スティーブ・ジョブズ-偶像復活
ジェフリー・S・ヤング、ウィリアム・L・サイモン(2005)
□ スティーブ・ジョブズと話をしようとするのは、消化ホースから水を飲もうとするようなものでした
□ いわゆるビジョナリーという人種は「事実で支持されないビジョンを自分の内に持つ」
□ (チーム)は、不満をもらすだけで十分でした。ドーベルマンを放すような感じでした。びゅんと飛んでいって、そいつにかみついてくれるんです
□ ようこそ、IBM殿 心から歓迎申し上げます
35年前にコンピュータ革命が始まって以来という活気にあふれた重要な市場へようこそ。貴社初のコンピュータを発売されたこと、お慶び申し上げます。個人の手に真のコンピュータパワーが届けられるようになった結果、人々の働き方、考え方、学び方、意思の伝え方、余暇の過ごし方が進化しつつあります。コンピュータリテラシーも、すぐに、読み書きと同じ基本的スキルになるでしょう。当社では、最初のパーソナルコンピュータを考案した際、その便利さを知れば購入したいと考えるだろう人の数が、世界で1億4000万人を超えるものと予想しました。このような理解にいたる人の数は、来年1年間で100万人をゆうに超えることでしょう。今後10年間、パーソナルコンピュータは爆発的に普及していくものと思われます。アメリカが誇るこのテクノロジを世界に広げるという偉大な仕事において、責任ある競争が繰り広げられることを楽しみにしております。また、貴社参入の重要性を高く評価するものでもあります。われわれの仕事は、個人の生産性向上を通じて社会資本の充実をはかることです。この重大なる任務にようこそ
アップルコンピュータ
Welcome,IBM. Seriously.
Welcome to the most exciting and important marketplace since the computer revolution began 35 years ago. And congraturations on your first personal computer. Putting real computer power in the hands of the individual communicate and spend their leisure hours. Computer literacy is first becoming as fundamental a skill as reading or writing. When we invented the first personal computer system, we estimated that over 140,000,000 people worldwide could justify the purchase of one,if only they understood its benefits. Next year alone,we project that well over 1,000,000 will come to that understanding. Over the next decade ,the growth of the personal computer will continue in logarithmic leaps. We look forward to responsible competition in the massive effort to distribute this American technology to the world. And we appriciate the magnitude of your commitment. Because what we are doing is increasing sosial capital by enhancing individual productivity. Welcome to the task.
Apple computer.
□ コンピュータアニメーションに注目したスティーブは、大切なのはハードウェアでもソフトウェアでもないことに気づく。大切なのは、ユーザや観客がどのような体験をするか ‐ 「コンテンツ」だったのだ
□ 成功できると確信する瞬間とは「自分が誰なのかを決める瞬間」でもあると言う
□ アップルにはたくさんのユーザがいるし・・・業界のトレンドにも注意を払っている。でも結局のところ、いろいろなことが複雑にからんでいるため、フォーカスグループをつくったくらいで設計ができるわけじゃない。実際にものを見せてあげるまで、本当のところ、何が欲しいのかが消費者自身にもわからないことが多いんだ
□ デザインというのはおもしろい言葉だ。外観のことだと思う人もいる。本当は、もっと深いもの、その製品がどのように働くかということなんだ。いいデザインをしようと思えば、まず「真に理解する」必要がある。それが何なのか、ココロでつかむ必要があるんだ
□ 何かを真に理解するためには、全身全霊で打ち込む必要がある・・・そこまでのことをする人はめったにいない
□ 妥当な選択肢が与えられれば、大半の人は正しいことをしようとするはずだ
□ 音楽を盗むという行為は、技術的な問題というよりも人々の行動的問題という意味合いが強い。ほとんどの人は誠実で、音楽に対価を払うつもりがあると思う
□ ポイントは、あまりに簡単に不誠実になれるようにしないことだ
□ 人間の業をもてあそぶのはやめたほうがいい
□ コンピュータとテクノロジについて・・・これで世界が変わるわけじゃない。変わらないんだ・・・人は、生まれ、ほんの一瞬生き、そして死ぬんだ。ずっとそうだ。これは、技術じゃ、ほとんどまったくと言っていいほど変えられないことだ
□ 父が自分にしてくれたように、自分も子どもにしてあげたい・・・そんなふうに、毎日、考えているよ
□ 円熟するとは自分の強みを知り、強みに反して苦労しなくてよくなることだ
□ 毎朝、「今日が人生最後の日だとしても、今日、する予定のことをしたいと思うか」と自問する