュースや写真を提供してもらい、電子新聞の内容をもっとコミュニティー密着型にして新規の閲読者を獲得せよ(PRESSTIME)

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��佐々木俊尚)

「パジャマのままでパソコンの前に座っているだけの人間に、ジャーナリズムが実現できるわけがない」米テレビネットワーク大手のCBS放送の幹部がある会合で、ブロガーをこう揶揄したといわれる何のためにジャーナリズムがあるのだろうか?…それはやはり「社会をよくするため」だと思う。「社会をよくしたい」という気持ちがベースにある言論活動は、すべてジャーナリズムと呼んでもいいのではなかろうか

総務省によれば、ブロードバンドの接続数は2006年9月末現在で約2500万世帯。うち超高速の光ファイバー(FTTH)は715万

ほんとうの通信と放送の融合というのは、メディアを「コンテナー本位制」から「コンテンツ本位制」へと移行させること

コンテンツさえ維持できれば、広告モデルも維持できてしまう。コンテナーが別の乗り物(媒体)になったってかまわない

サーバー型放送
Type1(ストリーム型) ストリーミング+メタデータ配信
Type2(ファイル型) VOD
双方とも番組にはそれぞれCRID(Content Reference ID)と呼ばれるユニークなIDが振られている…著作権保護にはDRMの一種といえるRMPI(Rights Management & Potection Information)という仕組みが使われ、暗号化されて創出された番組コンテンツはそのままハードディスク受信機に保存され、再生時に復号される

HDRが電子番組表(EPG)によって番組ごとの管理しか行えないのに対し、サーバー型放送では場面ごとに細かなデータを付与できる

ネットには「知性は中央ではなく、末端にある」という考え方がベースにある

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��森健)

初めてウェブ2.0という言葉で会議を開催した、米国の技術系出版社オライリー社のティム・オライリー氏は、その定義を次の7つとしている。
1. パッケージソフトではなく、費用効果と拡張性の高いサービスを提供する
2. 独自性があり、同じものを作ることが難しいデータソースをコントロールする
  このデータソースは利用者が増えるほど、充実するものでなければならない
3. ユーザを信頼し、共同開発者として扱う
4. 集合知を利用する
5. カスタマーセルフサービスを通じて、ロングテールを取り組む
6. 単一デバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する
7. 軽量なユーザインターフェイス、軽量な開発モデル、そして軽量なビジネスモデルを採用する
…ユーザがコンテンツの提供者になるよう、ユーザを積極的に取り組む参加型のウェブサイトこそがウェブ2.0的なサイトだとしている

グーグルのような全文検索型の検索サイトでは、主に4つのステップからシステムが構築されている。クローラ、インデクサ、検索エンジン、ドキュメントサーバだ検索連動広告というビジネスは‐あらゆる言葉(文字列)を総合的に索引化している‐けs買うエンジンだからこそ可能だった

グーグルが展開する…サービスは…直接的にそのサービス自体が利益を生み出すものではない…ユーザが…グーグルのサービスを利用することは、付随的にユーザが提供するデータとしてグーグルに残る。そしてそれをグーグルは広告事業に生かすことができる。その意味で、グーグルが行っている事業は、ユーザ参加型というよりも、半強制的な参加型と表現することができそうだ

Googleの使命は、Google独自の検索エンジンにより、世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること

「ヘッド」と「ロングテール」(クリス・アンダーソン)

複雑系ネットワーク…あるネットワークが規模を拡大しながら自律的に成長する過程では、無数の小さい結節点が連なっていき、いくつかの大きなハブが形成されていく
├ スケールフリー・ネットワーク…アルバート=ラズロ・バラバシ(物理学) 「ランダムネットワークにおける大規模な結節点の発生」ネットワークにおいて巨大なハブが発生する様子
└ スモール・ワールド…ダンカン・ワッツ(社会学)&スティーブン・ストロガッツ(応用数学) ネットワークにお

いていくつかの大きなハブがあるときネットワーク内の結節点は少なくなり小さな世界(集合体)を形成する

「80:20」 パレートの法則(ヴィルフレード・パレート)
「収穫逓増(increasing returns)」 べき法則
「マタイ効果」 およそ持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまで取り上げられるであろう

出現の条件
1.ネットワークに成長がある
2.優先的選択が起きる
3.適応度が影響を与える

「先行者利益」 新しい結節点は古い結節点と接続する必要がある。そこで時間の経過そのものが、古い結節点に数を増幅させる要因となる

「集団分極化」 自分の考えと対立したり、異なるものを排除する…現象

「社会的証明」行動 空を見上げている人が多いのであれば、何か空に変わったもの、あるいは危険なものなどがあるかもしれないという想定が成り立つ

「意思決定の外部性」 集団の圧力による意思決定の変化…誰も指示しないものを個人が主張するのは難しい。周囲の人たちの明白な主張によって形成された集団の圧力は、人が見ているものさえ歪めたり、改変させることがある(ソロモン・アッシュ)

「沈黙の螺旋」 あるふたつの対立概念があるとき、自分を主流と認識する発言者は少数派よりも強く主張する。すると、少数派と認識する者は意見を述べにくい状況へと追い込まれる。そこで、強く主張するものはより多くの同調者を獲得し、少数派と認識する者はますます少数派となる(エリザベス・ノエル=ノイマン)

「集団心理における意思決定の外部性」 ここの意思決定を行った個人は自分の選択が強大なパターンに収まっていることに気づいていない。それでもパターンは存在している(ダンカン・ワッツ)

集団が正しい解を出す際に…必要な条件(スロウィッキー)
意見の多様性(各人が持つ独自の私的情報)
独立性(他者の考えに左右されない)
分散性(身近な情報に特化し、それを利用できる)
集約性(個々人の判断を集計して集団としてひとつの判断に集約するメカニズムの存在)

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��湯川鶴章)

ソーシャルメディア 意見、洞察、経験、見解を互いに交換するためのツールやプラットホームのこと(wikipedia)

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��スポンタ中村)

市民記者とは「あなたも記者になれる」とおだてられ、ネットで身辺情報を送稿している作文好きの大衆のことだ。彼らは「客観、中立、公正、正義」などという陳腐で無内容なお題目を既存のマスコミ人に教えられ、記者ごっこをやっているに過ぎない。マスコミ出身のお偉いさんが運営している限り、市民参加型ジャーナリズムの成功はありえない

ジャーナリストの要件は、アナログであろうとデジタルであろうと、よき世論の形成者であることだ

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��森健)

「ブログはジャーナリズムなのか?」
「journal」とは「日々起きていることや経験、観察の記録」(米ランダムハウス)

報じることの「コスト」と「責任」…報道というものは、ある取材意図のもとに事実や証言、意見を探し、精査し、それを編集したうえで報じる作業である…大枠として「公共の利益」が目的で…私利ではなく、記者やライターは活動する…経費を自らの財布から投じても取材活動をする者=ブロガーがいるか…さらに… 既存のマスメディアはその報道に関する綱領や取材方針などに従って責任を明確にすることで取材をし、報道をする。だから間違いがあれば叩かれる…それと同じ責任をブロガーが負うことは、あまりに負担が大きい

何かを報じるときには、そこに一定の責任が発生する…しばしば名誉毀損の裁判で言及される「公共性」「公益性」「真実性」「相当性」といった責任だ

「journalism」としたときの意味は…「ビジネスとして、取材、執筆、編集、撮影をしたり、ニュースを放送するなど、あらゆるニュースを指揮する職業」(米ランダムハウス)

私の定義するジャーナリストの条件とは、まず取材すること、そして多くの人が理解できるだろうと思われる内容と表現で情報を形成し…マス・ディストリビューターと…するマス・メディアで発信すること…個人にはそれぞれの価値観があるでしょう? それを充分に承知したうえで、多くの人から信頼を得るための根拠やデータを探したり、統計を取ったりしてひとつの見解を構築する

マスメディアと…は、メディアが特権的に強大という意味ではなく、マスの人を想定し、情報の最大公約数を伝達するメディアのこと…そこに職業人として登場するのがジャーナリスト

デジタルであろうとアナログであろうと…情報を整理し、重要度に濃淡をつける役割をになう言論人をジャーナリストというのでは(歌川令三)

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��歌川令三)

世界は産業化の時代から、情報化時代に移行した。情報社会においては「ネットは、commons(共有地)で仲間達が協働して生産した冨を分け合う非市場主義経済システムの出現を促した。社会はEnhanced Autonomy(高度に洗練された自治組織)に移ってゆくだろう」(ヨーチャイ・ベンクラー)

ネット社会の先行きに対する米国の情報社会学本流の学者達の持つイメージ…
1.ネットという共有地で仲間が協働する
2.その生産物をみんなで分け合う
3.より自律的な自治組織を形成する
4.自らを律する共同体の新しい倫理の確立

監視社会
「パノプチコン」 徹底した社会の監視装置(ジェレミー・ベンサム)

著作権
「著作権者および発明者に、一定期間それぞれの著作、および発明に対し独占的権利を保障することによって、学術および技芸の進歩を促進すること」(米国憲法第一条、第八節)

「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」はネット社会を共有地に見立て、出版物の創造、流通、検索の便宜を図るための社会運動グループの人々のアイデアだ。著作権法の障害をできるだけ回避し、All Rights Reserved(著作権をすべて留保する)でなくSome Rights Reserved(著作権のある部分は留保する)の領域に持っていくのが狙いだ

たくさん情報を持っているノード(node=ネットワークを構成する一ネット上のつひとつの要素)にはさらにたくさんの情報が集まり、情報の貧弱なノードは新たな情報が付加されにくいという「べき法則」が常に作用している…「富める者ますます富み、貧しき者ますます貧す」と聖書の「マタイ伝」にある…まさにそれだ

ウェブの特性が、人間の持つ付和雷同性を助長し、多数意見をもって自分の意見とする「長いものには巻かれろ」の風潮が高まるという好ましくない事態に発展しやすい。そうなると…ウェブはきわめて少数の情報リッチのノードに握られてしまう

信頼の派生の連鎖
知人が知識を持っていないときは、知人は自分の信頼する知人の名を上げる。AがBを信頼し、BがCを信頼しているとき、AはCを直接的に信頼していなくても、Cに信頼が派生することになる

ウェブ以前のメディア世界では、情報の仲介はマスコミの仕事で、もっぱら専業のジャーナリストが当たっていた。ネット社会においては、検索エンジンもインターネットの接続サービスを行うプロバイダもネットの中のハブも、すべてが情報の仲介者である…逆は真ならず。すべての仲介者がジャーナリストというわけではない

ネット時代のジャーナリストの条件は、1.自らの考えを発信し、そのことによって他者の共感を得ること、2.共感の積み重ねによって自分の記事以外のさまざまな情報の鑑定人として信頼を得ること、この二つを満たす人物であること

「知」そのものからはたいしたお金は発生しないということ(公文俊平)

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ソーシャル・ウェブ入門

ソーシャル・ウェブ入門
滑川海彦(2007)

Webの世界で起きているトレンドとは?…今後も永続的に進展していくトレンドとは、ユーザーの優位化、ソフトウェアのWeb化、テクノロジー企業の優位化(ポール・グレアム)

他の人間とのつながりを求めることこそ人間の生まれながらの性質(アリストテレス)

固くて重いツリーから、ゆるくて軽いタグへ

「Small Pieces Loosely Joined=小さな多数の断片がゆるく結合する」(デビッド・ワインバーガー)…Web社会は「自由な、ゆるい結合」をもたらす

集団が失敗する場合…「集団の愚行・狂気」を分類すると
・仲良しクラブ メンバーの多様性の喪失。同じ意見、背景の人材が集まって本質的に異なる観点を失っている
・不合理な圧力 メンバーの間に利害、名誉、地衣の上下などによる圧力が働いて合理的な結論を得ることを妨げる
・情報の隘路 メンバー間の情報のやり取りを効率的に処理するプロセスが存在せず、肝心な情報が肝心な場所に届かない

Web上のコミュニティには従来の組織にはなかった大きなメリットがある。
・多様性 誰でも特別な資格なしに参加できる…
・圧力の排除 匿名でも参加できる
・Webの情報配信・検索能力 必要な情報が必要な相手に速やかに届く

「集団の英知」が実現するか…必要なのは、どのようなコミュニティを実現させたいのかについての明瞭なビジョンを持ち、それをWeb上の「みんな」に伝え、引き込んでいくカリスマ性のあるリーダーである。Amazonのジェフ・ベゾス、Wikipediaのジンボ・ウェールズ、2ちゃんねるの西村博之、Linuxのリナス・トーヴァルズ、オープンソフトウェア財団のリチャード・ストールマン…など成功したコミュニティには(毀誉褒貶はあるものの)強烈な個性とビジョンを持ったリーダーが必ず存在する

わが国の個人情報保護法は「個人情報」を
…生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む)をいう。
と、かなり網羅的に定義しており、これを同意を得ずに公表すること、目的外に使用することを禁じている

Diggには2005年10月現在、月間1500万~2000万の訪問者があり、買収価値は1億5000万ドル(180億円)以上と推定されている( http://jp.techcrunch.com/archives/digg-does-the-acquisition-dance-with-news-corp )

旧共産圏で無数に生まれた小話(アネクドート)

伝染率を上げるためには2つの要因が必要となる。ひとつは宿主である人間同士の接触密度を高めること、もうひとつは人間から人間への感染力を高めること

YouTubeでは意図的にアップロードされる動画の画質を落とし、音声もモノラル、最長10分または100MBという制限を設けている

MySpaceは、2005年7月、メディア王ルパート・マードックのニューズ・コーポレーション(FOXテレビの親会社)に5億8千万ドルで買収される。以後躍進を続け、2007年には登録ユーザー1億3千万人、トラフィックでも世界でトップ10に入る巨大サイトに成長した。マードックは記者会見で現在のMySpaceの市場価値は60億ドル(7千億円)以上と主張している

アメリカではPayPerPostなど、企業がブロガーに料金を払って記事を書かせることを仲介するサイトがいくつか開設され、ブロガーから懸念の声が上がっている。

Web2.0は群集の英知だけでなく群集のバカさ加減も増幅する。YouTubeに寄せられるコメントのめちゃくちゃな綴りを見ていると、人類の将来が心配になるくらいだ。Web2.0は巨大な実験だ。実験であるからには失敗もありうる…Wikipedia、YouTube、MySpace…は過去に例を見ない規模のコミュニティであり、コラボレーションだ…これらの革命を起こしているのはいったい誰だろう?…誰がこのような時間と情熱を傾けているのだろう?その答えは、You、あなただ。

十年後にネットはあらゆるものの中心になっているだろう。だがわれわれはそれを「Web3.0」とは呼ばない。なぜなら…インターネットは今以上にビジネスと社会の中心になるが、それはすでにWebに収まりきれないものになっていく(ティム・オライリー)

世界は電子村になる(マーシャル・マクルーハン)

メディアはメッセージである(マーシャル・マクルーハン)

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Webキャンペーンのしかけ方。

Webキャンペーンのしかけ方。
渡辺英輝、阿部晶人、螺澤裕次郎、伊藤直樹(2007)

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��阿部晶人)

アイデアを考えるとは、体験をかんがえること

webキャンペーンは、イベントのようなものだ・・・一定の期間、大勢の人間が一斉に、同じ「何か」を体験することだと思うのだ・・・webサイトを訪れる人たちは、あくまでもサイトへの滞在という「体験」を通じて、キャンペーンに参加するのだから

ツッコミの要素を持たせること・・・そこで、なるほどと思わせることができれば、ターゲットは自分の頭で考えようとしてくれる。より能動的な態度になってくれる

webキャンペーンはホテルや旅館に近いのかもしれない。お客さまは風評を聞きつけたり、自分で調べたりして訪れ、そこでひとときを過ごす・・・最終的に、来てよかった・・・また来たいと思ってもらえれば成功である

グッドアイデアのないキャンペーンは、闇の中を航行する船と同じだ。誰にも気づかれる事なく、ただ通り過ぎるのみである(David Ogilvy)

変化を恐れず、積極的に自分を変えていける対応力が求められる・・・自分だったらこうやってもっとうまくやるという建設的な批判精神・・・ケチをつけるような批判精神ではない・・・人の心の動きを見つめ続ける・・・ネットの動向を追い続ける

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��渡辺英輝)

全員が参加できる企画・・・企画への参加メリットを明確にして、企業と消費者がWin-Winの関係に

インターネット上で注目を集めようとするなら・・・個人では到底真似ができないようなレベルの高いコンテンツをつくり、差別化をはかっていくしかない

イノベーション(技術革新あるいは新技術)普及についての学説「イノベーター理論」(Everett M. Rogers)
イノベーター(Innovators=革新者)・・・2.5%
アーリーアダプター(Early Adopters=初期採用者)・・・13.5%
アーリーマジョリティ(Early Majority=初期追随者)・・・34%
レイトマジョリティ(Late Majority=後期追随者)・・・34%
ラガード(Laggards=遅滞者)・・・16%

「普及率16%の理論」・・・アーリーマジョリティ、レイトマジョリティまで広がるか否かの分岐点は、イノベーターとアーリーアダプターを合わせた16%に普及するかどうかにある(Everett M. Rogers)

「キャズム理論」・・・アーリーアダプターとアーリーマジョリティのあいだには容易に超えられない大きな溝(キャズム)があり、これを超えなければいくら優れた商品でもブレイクすることができない(Geoffrey A. Moore)

2チャンネルで実際にあった「電車男」の話・・・まとめサイト・・・ブロガー・・・雑誌・・・書籍・・・店頭・・・映画、テレビドラマ、漫画・・・ひとつの社会現象にまでなった

WOMMA(Word Of Mouth Marketing Association)が定めている倫理規定
1.消費者に報酬を渡しながら、企業との関係を明らかにすることなく、商品推奨を依頼する行為をしない
2.消費者同士のクチコミにおいて、サクラを起用したり、覆面マーケティングを行わない
3.クチコミで何を言うべきかを、消費者に指示しない
4.クチコミ唱道者のほんとうの正体について、消費者を混乱させたり誤らせたりするような開示は行わない
5.クチコミマーケティングプログラムに子どもは関与させない
6.競合企業のネガティブな情報流布を目的とした活動などを行わない
7.既存ビジネスの慣習を理解し、既存ビジネスで認められている手法は、その領域では継続して活用する
8.クチコミマーケティングを提案、受注する際には、広告主にこれらのリスクの説明を行う

SMO実現のための5つのルール(Rohit Bhargava)
1.リンクされやすいコンテンツをつくる
2.ブックマークやタグをつけやすくする
3.相手に、なんらかのメリットがあるようにする ⇒ リンク元リスト、トラックバックリスト
4.コンテンツにポータビリティ(移植性の高さ)を与える ⇒ YouTube
5.マッシュアップを奨励する ⇒ サイトの情報をRSSフィードとして提供する

今日の消費者にとって、機能、ブランドに加え、・・・体験も非常に大切な要素である。それはコンテクストによって規定されるものといってよい(Joseph Jaffe)

Web2.0時代の広告はリーチとフリークエンシーという過去の概念から飛び出してCGMの対話の中から生まれるコンテクストへ進化するべきである(Pete Blackshaw)

DRIPメソッド
1.Deep 一歩踏み込んだ深い関係
2.Interactive 対話から成り立つ関係
3.Participation 参加して実感
4.Repeat 誰かに紹介したくなること

「また利用したい」ではなく、「誰かを連れてきたくなる」こと(高塚猛)

感動は人に言いたくなる(茂木健一郎)

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��螺澤裕次郎)

「どんな目的を達成したいのか」「閲覧するユーザーとの間に、どのような関係性を築きあげたいのか」

広告的なWebコミュニケーションで必要なのは「ユーザーとの短期的な接触」を通じて「インパクトある情報提供を行う」こと

ユーザーとの接触は1回めこそが大切であり、その機会を逃さずに確実に情報を伝えるように意図すべきである

「EIGHT THE PROJECT」4scandals~西田幸司、タロアウト、高木久之、梅津岳城、9zaku~ジュン、松村慎、CBC-NET~栗田洋介、Pickles~タナカミノル

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��伊藤直樹)

exonemo~千房けん輔

身体がうずくような感覚

一方的に話す人は嫌われる

広告をしたい企業はどうすればいいのか。シェアの輪の中に加わることだ。もしくは・・・シェアをサポートしたり、お膳立てしたりする・・・一方的ではなく、シェアする関係になる

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