そんな筋書きの映画を、テレビ東京が自ら製作した
8月1日から一般公開される
監督を務めたテレ東の伊藤隆行プロデューサーは「テレビ離れが進む中、テレビは今のままでいいのかというメッセージを込めた」と話す
映画の題名は「お墓に泊まろう!」
吉本興業との共同製作で、「次長課長」の河本準一や「はんにゃ」の金田哲ら、お笑い芸人が俳優として出演した
物語はテレ東の倒産で始まる
葬儀社に買収され、放送は1日3時間に縮小
そんな中、テレ東社長の島田(松方弘樹)が亡くなる
遺書には「オレの葬儀は世界で一番くだらないものにしてくれ」とあった
葬儀局への異動を命じられた番組制作者の伊藤(河本)と、新入社員の今井(金田)は、葬式をバラエティー番組として生中継するために立ち上がる――「ある程度の視聴率が取れれば、似たような番組ばかりでもいい、というのが今のテレビ局の体質
このままでやっていけるのか、という疑問を(倒産劇を通じて)投げかけた」と話す作り話とはいえ、自社がつぶれる物語だ
だが、経営幹部に反対の声は出なかったという
島田社長が企画書を読んだのは、構想が出て間もない2月下旬
「なんだ、オレに死ねって言うのか」「会社がつぶれてんじゃないか」と苦笑した
伊藤プロデューサーらから生前葬は縁起がいいと説明され、「棺おけに入ればいいのか
まあ、1回死んで、皆で出直そうや」と話したという(松田史朗)
via asahi.com
asahi.com(朝日新聞社):TV局が倒産したら…テレビ東京、映画で問題提起 - テレビ・ラジオ - 映画・音楽・芸能