国内外のソーシャルゲームに関する市場動向をまとめておきたい。
1. 国内携帯市場は成熟へ向かう
- 国内携帯向けソーシャルゲーム市場規模は、2010年1002億円、2011年1544億円、中期1800億円(MUMSS予測、2010年11月29日時点、モバイルプラットフォーム・ユーザーに限定)
- 超成長期は一段落、各サービスは堅実な成長期から成熟期に移行する
- スマートフォン比率が上がると、海外ゲームとの競合が激化すると予想する
2. 国内PC市場は未開拓、ただしマネタイズに課題あり
- 米国はPC中心で、2010年のソーシャルゲーム市場規模は約750億円
- 国内PC利用者数は米国の30%。したがって国内PC向けソーシャルゲームには、200-300億円程度の潜在市場あり
- mixiとYahooモバゲーの一騎打ち。いずれも携帯に比べ、マネタイズに苦戦している
- 国内大手ゲームメーカーが定番ブランドで台頭。ゲームデベロッパーの淘汰がはじまる
3. スマートフォン市場はボーダーレス。巨大市場だが、超激戦区
- 海外携帯(スマートフォン)市場は、最大の目玉だが、超激戦区となる可能性が大
- 短期的にはネイティブ・アプリ、長期的にはHTML5によるウェブが主流となる
- デベロッパーとしては、Zynga、モバゲー、GREE、既存ゲームメーカー等が大激戦となる
- プラットフォーマーとしては、
アプリ: iPhoneはApple、AndroidはGoogle/Amazonが強い
ウェブ: 完全なホワイトスペースで、中長期的に最激戦区- 国内プラットフォーマーでは、モバゲーが先行するもGREEが急追。両者が激しく先陣争いを繰り広げている
【2011年2月最新版】直近決算発表に基づくmixi、GREE、モバゲー、Amebaの業績比較:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ