私には、あなたに死なれて困る理由が見つからない

シングル・セル 増田みず子 (1986)

シングル化した細胞は・・・
しばらく生きるうちに細胞壁が異常に肥大して、やがて窒息死してしまう・・・
外から栄養分を取り入れることができなくなってしまうのだ

細胞壁が厚くなるのは、脆い中身を守るための過剰防衛である
それとともに細胞分裂の能力も失われる
カラが固すぎて孵化できない卵と同じ原理だ

シングル・セルは今のところ一代かぎりで死滅する
それも若いうちに

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シングル・セル (講談社文芸文庫)
増田 みず子
講談社
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おすすめ度の平均: 4.5
4 植物的かどうかはわからないが…
5 理科系小説への誘い

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