東京電力福島第1原発事故で、日本原子力研究開発機構は8日までに、汚染水の流出に加え、大気中からの降下分などを合わせた海洋への放射能放出総量が1.5京(1京は1兆の1万倍)ベクレルを超えるとの試算をまとめた
東電は4~5月に海に流出した汚染水の放射能量を約4720兆ベクレルと推定しているが、試算はこの3倍以上に達する原子力機構の小林卓也研究副主幹(海岸工学)らは、漏えいした汚染水の影響に加え、東電が公表したモニタリング数値などを用いて、大気中に出されたヨウ素131とセシウム137が海に降り注いだ状況をシミュレーション
同原発放水口付近の海水から放射性物質が初めて検出された3月21日から4月30日までの放出総量を試算したその結果、海に放出されたヨウ素131は1.14京ベクレル、セシウム137が0.36京ベクレルで、計1.5京ベクレルとなった
セシウム134はシミュレーションでは考慮していないことから、放出総量はこれを超えるという
(2011/09/08-05:50)
via jiji.com
時事ドットコム:海洋汚染1.5京ベクレル超=東電推定の3倍-原子力機構が試算・福島第1原発