JR西日本次期社長、非鉄道事業「外部の力も借りて拡大へ」  :日本経済新聞

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は18日、来島達夫副社長(61)が社長に昇格する人事を正式発表した。6月22日開催の株主総会後の取締役会を経て就任する。真鍋精志社長(62)は代表権のない会長になる。同日大阪市内で記者会見した来島氏は、非鉄道分野の成長に向けて「外の力も借りて様々なノウハウを取り入れる」と抱負を述べた。主なやりとりは以下の通り。

 ――非鉄道事業は何に注力していきますか。

 来島氏「成長分野として流通や不動産のほか、インバウンド(訪日外国人)需要への対応がある。今後伸ばせる部分を見極めて、外部も含めた知見やノウハウを取り込む」

 ――インバウンド関連の具体的な目標は。

 来島氏「2016年度の目標は訪日客の鉄道利用で25万人、関連商品の売上高は25億円増やす」

 ――来島氏に期待することは。

 真鍋氏「課題認識は共通している。05年の福知山線脱線事故への対応など課題は山積み。これまで以上にスピードアップするうえで、リーダーシップを発揮すると期待している」

 ――来島副社長は自身のキャリアで何が生かせると考えていますか。

 来島氏「福知山線事故当時、広報室長を務めていた。安全への取り組みやその後の事業展開を世間に対して十分に発信できなかった反省がある。被害者の気持ち、怒りは変わらない。どう向き合うか考えていく」

 ――真鍋社長ができなかった反省点は。

 真鍋氏「福知山線事故の被害への対応や安全の問題だ。この11年間、事故で失った信頼を確実に取り戻したかった」

 ――中期経営計画で掲げる神戸などの再開発はどこまで進めますか。

 来島氏「三ノ宮駅の開発については、自治体と歩調を合わせて2年弱で結果を出したい」

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 JR西日本が18日発表した人事で注目されるのは長谷川一明取締役(59)の副社長昇格と、堀坂明弘取締役(60)が子会社の日本旅行の社長に就任することだ。

 長谷川氏は真鍋社長や来島副社長が歴任した事務畑を歩んだ。来島氏の次の社長候補と目されている。現在は近畿統括本部長として駅の改装や新車両の投入など、都心回帰が進む京阪神の乗客獲得策を進めた。今後は創造本部長を兼任し非鉄道部門の強化を担う。

 日本旅行の社長はこれまでJR西日本の副社長が就くポストだったが、取締役の堀坂氏が就任する。堀坂氏は営業本部長として北陸新幹線を成功に導いた一人。堀坂氏の就任で最大手のJTBを追い上げる。

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 JR西日本は2016年3月期まで4期連続で連結純利益が最高益を更新し、再成長のステージに入った。だが鉄道など運輸業が営業利益の7割弱を占めるなど運輸部門への依存度が高い。来島副社長は「不動産、流通、インバウンド(訪日外国人)関連事業の成長に拍車をかけられるかが次の展開だ」と述べ、非鉄道部門を強化する。

 不動産と飲食を含む流通事業は、大阪駅前の大型商業施設「ルクアイーレ」の改装開業や、セブン―イレブン・ジャパンとの提携による駅売店のてこ入れで収益は上向いたが道半ばだ。鉄道以外の事業では経営ノウハウが乏しいのが実情で、外部の力を活用しようと昨年8月に京都の老舗チェーン「からふね屋珈琲」を買収したのもその一環だ。

 ホテル事業は「グランヴィア」と「ヴィアイン」を運営するが、インバウンド消費を取り込むため増設する。経営環境の厳しい日本旅行との連携強化も今後の課題となってくる。


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神戸新聞 ホーム|連載・特集|尼崎JR脱線事故|命を運ぶ(下)企業体質 安全追求に終わりなし

 「最強クラス」の台風19号が近づく。気象庁は近畿地方への上陸を予想した。

 昨年10月12日、新大阪駅に近いJR西日本近畿統括本部で本部長の長谷川一明(57)が、翌13日の運休を決断した。反対の声は上がらなかった。

 当日、京阪神の主要路線の運行は午後4時で打ち切られ、異例の“予告運休”として大きな反響を呼んだ。事前の防災行動計画を立てる「タイムライン」とこぞって報道されたが、社員の受け止めは異なる。「そんな考えはない。『何かあってからでは遅い』に尽きる」。脳裏にあるのは、尼崎JR脱線事故だ。

 脱線事故前、運行を優先し、運休には消極的だった。運転士は電車を走らせながら無線でやりとりし、遮断棒が折れた踏切でも電車を通過させていた時期もあった。

 「私鉄との競合意識が強かった。だが、脱線事故でその考えは間違いだったと突きつけられた」と、ある中堅社員は振り返る。利益優先で安全軽視と批判されたJR西。もう後がない。企業体質の刷新にもがく姿が垣間見える。

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 JR西は本年度、安全に関する社内監査を第三者機関が評価する仕組みを、JRグループで初めて導入する。契約の相手は、ノルウェー・オスロに本拠地を置く国際的な評価機関だ。

 今月15日、JR西社長の真鍋精志(61)が会見で公表。「社内監査の弱点は、組織への配慮。監査そのものの課題を抽出し、安全性を向上させたい」と力を込めた。

 「JR西の安全を世界的指標でチェックできる。先進的な面や、そうではない面が浮き彫りになる」と遺族の浅野弥三一(やさかず)(73)=宝塚市=は期待する。

 導入の背景には、遺族の強い働きかけがあった。

 昨年4月、浅野ら遺族とJR西、識者でつくる「安全フォローアップ会議」は、第三者評価の導入を提言した。会議は、余裕のないダイヤや虚偽報告がまん延した企業風土など組織的要因の連鎖が事故を引き起こした、と結論づけた。

 JR西は、同会議の提言を受け入れ、第三者評価の具体化につなげた。また、提言に沿い、人為ミスを懲戒処分の対象から外す方向で検討を始めた。

 事故当初、浅野ら遺族は大阪市のJR西本社に何度も足を運び、事故の説明を求めたが、警察の捜査などを理由に拒まれ続けた。

 「怒りは横に置く。だから一緒に考えよう」。4年がかりでJR西を対話の席に着かせた。

 「遺族の役割は一つの区切りを迎えた」と、浅野は思う。JR西は第三者評価の結果を公表する方針で、今後、安全性の評価は社会に委ねられるからだ。

 JR西は安全になったのか-。浅野は首を横に振る。「安全への歩みは、これからが本当の一歩だ」=敬称略=

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NIPPON QUEST – Discover Nippon, the world has never seen. 発見、発信!世界が知らないニッポンを。

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NIPPON QUEST is a project where Japanese people who love their hometowns discover and disseminates these treasures with foreigners who love Japan, and in doing so, invigorate Japan’s local areas.
NIPPON QUESTは、そんなご当地名物を地域を愛する日本人と日本が大好きな外国人のみなさんとで、いっしょに発見・発信し、日本の「ローカル」を盛り上げていくプロジェクト。


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爆買いは「お取り寄せ注文」に波及か…JR西の海外向け通販、今年度売上高目標は強気の2・5倍へ - 産経WEST

 JR西日本は、中国語などで運営している海外向けインターネット通信販売の売り上げ目標を大幅に引き上げる。中国人らによる「爆買い」需要が観光にとどまらず、国境を越えた「お取り寄せ注文」にも広がるとみているためだ。JR西とナビバード(大阪市)の通販サイト「ジャパンスクエア」では和菓子やカップ入りインスタント麺などが人気。さらに品ぞろえを充実させ、平成28年度売上高は前年度の2・5倍にあたる3億円を目指す方針だ。

 通販サイトは日本語のほか、英語と中国語、韓国語で運営し、日本製の商品を売り込んでいる。顧客注文の半分は中国からで、全体の7割がアジアで占めるという。

 現在、アジアでの「食品」部門の人気ランキングは、1位が京都の伝統和菓子「生八つ橋もち 抹茶」、6位にも抹茶プリンが入り、海外での抹茶ブームの健在ぶりを示した。ほかに上位10位内では、うどんやラーメンなどのカップ麺が6種類入った。工芸品などを扱う「クラフト」部門の上位10位内には、自然素材で作ったというせっけんが3種類ランクインした。

 通販サイトでは今後、国ごとに好まれる商品を詳細に分析して売れ筋商品を拡充。地方銀行と提携して、まだ知られていない中小企業のユニーク商品を発掘する。JR西創造本部の和田裕至課長は「輸出が難しい中小企業には海外マーケティングのひとつとして(出品を)提案している。大手サイトにはない商品を見付け、地方活性化にも役立てたい」と話す。


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海外向けインターネット販売事業のサイトオープンについて:JR西日本

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 西日本旅客鉄道株式会社と株式会社ナビバードは、海外向けインターネット販売事業について、以下のとおりWEBサイトをオープンしサービスを開始いたしますのでお知らせいたします。今後も地域産品を中心に取り扱い商品のさらなる充実を図ってまいります。

詳細

1 サイト名・ロゴ
 JAPANSQUARE ロゴ
 JAPANSQUARE(ジャパンスクエア)
 欧米や中国などでは、広場で多く人が行き交っています。
 その広場の周辺には色々な飲食店、物販店が連なっており、そんな光景をイメージして「Square」という言葉を用いています。
 たくさんの日本の食品、工芸品や地域情報を集めて、そこに人が集まる「広場」という意味を込めて名称を決定いたしました。
 ロゴイメージには、日本らしさが伝わるイラストを多く使用し、えんじ色で「和」を表現しております。
2 サイトオープン
 サイトURL http://www.japansquare.com
 平成26年1月28日(火曜日)正午 公開
3 取り扱い品目
 約3,400品目
 (食品 約1,300品目、工芸品 約2,100品目)
4 販売対象国
 日本国内以外の世界各国
5 対応言語
 日本語 英語 中国語(繁体・簡体)  韓国語
6 サイトイメージ
 ※注釈 イメージについてはこちらをご覧ください。(PDF形式 927キロバイト)
7 オープニングキャンペーン
 平成26年2月3日(月曜日)から2月17日(月曜日)
 新規会員登録していただいた方を対象とした、ポイントプレゼントキャンペーンを実施いたします。
8 お取り引きに関するお問い合わせ
 株式会社ナビバード 担当 橋田
 電話 050-3532-0996
 (電話受け付け時間 平日10時から12時、13時から18時)
 E-mail info@navibird.co.jp

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