さて、枝野発言である
枝野はもちろん最初から、このスキームが株主と銀行の負担をなくし、国民に負担させる狙いで作られたのは十分、承知していたはずだ
万が一、そうでないとしたら、枝野の政治家としての能力は話にならない分かっていたが、あえて「銀行は債権放棄を」と訴えてみせた真意はなにか
はっきり言って、パフォーマンスである
国民の間に広がる「これは国民負担じゃないか」という批判に対して「菅政権は銀行もたたきますよ」というポーズを示してみせた
それが一つ。もう一つは、菅政権の弱体化を見越して「オレはいま官房長官をやっているが、本当は良識派だよ」と世間に訴えてみせた
あえて自分のポジションを政権から距離を置いておくという政局的思惑である
私はこちらが本当であるとにらんでいる
「銀行は東電の債権放棄を」枝野発言に 資源エネ庁長官が「オフレコ」で漏らした 国民より銀行、株主という本音 「私たちの苦労はなんだったのか」とポロリ | 長谷川幸洋「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]