「経産省の改革派古賀氏が、 松永事務次官から退職勧告を受けています」 http://goo.gl/nA4Tl

経産省の改革派キャリア官僚の古賀茂明氏が、
松永和夫事務次官から何の法的根拠もなく、
事実上の退職勧告を受けています。

古賀氏は、経産省の中にあって公務員制度改革を訴え、
民主党政権の問題点を指摘してきた勇気ある官僚です。
古賀氏の著書「日本中枢の崩壊」はベストセラーです。

古賀氏は仙谷官房長官(当時)から脅されたことでも
有名になったことがあります。
気骨ある異端官僚といってよい人物です。

その件に関して、今日の衆院予算委員会において、
渡辺よしみ代表が質問を予定しています。

松永事務次官を政府参考人として指名したところ、
民主党が反対して質問できないことになりました。

民主党が松永事務次官の招致を否定した理由というのが、
なんと「前例がない」というものでした。
都合の良い前例はきちんと守るのが、民主党政権です。

国会の委員会では、各省庁の局長とか、審議官とかは、
頻繁に国会に呼ばれて答弁をしています。
原子力保安院の院長等も委員会質疑の常連です。

もちろん担当大臣は答弁に立つ義務があります。
副大臣や大臣政務官もしょっちゅう答弁に立ちます。
政務三役が国会で答弁するのは当然のことです。

事務次官の上司の大臣には答弁を求めることができて、
また事務次官の部下の局長や審議官にも答弁を求められて、
どうして事務次官だけが答弁できないのでしょうか?

「事務次官だけは答弁に立たない」というおかしな前例は、
政権交代を機にやめてしまえばよいのだと思います。

もっとも民主党政権は「事務次官廃止」を唱えていましたから、
事務次官の答弁など考えてもいなかったかもしれません。

古賀氏に辞任を迫った張本人の事務次官を、
国会に呼べないのは理解に苦しむ事態です。
民主党政権の変節ぶりは目を覆うばかりです。

民主党の変節:古賀氏問題: 山内康一 の「蟷螂(とうろう)の斧」

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