「『複雑ネットワーク』とは何か」(2006) 増田直紀 / 今野紀雄
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社会学者マーク・グラノベッターが、1973年に「弱い紐帯」という概念を提出し…た
就職活動をする大学生…は、有用な就職情報は仲間内だけではなく、
環境の異なる人との弱いつながりを通じて入ってきやすいことを見つけたのだ
次数…持っている枝の数
バラバシらは、ネットワークの次数のベキ側のことを「スケールフリー性」と呼んだ
…特徴的なスケール(縮尺)がない(フリー)という意味で名付けられた
…平均値と分散がわかれば、自分は平均からどのくらいはなれていて、
全体の中で何番目くらいか、といったことがわかる
縮尺がないスケールフリー分布では、そのようなことは簡単に測れない
優先的選択…先に存在している頂点の中で、次数の大きいものが
優先的に新しい枝を受け取りやすいことにする
次数が非常に大きい頂点のことをハブという
各頂点がどちらの派に属しているかを、ネットワークデータだけから自動的に推定できる
…ような集団を、ネットワーク科学ではコミュニティという
…内部で連絡や結束が密な集団…枝の本数が密ということに対応する
初期のエイズ伝播でも…ハブ患者が同定されていて、スーパースプレッダーと呼ばれた
…超拡散者と訳せよう
ネットワーク・ビジネスは、中間業者を介さない、消費者が商品を直接宣伝・流通させるので
高いメディア広告を打つ必要がない
しかも、販売員は自分も使ってみてよいと思った商品を勧めるので、
販売トークには消費者としての真実味がある
…商品が実質を伴っていることが前提である
このようなクチコミ・コミュニケーションは優れた情報伝達手段である
販売のノウハウ、ビジネス以外の趣味、価値観などを共有した
家族的組織に育て上げていくことが成功の鍵とされている
…課外活動が大切なのは、多くの人にとっては単独で活動することは不安だからである
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講談社
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