カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、インターネットなどを通じた販売を強化するため、今後10年間で2千億~3千億円規模に及ぶIT(情報技術)関連投資を行う方針を固めた
同社は10年後の平成32年にネット販売の売り上げが1兆円規模まで膨らむ可能性があるとみており、積極的に人員や資金を投入することにしたIT投資は今年策定する基本方針に盛り込む
同社は、すでに日本、中国、英国、韓国でネット販売を行っており、今年は米国やフランスに拡大
最終的にはすでに進出した9カ国・地域のほか、今後出店するすべての国でネット通販ができる態勢を整える考えで、地域ごとのサイト構築や人材育成などに資金を投入する同社は10年後の売上高5兆円を目標に掲げており、その柱の一つとなるのがネット通販だ
柳井正会長兼社長は産経新聞の取材に対し、「当初は売り上げ全体に占めるオンライン販売の規模は1割程度とみていたが、2割以上いく可能性がある」と語ったネット通販は、出店が難しい地域への販売が可能になるほか、大型店並みの品ぞろえも可能だ
サイト開発に際しては、映像や音声などを活用し商品の色や機能、着こなしなどを分かりやすく紹介できるよう外部企業との提携も検討する
「ユニクロ」ネット通販強化 10年間で3000億円IT投資 - MSN産経ニュース