■ ユニクロのファンページ
Facebook 公式ファンページの開設は、2010年9月3日
iPad についても、11月10日に、世界的デザイナー Jil Sander 氏との取り組みで実現した「+J」の2010年秋冬コレクションを閲覧できるカタログ型アプリの配信を開始した
新しいメディアにいち早く取り組んで、先進的なブランドイメージを訴求しているユニクロは、Facebook ファンページを通じて、「グローバルに店舗オープンや商品、キャンペーンに関する最新の情報を、動画や画像とともにタイムリーに発信します」としており、キャンペーンを中心に、新商品や新店のオープン告知を行なっている
タブは、基本データ・写真の基本メニュー以外に、Map(店舗情報)とCampaign(キャンペーン)がある
ファンページ開設直後の9月9日に、Facebook 連動型ゲームコンテンツ「UNIQLO LUCKY MACHINE」を公開したこともあり、スタートから順調にファンを増やして、7,825人(2010年11月14日現在)
■ 無印良品のファンページ
無印良品を展開する良品計画は、2010年10月1日に公式ファンページをオープンした
無印良品は、2009年に「くらしの良品研究所」のサイトを開設し、生活や社会を観察する立場から気づくさまざまな視点をコラムとして構成し、主軸として考えていきたいテーマを抽出、提示し、感想や意見を顧客から募集する他、アンケートを実施しているサイトを訪問した10数万人の中から、テーマ・コラムへの投稿は1年で4000件に上ったが、双方向のコミュニケーションはごく一部に限られているため、今回、世界に5億人強のユーザーを誇る Facebook に公式ファンページをオープンすることで、世界中で双方向のコミュニケーションの拡大を図るという
2010年11月には、「くらしの良品研究所」に Facebook の「いいね!」ボタンを実装しており、2011年には、英語で Facebook の公式ファンページを開設し、EC サイト「無印良品ネットストア」、グローバルサイト「MUJI Global」、海外で展開している各国の現地ウェブサイトとの連携も視野に入れ、Facebook を活用していく予定
こうした背景から、ファンページは、「くらしの良品研究所」のコラム等のコンテンツが中心となっており、タブは、基本データ・写真の基本メニュー以外に、「くらし研究」、「MUJI Book」、「iPad」、「イベント」がある。
ブランドの原点を訴求し続けるとともに、顧客との交流により、顧客参加型の商品開発を目指しており、6,681人のファンを集めている(2010年11月14日現在)
■ ローソンのファンページ
ローソンは、2010年4月1日の公式 Twitter 開設し、「ローソンクルー♪あきこちゃん」をソーシャルメディアキャラクターとし、8月1日にはモバゲータウン公式アカウントを開設したのに続き、2010年10月26日に日本のコンビニ業界初の Facebook ファンページを開設した店舗の制服を着た「あきこちゃん」が、商品や店舗の情報、テレビ CM の動画、公式アプリのキャンペーン情報などを告知。閲覧者からのコメントなどフィードバックを受け付けている
タブは、基本データ・写真の基本メニュー以外に、店舗検索・キャンペーン、YouTube、4コマ漫画などの独自メニューが用意されている
現在のファンは2,898人となっているが、よりパワフルな消費者のクチコミによる情報伝播によって、EC サイトへの誘導や各種キャンペーンと連動したサービスをより多くのお客様に案内したいとしている
■ ブランドやマーケティング手法による活用方法の違い
3社を比較すると、ユニクロは、キャンペーンやテーマ商品の訴求による販売促進、無印良品は、顧客とのコミュニケーションを重視したブランディングと顧客参加型の商品開発、ローソンは、日常の頻繁な情報発信によるクチコミ醸成というように、ブランドや業態、さらにはマーケティング手法の違いによって、ファンページの内容や運営方法が異なっている今後、日本においても、Facebook のファンページを開設する企業が急増すると思われるが、自社のポジションやブランディング、マーケティング戦略に基づいて、成果として何を期待するか、そのために、ファンである顧客とどのようにコミュニケーションを実現するか、ということを明確にして、仮説・実践・検証・修正を繰り返していく必要がある
ユニクロ、無印良品、ローソン、3社で異なる Facebook ファンページのマーケティング活用 - japan.internet.com